JIS A 1486:2014 発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験方法

JIS A 1486:2014 規格概要

この規格 A1486は、主に常温で使用される発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期的な変化を試験室において測定するための二つの方法について規定。

JISA1486 規格全文情報

規格番号
JIS A1486 
規格名称
発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験方法
規格名称英語訳
Accelerated test method for long-term change in thermal resistance of rigid cellular plastics
制定年月日
2014年7月22日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 11561:1999(MOD)
国際規格分類

ICS

91.100.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
改訂:履歴
2014-07-22 制定日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS A 1486:2014 PDF [32]
                                                                                   A 1486 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義並びに記号及び単位・・・・[2]
  •  4 一般事項・・・・[5]
  •  4.1 適用条件・・・・[5]
  •  4.2 結果に影響を与える要因・・・・[5]
  •  5 試験方法・・・・[5]
  •  5.1 試験方法A-芯材の断熱性の経時変化を測定するための試験方法・・・・[5]
  •  5.2 試験方法B-被覆層のない製品の設計耐用期間における熱抵抗を測定するための簡易試験方法・・・・[7]
  •  6 報告事項・・・・[8]
  •  附属書A(参考)解析モデル・・・・[9]
  •  附属書JA(参考)被覆層がある場合の解析モデル−断熱材内分圧の簡易計算法に基づく熱伝導率変化量・・・・[15]
  •  附属書JB(参考)簡易計算に基づく熱伝導率変化量の計算例・・・・[23]
  •  附属書JC(参考)被覆層の拡散抵抗を測定又は同定する方法・・・・[25]
  •  附属書JD(参考)被覆層の拡散抵抗を直接測定する方法・・・・[26]
  •  附属書JE(参考)被覆層の拡散抵抗を熱伝導率の経時変化から同定する方法・・・・[27]
  •  附属書JF(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[28]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1486 pdf 1] ―――――

A 1486 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
工業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1486 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 1486 : 2014

発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験方法

Accelerated test method for long-term change in thermal resistance of rigid cellular plastics

序文

  この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 11561を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
熱抵抗の長期変化は,使用条件下における熱性能の設計値を設定する場合及び耐用期間でのエネルギー
消費量を推定する場合に必要な一つの特性である。熱抵抗及びその変化の程度は,使用条件(温度)及び
厚さ,又は製品のばらつきによって変わる。また,内部の気泡の分布状態,及び被覆層の影響によっても
変わる。この規格の目的は,発泡ガスの放散に起因して性能が変化する発泡プラスチック系断熱材の熱抵
抗の長期変化を促進試験によって求める方法を示すことである。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JFに示す。また,附属書JA附属書JEは,対応国際規格にはない事
項である。

1 適用範囲

  この規格は,主に常温で使用される発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期的な変化を試験室におい
て測定するための二つの方法(試験方法A及び試験方法B)について規定する。
なお,この規格は発泡ガスの放散による熱抵抗の長期変化を促進試験によって求める方法を示すもので
あり,これ以外の要因は含まない。
熱抵抗の測定は,次のいずれかの方法で行う。
試験方法A(5.1)は,一定の周囲温度に状態調節したスライスした試験片に対する短期間の測定方法で
ある。測定した経時変化のデータを処理して,より厚い材料の熱抵抗の時間変化を算定する。
試験方法B(5.2)は,被覆層のない発泡プラスチック系断熱材を安全側の設計耐用期間の概算値(25
年以上)として測定する簡易試験方法である。この方法は被覆層のない均質な材料に限り適用できる。た
だし,材料の芯材及び被覆層からなる試料においては,経年変化の一次段階(通常5年以内)における熱
伝導抵抗と時間との関係の傾きのばらつきが一つの試料内で10 %未満の場合,均質とみなすことができる。
一般に,そのような製品は,成形スキン層,面材又は密度の分布がある場合においても,試験方法Bによ
って試験することが可能である。
注記1 断熱材の表面を覆う被覆層によって発泡ガス放散抑制効果が期待できる材料では,附属書
JC,及び附属書JD又は附属書JEによって被覆層の拡散抵抗を測定し,附属書JA及び附属
書JBによって長期的な変化を知ることができる。

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2
A 1486 : 2014
注記2 厚さが通常の製品と同等の試料を対象とした場合,熱抵抗の長期変化のデータを得るには長
期間の測定が必要となる。したがって,この促進試験方法の精度に関しては確定的なことは
いえない。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 11561:1999,Ageing of thermal insulation materials−Determination of the long-term change in
thermal resistance of closed-cell plastics (accelerated laboratory test methods)(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0202 断熱用語
注記 対応国際規格 : ISO 7345,Thermal insulation−Physical quantities and definitions及びISO 9346,
Hygrothermal performance of buildings and building materials−Physical quantities for mass transfer
−Vocabulary(MOD)
JIS A 1412-1 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第1部 : 保護熱板法(GHP法)
注記 対応国際規格 : ISO 8302,Thermal insulation−Determination of steady-state thermal resistance and
related properties−Guarded hot plate apparatus(MOD)
JIS A 1412-2 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部 : 熱流計法(HFM法)
注記 対応国際規格 : ISO 8301,Thermal insulation−Determination of steady-state thermal resistance and
related properties−Heat flow meter apparatus(MOD)
JIS A 9511 発泡プラスチック保温材
JIS A 9526 建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム

3 用語及び定義並びに記号及び単位

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0202によるほか,次による。また,この規格で用いる主
な記号及びその単位は,表1による。
3.1
経年変化(ageing)
材料,製品又はシステムの物理,機械又は熱特性の経時変化。この規格では,発泡ガスの放散による熱
抵抗の数年数十年にわたる変化をいう。
注記1 促進試験は,自然の状態での経年変化では起こり得ない影響を及ぼすことがある。したがっ
て,促進試験方法及び結果の判断には注意が必要である。
注記2 経年変化の要因として,一部の低密度繊維系材料の沈下,発泡プラスチックのガス拡散など
がある。
注記3 経年変化は,材料,製品又はシステムが暴露される環境,使用条件,形状,寸法又は仕上げ
に大きく影響される。経年変化への影響を正確に予測するためには,これらの要素の考慮が
必要となる。

――――― [JIS A 1486 pdf 4] ―――――

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A 1486 : 2014
3.2
経年変化後の値(aged value)
特定の期間,ある環境条件下に暴露した後の材料,製品又はシステムの特性値。
3.3
促進経年変化後の値(accelerated aged value)
一般的な使用状態を再現することを目的とした特定の期間及び環境条件下での試験室における試験,又
は信頼性のある予測モデルによって得られた経年変化後の値。
注記 促進経年変化後の値の定義における寸法,使用環境及び推定耐用年数は,実際のそれらとの対
応関係を注意深く検討することが望ましい。
3.4
設計耐用年数(design life-time)
施工された材料,製品又はシステムが,設計性能を維持すべき年数。
注記 耐用年数は,使用目的などで決まる。
3.5
有効拡散係数(effective diffusion coefficient)
ある温度の材料内のガスの分圧勾配とガス移動速度との関係を示す材料特性。
3.6
経年変化の一次段階(primary stage)
発泡プラスチック系断熱材の内外に窒素,酸素など空気中のガス成分が拡散することで,断熱性の変化
に影響を与える経年変化プロセスの部分。
3.7
スケーリング係数(scaling factor)
製品厚さの二乗と試料厚さの二乗との比。
注記 この値は,厚さが異なることによる発泡プラスチックの経年変化への影響を表し,この規格で
規定する促進試験における促進率を表す。
3.8
経年変化の二次段階(secondary stage)
発泡ガスが独立気泡材の外部へ拡散することで,断熱性の変化に影響を与える経年変化プロセスの部分。
3.9
損傷表面層の厚さ,TDSL(thickness of damaged surface layer)
試験片の作製中に破裂又はダメージを受けた気泡の片側表面における平均厚さ。
3.10
遷移点(transition point)
経年変化プロセスが一次段階から二次段階に変化する時点における発泡プラスチック系断熱材の推定経
過時間。
注記 遷移点は,移行点ともいう。
3.11
被覆層
断熱材の表面を覆う層。被覆層は,成形スキン層と面材とに分類される。

――――― [JIS A 1486 pdf 5] ―――――

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