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JIS B 1042:1998 規格概要
この規格 B1042は、ナットの各種表面欠陥に対する許容限界について規定。ねじ部品規格に規定がない場合,又は受渡当事者間の協定がない場合には,ねじの呼び径5~39mm;部品等級A及びB;JIS B 1052の附属書1及び附属書2によるすべての強度区分のナットに適用。
JISB1042 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B1042
- 規格名称
- 締結用部品―表面欠陥 第2部 : ナット
- 規格名称英語訳
- Fasteners -- Surface discontinuities -- Part 2:Nuts
- 制定年月日
- 1994年2月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6157-2:1995(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 21.060.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ねじ I 2020, ねじ II 2020
- 改訂:履歴
- 1994-02-01 制定日, 1998-01-20 改正日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 1042:1998 PDF [9]
B 1042 : 1998 (ISO 6157-2 : 1995)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS B 1042-1994は改正され,この規格に置き換えられる。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 1042 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 1042 : 1998
(ISO 6157-2 : 1995)
締結用部品−表面欠陥第2部 : ナット
Fasteners−Surface discontinuities−Part 2 : Nuts
序文 この規格は,1995年に第1版として発行されたISO 6157-2, Fasteners−Surface discontinuities−Part 2 :
Nutsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“備考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,ナットの各種表面欠陥に対する許容限界を規定する。
この規格は,ねじ部品規格に規定がない場合,又は受渡当事者間の協定がない場合には,次のナットに
適用する。
− ねじの呼び径539mm
− 部品等級A及びB
− JIS B 1052の附属書1及び附属書2によるすべての強度区分
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示
備考 ISO 468 : 1982, Surface roughness−Parameters, their values and general rules for specifying
requirementsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 1052 鋼製ナットの機械的性質
備考 ISO 898-2 : 1992, Mechanical properties of fasteners−Part 2 : Nuts with specified proof load values
−Coarse threads及びISO 898-6 : 1994, Mechanical propeities of fasteners−Part 6 : Nuts with
specified proof load values−Fine pitch threadsからの引用事項は,この規格の該当事項と同
等である。
JIS B 1056 プリベリングトルク形戻り止め鋼製ナットの機械的性質及び性能
備考 ISO 2320 : 1983, Prevailing torque type steel hexagon nuts−Mechanical and performance properties
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
備考 ISO 3269 : 1988, Fasteners−Acceptance inspectionが,この規格と一致している。
JIS B 1086 ナットの拡張試験
備考 ISO 10484 : 1997, Widening test on nutsが,この規格と一致している。
JIS B 1085 ナットの円すい形保証荷重試験
――――― [JIS B 1042 pdf 2] ―――――
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B 1042 : 1998 (ISO 6157-2 : 1995)
備考 ISO 10485 : 1991,Cone proof load test on nutsが,この規格と一致している。
3. 表面欠陥の種類,原因,外観及び限界 表面欠陥が,この箇条に示す許容限界内であっても,JIS B 1052
の附属書1及び附属書2,並びにJIS B 1056に規定される機械的性質及び性能の最小値の要求を満足しな
ければならない。さらに,それぞれのねじ部品規格の寸法要求事項も満足しなければならない。
備考1. 3.に示される図は例にすぎない。他の形式のナットにも同様に適用される
2. 個々の図の中には,表面欠陥を明りょうにするために誇張して示したものもある。
3.1 割れ (Crack) 割れは結晶粒界に沿うか横切る結晶学的な破壊であって,介在物に沿って進むこと
もある。通常,割れは鍛造若しくは他の成形工程,又は熱処理の間に金属が過大な応力を受けることによ
って発生するか,又は素材の中に既に存在している。
部品が著しい再加熱を受けると,普通,割れは酸化膜によって変色する。
3.1.1 焼割れ (Quench crack)
原因 焼割れは,過度の熱応力及び変態応力によって,焼入れ時に発生する。焼割れは通常,ナットの表面を,
不規則な経路で進行する。
外観
限界 いかなる深さ,いかなる長さ,又はいかなる場所の焼割れでも許容されない。
――――― [JIS B 1042 pdf 3] ―――――
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B 1042 : 1998 (ISO 6157-2 : 1995)
3.1.2 鍛造割れ (Forging crack) 及び介在物割れ (Inclusion crack)
原因 鍛造割れは,切断又は鍛造時に発生し,ナットの頂面及び底面,又はこれらの平面と側面の交線上だけに
位置する。
介在物割れは,素材が本来もっている非金属介在物によって生じる。
外観
限界 頂面及び底面にある割れは,次の場合に許容される。
− 座面の幅全体を横断する割れが2個以下で,その深さがいずれも0.05dを超えないもの。
− 完全ねじ部の最初の一山を越えてねじ部へ延びていないもの。
− 完全ねじ部の最初の一山における割れの深さが0.5H1を超えないもの。
ここに,
d=ねじの呼び径
dw=座面の直径
H1=ねじ山の高さ
H1=0.541P
ただし,Pはねじのピッチ
s=二面幅
フランジ付きナットの場合には,s-dw間の領域にある割れは許容されない。
3.1.3 全金属製プリベリングトルク形戻り止めナットのプリベリングトルク発生部の割れ
原因 全金属製プリベリングトルク形戻り止めナットのプリベリングトルク発生部の割れは,切断時若しくは鍛
造時,又はかしめ工程で,外部表面又は内部表面のいずれかに発生する。
外観
限界 鍛造工程で生じたプリベリングトルク発生部の割れは,すべての機械的要求事項及び機能的要求事項が満
足され,かつ,次の場合に許容される。
− 面取り円の幅全体に延びる割れが2個以下で,その深さがいずれも0.05dを超えないもの。
− 完全ねじ部の最初の一山を越えてねじ部へ延びていないもの。
− 完全ねじ部の最初の一山における割れの深さが0.5H1を超えないもの。
ここに,
d=ねじの呼び径
H1=ねじ山の高さ(3.1.2参照)
かしめ工程で生じたプリベリングトルク発生部の割れは許容されない。
――――― [JIS B 1042 pdf 4] ―――――
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B 1042 : 1998 (ISO 6157-2 : 1995)
3.1.4 座金組込ナットの座金保持部の割れ 座金保持部の割れは,座金をナットに保持させるための金属
の口金又はハブに発生する割れである。
原因 座金保持部の割れは,座金の組付け工程で,口金又はハブに圧力を作用させるときに発生する。
外観
限界 座金保持部の割れは,座金の保持目的で使用される口金又はハブの部分だけに限定し,座金が確実に保持
され,自由に回転できる場合には許容される。
3.2 せん断裂けきず (Shear burst) せん断裂けきずは,金属の表面における開口である。
原因 せん断裂けきずは,例えば鍛造時に,ナットの外部表面及びフランジ付きナットの外周部に発生する。
せん断裂けきずは,ナットの軸と約45°の方向の平面内にある。
外観
限界 六角ナットの側面に生じたせん断裂けきずは,ナットの座面又はフランジ付きナットの面取り円まで到達
してはならない,側面の2平面の交線上に生じたせん断裂けきずのために,対角距離が規格の最小値より
小さくなってはならない。
フランジ付きナットのフランジ円周部のせん断裂けきずは,それが座面の直径dwの最小値を超えて延び
ていなければ許容される。
――――― [JIS B 1042 pdf 5] ―――――
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JIS B 1042:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6157-2:1995(IDT)
JIS B 1042:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.060 : 締結用部品 > 21.060.20 : ナット
JIS B 1042:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB1052:1998
- 鋼製ナットの機械的性質
- JISB1056:2019
- 締結用部品―プリベリングトルク形鋼製ナット―機能特性
- JISB1085:1995
- ナットの円すい形保証荷重試験
- JISB1086:1998
- ナットの拡張試験
- JISB1091:2003
- 締結用部品―受入検査