JIS Z 9211:1982 エネルギー管理用語(その1)

JIS Z 9211:1982 規格概要

この規格 Z9211は、工場又は事業場におけるエネルギー使用設備に用いられるエネルギー管理用語のうち,一般及び熱管理に関する用語について規定。

JISZ9211 規格全文情報

規格番号
JIS Z9211 
規格名称
エネルギー管理用語(その1)
規格名称英語訳
Technical terms used in energy management
制定年月日
1982年2月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.27, 27.010
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1982-02-01 制定日, 1987-02-01 確認日, 1992-06-01 確認日, 2003-05-20 確認日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS Z 9211:1982 PDF [42]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 9211-1982
エネルギー管理用語(その1)

Technical Terms Used in Energy Management

1. 適用範囲 この規格は,工場又は事業場におけるエネルギー使用設備に用いられるエネルギー管理用
語のうち,主として一般及び熱管理に関する用語について規定する。
2. 分類 エネルギー管理用語(その1)は,次のように分類する。
(1) 一般用語
(1.1) 一般
(1.2) エネルギー源
(1.3) 単位系
(1.4) エネルギー勘定
(2) 熱管理用語
(2.1) 物性値
(2.1.1) 基本物性値
(2.1.2) 熱力学物性値
(2.1.3) 化学熱力学物性値
(2.1.4) 湿り空気物性値
(2.1.5) 伝熱及び熱物性値
(2.1.6) 輸送(トランスポート)物性値
(2.2) 燃料
(2.2.1) 固体燃料
(2.2.2) 液体燃料
(2.2.3) 気体燃料
(2.3) 熱力学,伝熱及び熱化学
(2.3.1) 熱力学基本法則
(2.3.2) 気体の法則
(2.3.3) 多成分系
(2.3.4) 熱伝導及び対流熱伝達
(2.3.5) 放射伝熱
(2.3.6) 化学反応
(2.4) 蒸気及び熱媒体
(2.4.1) 蒸気
(2.4.2) 湿り空気

――――― [JIS Z 9211 pdf 1] ―――――

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Z 9211-1982
(2.4.3) 熱媒体
(2.5) 燃焼
(2.5.1) 燃焼計算
(2.5.2) 燃焼形態
(2.5.3) 燃焼現象
(2.5.4) 燃焼生成物
(2.6) 計測
(2.6.1) 基本用語
(2.6.2) 測定の方法
(2.6.3) 測定の項目
(2.6.4) 計測器
(2.7) 炉材及び断熱材
(2.7.1) 耐火物の種類
(2.7.2) 築炉及び耐火物の形状
(2.7.3) 耐火物の特性及び試験方法
(2.7.4) 断熱材
(2.8) 燃焼設備
(2.8.1) 燃焼設備一般
(2.8.2) 気体燃料燃焼装置
(2.8.3) 液体燃料燃焼装置
(2.8.4) 固体燃料燃焼装置
(2.8.5) 空気供給及び通風装置
(2.8.6) 安全及び制御装置
(2.8.7) 排ガス処理装置
(2.9) 熱動力設備及び熱設備
(2.9.1) 動力発生設備
(2.9.2) 冷凍機及びヒートポンプ
(2.9.3) ボイラ及び蒸気配管
(2.9.4) 工業用炉
(2.9.5) 化学装置
(2.9.6) 熱交換器及び冷却設備
(1) 一般用語
(1.1) 一般
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
11001 エネルギー管理 えねるぎーかん energy management
燃料及びこれを熱源とする熱並びに電気の有効
り 利用を図る管理及び技術。
11002 熱管理 ねつかんり heat management
燃料及びこれを熱源とする熱の有効利用を図る
管理及び技術。
11003 電気管理 でんきかんり 電気の有効利用を図る管理及び技術。 electricity management

――――― [JIS Z 9211 pdf 2] ―――――

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Z 9211-1982
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
11004 エネルギーの使用
えねるぎーのし law pertaining to
エネルギー資源の乏しい我が国のエネルギー事
の合理化に関する
ようのごうりか rationalization in the
情にかんがみ,燃料資源の有効利用の確保に資す
法律 にかんするほう use of energy
るため工場,建築物及び機械器具についてエネル
りつ ギーの使用の合理化に関する所要の措置等を講
ずることを目的としてつくられた法律。昭和54
年6月22日公布,昭和54年10月1日施行。
11005 エネルギー管理指
えねるぎーかん designated energy
エネルギーの使用の合理化に関する法律によっ
定工場 りしていこうじ management factory
て製造業その他政令で定める業種(電気・ガス等)
ょう に属する事業の用に供する工場で燃料等又は電
気の使用量の大きい工場(燃料は年間原油換算
3000kl以上,電気は年間1200万kWh以上)でエ
ネルギーの使用の合理化について努力を行う必
要が高いところから通商産業大臣によって指定
された工場。
11006 熱管理指定工場 ねつかんりして designated heat
エネルギー管理指定工場のうち,燃料及びこれを
いこうじょう management factory
熱源とする熱の使用量について政令で定める要
件に該当し,通商産業大臣によって指定された工
場。
11007 電気管理指定工場
でんきかんりし designated electric
エネルギー管理指定工場のうち電気の使用量に
ていこうじょう energy management
ついて政令で定める要件に該当し,通商産業大臣
によって指定された工場。 factory
11008 エネルギー管理者
えねるぎーかん energy manager
熱管理指定工場又は電気管理指定工場で通商産
りしゃ 業大臣が行うエネルギー管理士試験の合格者又
はこれと同等以上の学識経験者として認定され
た者の中から選任され,エネルギーの使用の合理
化に関する法律に定められた管理を行う者。
11009 エネルギー管理士
えねるぎーかん qualified person for
熱管理士と電気管理士とあり,通商産業大臣の行
りし energy management
うそれぞれの試験に合格又はこれと同等以上の
学識経験者として通商産業大臣が認定し熱管理
士又は電気管理士の免状をもつ者。
11010 熱管理士 ねつかんりし qualified person for heat
エネルギー管理士のうち熱管理士試験に合格し
免状をもつ者。 management
11011 電気管理士 でんきかんりし qualified person for
エネルギー管理士のうち電気管理士試験に合格
し免状をもつ者。 electricity
management
11012 減価償却 げんかしょうき depreciation
物質的及び経済的な消耗を見積り帳簿価格を減
ゃく 額し,又は一時に支出した費用をその効果の及ぶ
期間に応じ収益に対応させるため費用配分させ
る会計用語。
11013 稼動率 かどうりつ rate of operation
ある期間内に設備が稼動できる最大時間に対す
る稼動時間の割合。
11014 経済負荷 けいざいふか economical load
ある生産活動を行う時に最も効果の得られる負
荷。
11015 定格出力 ていかくしゅつ rated output
規格に定められた周囲条件その他の条件を考慮
りょく して,製造者が保証した使用限度の出力。
11016 エネルギー原単位
えねるぎーげん energy consumption rate
単位量の製品を生産するのに必要なエネルギー
たんい の総和。
11017 熱量原単位 ねつりょうげん単位量の製品を生産するのに必要な熱量の総和。 heat consumption rate
たんい

――――― [JIS Z 9211 pdf 3] ―――――

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Z 9211-1982
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
11018 電力原単位 でんりょくげん electric power
単位量の製品を生産するのに必要な電力量の総
たんい 和。 consumption rate
11019 蒸気原単位 じょうきげんた steam consumption rate
単位量の製品を生産するのに必要な蒸気量の総
んい 和。
11020 燃料原単位 ねんりょうげん単位量の製品を生産するのに必要な燃料の総和。 fuel consumption rate
たんい
11021 エネルギー弾性値
えねるぎーだん energy elasticity
国の主要経済指標とエネルギー消費量の関係を
せいち 次式で指標化したもの。
E Y YE Eはエネルギー消費量,Yは,
国民総生産 (GNP) 又は工業生産指数 (IIP)。
(1.2) エネルギー源
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
12001 一次エネルギー いちじえねるぎ primary energy
自然界に存在するエネルギーで人間が利用する
ー ことができるもの。
12002 二次エネルギー にじえねるぎー secondary energy
一次エネルギーに人間が手を加えて使用し,輸送
に便利な形に変換したもの。
12003 化石燃料 かせきねんりょ fossil fuel
地殻中に埋蔵され燃料として使用される炭化水
う 素系天然資源の総称。
12004 核燃料 かくねんりょう nuclear fuel
核分裂連鎖反応を行わせる目的で使用する核分
裂物質又はそれを含むもの。
12005 水力 すいりょく hydraulic power
地上の高い位置にある水が保有する位置エネル
ギー又はこの位置エネルギーを用いて取り出さ
れる動力。
12006 風力 ふうりょく wind power
風の保有する運動エネルギー又はこの運動エネ
ルギーから取り出される動力。
12007 波力 はりょく wave power
海波の保有する位置・運動エネルギー又はこの位
置・運動エネルギーから取り出される動力。
12008 潮せき(汐)力 ちょうせきりょ tidal power
潮の干満差によって生じる位置エネルギーと潮
く 流の運動エネルギー又はそれから取り出される
動力。
12009 太陽エネルギー たいようえねる太陽から発する放射のエネルギー。 solar energy
ぎー
12010 地熱エネルギー ちねつえねるぎ geothermal energy
地下にある高温物質が保有する熱エネルギー。

12011 海洋温度差エネル
かいようおんど ocean thermal energy
表面海水と深層海水の温度差から取り出し得る
ギー さえねるぎー 有効エネルギー。
12012 バイオマス biomass
生物の作用でつくり出される有機物質の保有す
る化学エネルギー。
(1.3) 単位系
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
13001 絶対単位系 ぜったいたんい absolute system of units
長さ,質量及び時間を基本とする物理単位系。SI
けい 単位系をはじめCGS単位系など質量の単位を基
本としたものをいう。
13002 工学単位系 こうがくたんい engineering system of
基本単位として長さ,力,時間の単位をそれぞれ
けい m,kgf,sにとった単位系。 units

――――― [JIS Z 9211 pdf 4] ―――――

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Z 9211-1982
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
13003 CGS単位系 しーじーえすた CGS system of units
基本単位として長さ,質量,時間の単位をそれぞ
んいけい れcm,g,sにとった絶体単位系。
13004 MKSA単位系 えむけいえすえ MKSA system of units
長さ,質量,時間の単位をそれぞれm, kg, sとし,
ーたんいけい この三つを基本単位とする単位系をMKS単位系
と呼び,これに電流の単位アンペア (A) を基本
単位として加え,かつ有理化したもの。
13005 国際単位系 (SI)こくさいたんい International System of
国際度量衡総会で採用された一貫した単位系。基
けい Units
本単位,補助単位及び誘導単位からなる。基本単
(Systme International
位として長さm,質量kg,時間s,電流A,熱力
d' Units)
学的温度K(常用温度℃),光度cd,物質の量mol
がある。
(1.4) エネルギー勘定
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
14001 熱勘定 ねつかんじょう heat balance
設備に供給される熱量及び電力(又は仕事)の熱
当量とその使用状態を検討し,入熱と出熱との関
係を明らかにすること。
14002 熱精算 ねつせいさん →熱勘定
14003 熱収支 ねつしゅうし →熱勘定
14004 エネルギー勘定 えねるぎーかん energy balance
エネルギー保存の法則に基づき,設備に供給さ
じょう れ,出てくるエネルギーの関係を明らかにするこ
と。
14005 エネルギーバラン →エネルギー勘定

14006 物質勘定 ぶっしつかんじ material balance
質量保存の法則に基づき設備に供給され,出てく
ょう る物質の質量の関係を明らかにすること。
14007 入熱 にゅうねつ heat input
熱勘定を行うとき,設備に入る熱量及び電力量
(又は仕事量)の熱当量。
14008 出熱 しゅつねつ heat output
熱勘定を行うとき,設備から出る熱量及び電力量
(又は仕事量)の熱当量。
14009 循環熱 じゅんかんねつ設備又はシステム内部で循環する熱。 circulating heat
14010 仕事の熱当量 しごとのねつと thermal equivalent of
仕事量 (W) と熱量 (Q) は一定の割合で互換で
うりょう きW=JQの関係がある。このときのQとWの比work
4261
8. kcal/kgf・mをいう{SI単位系では熱量も仕事
量も同じ単位ジュールで表される}。
14011 基準温度 きじゅんおんど base temperature
物質の変化,状態を示す基準となる温度。
14012 基準状態 きじゅんじょう物質変化の基準となる状態。 base condition
たい
14013 有効熱 ゆうこうねつ effective heat
入熱のうち対象物の付加価値を高めるのに使わ
れた熱。動力をつくり出す目的の設備ではその動
力の熱当量。
14014 熱効率* ねつこうりつ 有効熱 thermal efficiency
100(%)
入 熱
14015 燃焼効率 ねんしょうこう( 燃料発熱量)−(不完全燃焼損失熱) combustion efficiency
100(%)
りつ ( 燃料発熱量)
14016 熱勘定表 ねつかんじょう heat balance table
熱勘定の結果による入熱と出熱の関係を示した
ひょう 表。

――――― [JIS Z 9211 pdf 5] ―――――

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JIS Z 9211:1982の国際規格 ICS 分類一覧