JIS C 8380:1993 ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管

JIS C 8380:1993 規格概要

この規格 C8380は、一般のケーブル工事並びに暗きょ式及び管路式による地中電線路において,ケーブルを保護するために用いるもので,表面を合成樹脂で被覆したケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管について規定。

JISC8380 規格全文情報

規格番号
JIS C8380 
規格名称
ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管
規格名称英語訳
Plastic coated steel pipes for cable-ways
制定年月日
1993年12月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

29.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 II 2021, 電気設備 I 2021, 電気設備 II-1 2021, 電気設備 II-2 2021, 電気設備 III 2021
改訂:履歴
1993-12-01 制定日, 1998-11-20 確認日, 2004-03-20 確認日, 2009-05-20 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS C 8380:1993 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 8380-1993

ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管

Plastic coated steel pipes for cable-ways

1. 適用範囲 この規格は,主として一般のケーブル工事並びに暗きょ式及び管路式による地中電線路に
おいて,ケーブルを保護するために用いるもので,表面を合成樹脂で被覆したケーブル保護用合成樹脂被
覆鋼管(以下,被覆鋼管という。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS A 1415 プラスチック建築材料の促進暴露試験方法
JIS B 0204 電線管ねじ
JIS B 4751 ハンドハクソー
JIS C 8305 鋼製電線管
JIS G 3132 鋼管用熱間圧延炭素鋼鋼帯
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管
JIS S 6006 鉛筆及び色鉛筆
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
(1) 電線路 発電所,変電所,開閉所及びこれらに類する場所並びに電気使用場所相互間の電線並びにこ
れを支持し又は保蔵する工作物。
(2) 地中電線路 地中に施設する電線路をいい,施設方法には,管路式,暗きょ式及び直接埋設式がある。
(3) 管路式 車両その他の重量物の圧力に耐える管を使用し,これにケーブルを収める方式をいい,必要
に応じて管路の途中や末端に地中箱(マンホールなど)を設けるもの。
(4) 暗きょ式 車両その他の重量物の圧力から受ける荷重に耐え,かつ,ケーブルを布設できる空間を有
する構造物にケーブルを収める方式。
(5) 直接埋設式 トラフなどのケーブル防護物にケーブルを収めるか,板などでケーブルの上部を防護し
て地中に埋設する方式。
(6) 原管 被覆又は塗装を行う前の鋼管。
(7) 被覆 流動浸せき法,押出成形法などによって原管を合成樹脂で覆うこと。
(8) 塗装 吹付け,はけぬりなどによって原管を塗料で覆うこと。

――――― [JIS C 8380 pdf 1] ―――――

2
C 8380-1993
3. 種類及び記号 被覆鋼管の種類及び記号は,次による。
(1) 原管による被覆鋼管の種類及び記号は,表1による。
表1 原管による被覆鋼管の種類及び記号
種類 記号
G
JIS C 8305の厚鋼電線管と同一の外径,厚さ及び有効ねじ部
の長さをもった原管を用いた被覆鋼管(以下,G形という。)
C
JIS C 8305の薄鋼電線管と同一の外径,厚さ及び有効ねじ部
の長さをもった原管を用いた被覆鋼管(以下,C形という。)
E
JIS C 8305のねじなし電線管と同一の外径及び厚さをもった
原管を用いた被覆鋼管(以下,E形という。)
(2) 被覆又は塗装による被覆鋼管の種類及び記号は,表2による。
表2 被覆又は塗装による被覆鋼管の種類及び記号
種類 記号
内外面を被覆した被覆鋼管 LL
外面を被覆し,内面を塗装した被覆鋼管 LT
4. 性能
4.1 曲げ性 被覆鋼管は,9.1の試験を行い,その曲げ性は,外径の変化が原外径の±20%の範囲にあり,
かつ,溶接部の割れ,裂けきずなどを生じたり,塗膜又は被膜にひび割れ,はがれなどを生じてはならな
い。
4.2 耐食性 被覆又は塗装を行った面は,9.2の試験を行い,表面にふくれ,はがれ,さびなどを生じて
はならない。
4.3 塗膜性能 内面を塗装によってさび止めを行った被覆鋼管は,9.3の試験を行い,塗膜の破れ及び使
用上有害なきずを生じてはならない。
4.4 被膜性能 被覆を行った外面は,次による。
(1) はく離性 9.4の試験を行い,被膜がはく離してはならない。
(2) 耐燃性 9.5の試験を行い,次のいずれかに適合しなければならない。
(a) 試験片が燃えないこと。
(b) 試験片に引火した場合,炎を取り去った後30秒以内に自消すること。
(3) ピンホール 9.6の試験を行い,ピンホールがあってはならない。
(4) 耐候性 9.7の試験を行い,被膜の浮き上がり,ひび又は割れを生じず,かつ,著しい変色及び退色が
あってはならない。
(5) 耐衝撃損傷性 9.8の試験を行い,導通試験器が動作してはならない。
5. 製造方法 製造方法は,次による。
(1) 被覆鋼管の両端は,管軸に対して直角に切断し,面取りを行う。
(2) 被覆鋼管の外面は,厚さ0.6±0.2mmの被覆を行う。
(3) 被覆鋼管の内面は,被覆又は塗装を行う。
(4) 形及びC形の被覆鋼管の両端には,JIS B 0204に規定するおねじ(1)を切り,有効ねじ部の長さは,
表3及び表4による。ただし,受渡当事者間の協定によって,G形及びC形の被覆鋼管の両端のねじ
を省略することができる。

――――― [JIS C 8380 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
C 8380-1993
注(1) ねじの検査は,JIS B 0204に準じて行う。
(5) 被覆鋼管のねじ部には,塗装を行う。
6. 寸法,質量及び有効ねじ部の長さ並びに外径及び質量の許容差 寸法,質量及び有効ねじ部の長さ並
びに外径及び質量の許容差は,次による。
(1) 原管の寸法,質量及び有効ねじ部の長さ並びに外径及び質量の許容差は,表3,表4及び表5による。
(2) 長さは3 660mmとし,その許容差は±5mmとする。ただし,受渡当事者間の協定によって長さを変
更することができる。
表3 G形の原管の寸法,質量及び有効ねじ部の長さ
並びに外径及び質量の許容差
呼び方(2) 外径 呼び厚さ 単位質量(3)(4) 有効ねじ部の長さ mm
mm mm kg/m 最大 最小
G 16LL 21.0±0.3 2.3 1.06 19 16
G 16LT
G 22LL 26.5±0.3 2.3 1.37 22 19
G 22LT
G 28LL 33.3±0.3 2.5 1.90 25 22
G 28LT
G 36LL 41.9±0.3 2.5 2.43 28 25
G 36LT
G 42LL 47.8±0.3 2.5 2.79 28 25
G 42LT
G 54LL 59.6±0.3 2.8 3.92 32 28
G 54LT
G 70LL 75.2±0.3 2.8 5.00 36 32
G 70LT
G 82LL 87.9±0.3 2.8 5.88 40 36
G 82LT
G 92LL 100.7±0.4 3.5 8.39 42 36
G 92LT
G 104LL l13.4±0.4 3.5 9.48 45 39
G 104LT
注(2) 呼び方は,原管による被覆鋼管の種類の記号,JIS C 8305の呼び方及び被覆又は塗装によ
る種類の記号を組み合わせて用いる。
(3) ねじ部を含まない質量を示す。
(4) 原管の一束(50kg以内)ごとの質量の許容差は−7%とし,プラス側は規定しない。
なお,質量許容差の算出方法は,実測質量と計算質量との差を計算質量で除した値を
百分率で表す。質量の数値は,1cm3の鋼を7.85gとし,次式によって計算し,JIS Z 8401
によって有効数字3けたに丸める。
W=0.024 66t (D−t)
ここに, W : 原管の単位質量 (kg/m)
D : 原管の外径(基準寸法) (mm)
t : 原管の呼び厚さ (mm)

――――― [JIS C 8380 pdf 3] ―――――

4
C 8380-1993
表4 C形の原管の寸法,質量及び有効ねじ部の長さ
並びに外径及び質量の許容差
呼び方(2) 外径 呼び厚さ 単位質量(3)(4) 有効ねじ部の長さ mm
mm mm kg/m 最大 最小
C 19LL 19.1±0.2 1.6 0.690 14 12
C 19LT
C 25LL 25.4±0.2 1.6 0.939 17 15
C 25LT
C 31LL 31.8±0.2 1.6 1.19 19 17
C 31LT
C 39LL 38.1±0.2 1.6 1.44 21 19
C 39LT
C 51LL 50.8±0.2 1.6 1.94 24 22
C 51LT
C 63LL 63.5±0.35 2.0 3.03 27 25
C 63LT
C 75LL 76.2±0.35 2.0 3.66 30 28
C 75LT
表5 E形の原管の寸法及び質量
並びに外径及び質量の許容差
呼び方(2) 外径 呼び厚さ 単位質量(4)
mm mm kg/m
E 19LL 19.1±0.15 1.2 0.530
E 19LT
E 25LL 25.4±0.15 1.2 0.716
E 25LT
E 31LL 31.8±0.15 1.4 1.05
E 31LT
E 39LL 38.1±0.15 1.4 1.27
E 39LT
E 51LL 50.8±0.15 1.4 1.71
E 51LT
E 63LL 63.5±0.25 1.6 2.44
E 63LT
E 75LL 76.2±0.25 1.8 3.30
E 75LT
7. 外観 被覆鋼管の外観は,次による。
(1) 被覆鋼管は,実用的に真っすぐであること。
(2) 被覆鋼管の内外面は,滑らかで仕上げが良好であり,特に内面には使用上有害な突起などがあっては
ならない。
(3) 被覆又は塗装を行った被覆鋼管の表面には,使用上有害なきず,浮き上がり,き裂などの異状があっ
てはならない。

――――― [JIS C 8380 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
C 8380-1993
8. 原管 原管は,次のいずれかによる。
(1) IS G 3132若しくはJIS G 3141の鋼帯又はこれらと同等以上の鋼帯を用いて電気抵抗溶接によって製
造したもので,JIS C 8305のめっき前のもの。
(2) IS G 3444のSTK 290。
9. 試験
9.1 曲げ試験
9.1.1 試験片 被覆鋼管から適当な長さを切り取り,試験片とする。
9.1.2 試験方法 試験片を常温においてロールベンダ又はプッシュベンダによって表6の内側半径で
90°曲げる。ただし,溶接部は,曲げの内側から約45°の位置に置く。
表6 曲げ試験
種類 呼び方(2) 内側半径
G形 G 16LL G 22LL G 28LL 被覆鋼管の外径の6倍
G 16LT G 22LT G 28LT
C形 C 19LL C 25LL
C 19LT C 25LT
E形 E 19LL E 25LL
E 19LT E 25LT
備考 受渡当事者間の協定によって,表6以外の呼び方の被覆鋼管につい
ても,内側半径及びその場合の被覆鋼管の原外径に対する変形率を
定めて試験を行うことができる。
9.2 耐食性試験
9.2.1 試験片 被覆鋼管から長さ約150mmを切り取り,その半分を切り開く。切り開いた切断面をすべ
て塗料又はろうで塗り包み,試験片とする。
なお,溶接部は試験面のほぼ中央になるようにする。
9.2.2 試験方法 JIS Z 2371による。ただし,塩水噴霧の方法は連続8時間噴霧,16時間休止する操作
を2回繰り返し,更に8時間噴霧を行う。
9.3 塗膜の試験
9.3.1 試験片 被覆鋼管から適当な長さを切り取り,試験片とする。
9.3.2 試険方法 塗膜の試験方法は,次による。
(1) 鉛筆は,JIS S 6006のHの硬度の鉛筆を図1のように,長さ方向に対して直角な平面が得られるよう
に削り取る。
図1 鉛筆の削り方

――――― [JIS C 8380 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS C 8380:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8380:1993の関連規格と引用規格一覧