JIS Z 9020-4:2018 管理図―第4部:累積和管理図

JIS Z 9020-4:2018 規格概要

この規格 Z9020-4は、量的(測定値)及び質的データを用いる工程及び品質管理の累積和管理図を設計するための統計的手順について規定。モニタリング,管理及び解析に累積和(cusum)を用いる場合の意思決定の汎用的な方法についても規定。

JISZ9020-4 規格全文情報

規格番号
JIS Z9020-4 
規格名称
管理図―第4部 : 累積和管理図
規格名称英語訳
Control charts -- Part 4:Cumulative sum charts
制定年月日
2018年3月20日
最新改正日
2018年3月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2018-03-20 制定
ページ
JIS Z 9020-4:2018 PDF [65]
                                                                 Z 9020-4 : 2018 (ISO 7870-4 : 2011)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義並びに略語及び記号・・・・[2]
  •  3.1 用語及び定義・・・・[2]
  •  3.2 略語・・・・[3]
  •  3.3 記号・・・・[3]
  •  4 累積和図の主な特徴・・・・[4]
  •  5 累積和図の作成の基本ステップ-グラフ表示・・・・[5]
  •  6 累積和プロットの例-モータ電圧・・・・[6]
  •  6.1 工程・・・・[6]
  •  6.2 結果の簡易プロット・・・・[6]
  •  6.3 個々の観測値の標準的な管理図・・・・[7]
  •  6.4 累積和図-全体像・・・・[8]
  •  6.5 累積和図の作成・・・・[8]
  •  6.6 累積和図の解釈・・・・[9]
  •  6.7 マンハッタン図・・・・[12]
  •  7 累積和による異常判定ルールの基礎・・・・[13]
  •  7.1 異常判定ルールの必要性・・・・[13]
  •  7.2 判定を下すための基礎・・・・[13]
  •  7.3 異常判定ルールの有効性の測定・・・・[15]
  •  8 異常判定ルールのタイプ・・・・[17]
  •  8.1 Vマスクのタイプ・・・・[17]
  •  8.2 Vマスク法・・・・[17]
  •  8.3 代替設計アプローチ・・・・[23]
  •  8.4 セミパラボリック累積和管理図・・・・[23]
  •  8.5 スナブノーズ累積和管理図・・・・[24]
  •  8.6 フルVマスク法・・・・[25]
  •  8.7 初期値を変更した(FIR)累積和管理図・・・・[25]
  •  8.8 表形式による累積和管理図・・・・[26]
  •  9 工程管理のための累積和管理図・・・・[28]
  •  9.1 検出すべき変化の性質・・・・[28]
  •  9.2 目標値の選択・・・・[29]
  •  9.3 位置(平均)をモニタリングするための累積和スキーム・・・・[30]
  •  9.4 群内変動のモニタリング用の累積和スキーム・・・・[39]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 9020-4 pdf 1] ―――――

Z 9020-4 : 2018 (ISO 7870-4 : 2011)

pdf 目次

ページ

  •  9.5 特殊な状況・・・・[47]
  •  9.6 離散データ用累積和スキーム・・・・[49]
  •  附属書A(参考)フォン・ノイマン法・・・・[55]
  •  附属書B(参考)表形式による累積和管理図の例・・・・[56]
  •  附属書C(参考)段階的変化が発生したときの変化点の推定・・・・[60]
  •  参考文献・・・・[62]

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――――― [JIS Z 9020-4 pdf 2] ―――――

                                                                 Z 9020-4 : 2018 (ISO 7870-4 : 2011)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工
業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済
産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 9020の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 9020-1 第1部 : 一般指針
JIS Z 9020-2 第2部 : シューハート管理図
JIS Z 9020-3 第3部 : 工程の合否判定用管理図(予定)
JIS Z 9020-4 第4部 : 累積和管理図

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                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 9020-4 : 2018
(ISO 7870-4 : 2011)

管理図−第4部 : 累積和管理図

Control charts-Part 4: Cumulative sum charts

序文

  この規格は,2011年に第1版として発行されたISO 7870-4を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格では,意味のある順序に並べられたデータを解釈する,非常に簡易であるが検出能力が高い図
法の適用性及び有用性を実証する。こうしたデータは,売上高,利益又は間接費のような総合的ビジネス
関連数値から,在庫切れ及び欠勤率のような詳細な運用データ,個々の工程パラメータ及び製品特性の管
理に至るまで様々である。データは,連続尺度(例えば,24.60,31.21,18.97···),yes又はno,良又は否,
成功又は失敗などの形式で個々の値として順番に表すこともできれば,要約値(平均,範囲,事象回数な
ど)で表すこともできる。
この方法は,累積和という独特の名称をもっている。この名称は,一系列の観測値から目標値,推奨値,
参照値などの事前に決めた値を差し引き,その差を順々に累積(すなわち,加算)することに由来する。
累積した差を時系列にグラフ化したものを累積和管理図と呼ぶ。このような簡易な演算処理は,次に示す
ように,データの視覚的解釈に顕著な効果をもつ。
累積和管理図は,世界中のゴルファーが意識することなしに使用している。1ラウンドのスコアを“プ
ラス”4又は“マイナス”2と記録することによって,ゴルファーは数字的な意味で累積和管理図を使用し
ている。ゴルファーは,実際のスコアからパーの値を差し引き,その差を加算(累積)する。これは,プ
レー中の累積和管理図である。しかし,この方法は広く知られていることはなく,ビジネス,産業,商業,
行政サービスではあまり使用されていないツールである。これは,通常,累積和管理図が一般に職場の言
語の中というよりは統計的な言語の中で表現されるためである。
ISO 7870-4:2011は,ISO/TR 7871:1997の改正版である。この規格の意図は,広範に予想されるユーザが
容易に理解できるようにして,この方法の広範囲の普及及び理解を促進することである。この方法は,累
積和管理図が検出したい重要な変化量を最大で3倍以上早く検出するため,より一般に使われるシューハ
ート管理図を超えるメリットをもたらしている。さらに,ゴルフの場合のように,ホールごとに目標が変
わるとき,累積和プロットは影響を受けないのに対して,標準的なシューハート管理図の場合は絶えず管
理限界を調整しなければならない。
シューハート管理図に加えて,指数型重み付き移動平均(EWMA)管理図を使用することもできる。
EWMA管理図上に記入する各点は,それまでの全てのサブグループ又は観測値の情報を含んでいるが,指
数的に重みが軽減されることによってサブグループ又は観測値が“徐々に古く”なるので,工程データに
重みが付加されなくなる。累積和管理図の場合と同じように,EWMA管理図は,工程の変化の大きさを検

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2
Z 9020-4 : 2018 (ISO 7870-4 : 2011)
出するように敏感にできる。これについては,ISO 7870-6で更に考察する。

1 適用範囲

  この規格は,量的(測定値)及び質的データを用いる工程及び品質管理の累積和管理図を設計するため
の統計的手順について規定する。この規格は,モニタリング,管理及び解析に累積和(cusum)を用いる
場合の意思決定の汎用的な方法についても規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 7870-4:2011,Control charts−Part 4: Cumulative sum charts(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8101-1 統計−用語及び記号−第1部 : 一般統計用語及び確率で用いられる用語
注記 対応国際規格 : ISO 3534-1,Statistics−Vocabulary and symbols−Part 1: General statistical terms
and terms used in probability
JIS Z 8101-2 統計−用語及び記号−第2部 : 統計の応用
注記 対応国際規格 : ISO 3534-2,Statistics−Vocabulary and symbols−Part 2: Applied statistics

3 用語及び定義並びに略語及び記号

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8101-1及びJIS Z 8101-2によるほか,次による。

3.1 用語及び定義

3.1.1
目標値,T(target value)
平均レベルとの差を検出する必要がある場合の基準となる値。
注記1 累積和管理図では,目標値との差が累積される。
注記2 Vマスクを使用するとき,目標値は,参照値又は公称管理値ということがある。その場合,
目標値は,必ずしも,他の規格に記載されている最も望ましい値又は推奨値ではないと認識
することが望ましい。累積和管理図では,単なる便宜上の目標値でしかない。
3.1.2
基準値(datum value)
<表形式による累積和管理図>差を計算するときの値。
注記1 上方シフトを監視する場合の上限の基準値はT+fσe,下方シフトの場合の下限の基準値は
T−fσeで表される。
注記2 < >の記号は,一つの用語が複数の概念を表す場合に,それぞれの概念に関係する主題又
は分野を表示して対象を限定し,区別するために用いる。
3.1.3
参照シフト値,F,f(reference shift)
<表形式による累積和管理図>目標値(3.1.1)と基準値(3.1.2)との差。

――――― [JIS Z 9020-4 pdf 5] ―――――

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JIS Z 9020-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 9020-4:2018の関連規格と引用規格一覧