JIS C 9300-11:2015 アーク溶接装置―第11部:溶接棒ホルダ

JIS C 9300-11:2015 規格概要

この規格 C9300-11は、直径10mm以下の溶接棒を用いる被覆アーク溶接の手溶接作業に使用する溶接棒ホルダの,性能要件及び安全要件について規定。水中溶接に使用する溶接棒ホルダを除く。

JISC9300-11 規格全文情報

規格番号
JIS C9300-11 
規格名称
アーク溶接装置―第11部 : 溶接棒ホルダ
規格名称英語訳
Arc welding equipment -- Part 11:Electrode holders
制定年月日
2008年10月25日
最新改正日
2019年10月25日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

IEC 60974-11:2010(MOD)
国際規格分類

ICS

25.160.30
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
溶接 II(製品) 2021
改訂:履歴
2008-10-25 制定日, 2015-01-25 改正日, 2019-10-25 確認
ページ
JIS C 9300-11:2015 PDF [13]
                                                                                C 9300-11 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 環境条件・・・・[2]
  •  5 形式検査・・・・[2]
  •  5.1 検査条件・・・・[2]
  •  5.2 検査の順序・・・・[3]
  •  6 設計・・・・[3]
  •  7 機能・・・・[3]
  •  8 電撃の防護・・・・[4]
  •  8.1 直接接触に対する防護・・・・[4]
  •  8.2 絶縁抵抗・・・・[4]
  •  8.3 絶縁耐力・・・・[4]
  •  9 温度定格・・・・[4]
  •  9.1 温度上昇・・・・[4]
  •  9.2 耐熱性・・・・[5]
  •  9.3 高温物体への耐力・・・・[5]
  •  10 機械的要求事項・・・・[6]
  •  10.1 溶接ケーブルの入り口・・・・[6]
  •  10.2 ハンドルへの溶接ケーブルの絶縁の入り込み・・・・[6]
  •  10.3 溶接ケーブルの接続・・・・[6]
  •  10.4 耐衝撃性・・・・[7]
  •  11 表示・・・・[8]
  •  12 取扱説明書・・・・[8]
  •  附属書JA(規定)タイプJ・・・・[9]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 9300-11 pdf 1] ―――――

C 9300-11 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
溶接協会(JWES)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正した
日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS C 9300-11:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 9300の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 9300-1 第1部 : アーク溶接電源
JIS C 9300-3 第3部 : アーク起動及びアーク安定化装置
JIS C 9300-5 第5部 : ワイヤ送給装置
JIS C 9300-6 第6部 : 限定使用率アーク溶接装置
JIS C 9300-7 第7部 : トーチ
JIS C 9300-10 第10部 : 電磁両立性(EMC)要求(予定)
JIS C 9300-11 第11部 : 溶接棒ホルダ
JIS C 9300-12 第12部 : 溶接ケーブルジョイント
JIS C 9300-13 第13部 : 溶接クランプ

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 9300-11 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 9300-11 : 2015

アーク溶接装置−第11部 : 溶接棒ホルダ

Arc welding equipment-Part 11: Electrode holders

序文

  この規格は,2010年に第3版として発行されたIEC 60974-11を基とし,我が国の実態に合わせるため,
技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。また,附
属書JAは対応国際規格にはない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。
IEC 60974-11と整合化が困難な規定内容は,JIS固有の規定をタイプJ(J形ホルダともいう。)として
追加規定するとともに,タイプJの場合は,これを溶接棒ホルダに表示するようにした。

1 適用範囲

  この規格は,直径10 mm以下の溶接棒を用いる被覆アーク溶接の手溶接作業に使用する溶接棒ホルダの,
性能要件及び安全要件について規定する。ただし,水中溶接に使用する溶接棒ホルダを除く。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60974-11:2010,Arc welding equipment−Part 11: Electrode holders(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0920 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
注記 対応国際規格 : IEC 60529:2001,Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)(IDT)
JIS C 1102-2 直動式指示電気計器 第2部 : 電流計及び電圧計に対する要求事項
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS C 9300-1 アーク溶接装置−第1部 : アーク溶接電源
注記 対応国際規格 : IEC 60974-1:2005,Arc welding equipment−Part 1: Welding power sources(MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 9300-1によるほか,次による。
3.1
溶接棒ホルダ(electrode holder)
溶接棒を挟み,運棒を行うとともに,3.2の頭部に対し電気的な接続を保障するように意図した被覆アー

――――― [JIS C 9300-11 pdf 3] ―――――

2
C 9300-11 : 2015
ク溶接のための絶縁した道具(以下,ホルダという。)。
3.2
頭部(head)
ホルダの一部であって,溶接棒の挿入,固定,及び溶接棒への通電などを行うために,空洞,あごなど
をもつ部分。
3.3
ハンドル(handle)
溶接作業時に手で握るように設計した部分。
3.4
レバー(lever)
溶接棒を挟み込むときに,力を加えて押す部分。
3.5
定格電流(rated current)
使用率60 %において,ホルダが許容温度上昇以下の場合の,製造業者が指定する電流。
3.6
A形ホルダ(type A electrode holder)
JIS C 0920の関節付きテストフィンガが触れる充電部がないホルダ。
3.7
B形ホルダ(type B electrode holder)
A形ホルダ以外で,最大溶接棒径に相当する径の球が触れる充電部が頭部にないホルダ[8.1 b) 参照]。
3.7 A
タイプJ
寸法要求に,我が国固有の規定を適用したB形ホルダ。

4 環境条件

  ホルダは,次の環境条件下で使用できなければならない。
a) 周囲温度範囲
溶接中 : −10 ℃+40 ℃
b) 大気の相対湿度 : 40 ℃で50 %以下
20 ℃で90 %以下
ホルダは,機能及び性能を損ねることなく,周囲温度−20 ℃+55 ℃の保管及び運搬に耐えなければ
ならない。

5 形式検査

5.1 検査条件

  全ての形式検査は,新品で完全に組み立てた同一のホルダで行う。
全ての形式検査は,周囲温度10 ℃40 ℃の間で行う。
測定器の確度(精度)は,次による。
a) 電気的測定器
1) 電気指示計器は,JIS C 1102-2の階級指数1又はそれ以上。

――――― [JIS C 9300-11 pdf 4] ―――――

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C 9300-11 : 2015
2) 絶縁耐力試験の電圧の測定は,JIS C 1102-2の階級指数2.5又はそれ以上の確度(精度)の電圧計。
3) 絶縁抵抗の測定は,JIS C 1302の500 V絶縁抵抗計。
b) 温度計 : ±2 K

5.2 検査の順序

  形式検査は,次の順序で行う。
a) 目視検査
b) 温度上昇(9.1参照)
c) 耐衝撃性(10.4参照)
d) 絶縁抵抗(8.2参照)
e) 絶縁耐力(8.3参照)
なお,これ以外の形式検査は,任意の順序で行うことができる。

6 設計

  ホルダは,使用率60 %の定格電流を表示し,表1に示す寸法要求と一致しなければならない。ただし,
タイプJは附属書JAによる。
ホルダを使用率35 %において使用する場合,電流は表の1行次に大きい定格電流値を用いてもよい。こ
の場合において定格電流500 Aの場合の最高電流値は,600 Aとする。
表1−ホルダの寸法要求
ホルダの定格電流 つかみ得る溶接棒径の 溶接ケーブルの断面積の
最小限の適合範囲 最小限の適合範囲
A mm mm2
125 1.62.5 1025
150 2.03.2 1625
200 2.54.0 2535
250 3.25.0 3550
300 4.06.3 5070
400 5.08.0 7095
500 6.310.0 95120
合否判定は,適合する溶接棒及び溶接ケーブルの断面積の測定による。

7 機能

  ホルダは,次のことを満たさなければならない。
a) 溶接棒の固定及び使い残りの端部の取外しが安全で素早くできる。
b) どのような取付け状態においても,溶接棒を保持して,使い残りが50 mmまで使用できる。
c) 作業者が圧力を加えることなく,製造業者が指定する溶接棒径を保持できる。
d) 不必要な母材への短絡時に,母材から溶接棒を引き離すことができる。
合否判定は,クランプ装置による操作及び目視検査による。また,d) については手溶接による。

――――― [JIS C 9300-11 pdf 5] ―――――

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