JIS D 5810:1994 規格概要
この規格 D5810は、自動車用バックアップランプの回路をトランスミッションのシフトレバーの操作により開閉する機械式スイッチについて規定。
JISD5810 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D5810
- 規格名称
- 自動車用バックアップランプスイッチ
- 規格名称英語訳
- Back-up lamp switches for automobiles
- 制定年月日
- 1974年5月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 1974-05-01 制定日, 1977-04-01 確認日, 1983-03-01 確認日, 1988-06-01 確認日, 1994-09-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS D 5810:1994 PDF [8]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 5810-1994
自動車用バックアップランプスイッチ
Back-up lamp switches for automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車用バックアップランプの回路をトランスミッションのシフトレバーの
操作により開閉する機械式スイッチ(以下,スイッチという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS C 7506 自動車用電球
JIS D 0201 自動車部品の電気めっき通則
JIS D 0203 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS D 5403 自動車用電線端子
JIS K 2219 ギヤー油
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. 種類及び記号 スイッチの種類及び記号は,形式,公称電圧,回路及び周囲温度によって区分し,表
1に示す。
表1
種類 形式 記号 公称電圧 回路(1) 最大負荷 周囲温度(2)
1種 トランスミッション装着 1A 12V OFF 60W 一般用
1AN ON −3090℃
1B 24V OFF
1BN ON
2種 2A 12V OFF 高温用
2AN ON −30120℃
2B 24V OFF
2BN ON
12V
3種 シフトレバーリンク機構装着 3A OFF 一般用
3AN ON −3080℃
3B 24V OFF
3BN ON
4種 4A 12V OFF 高温用
4AN ON −30110℃
4B 24V OFF
4BN ON
――――― [JIS D 5810 pdf 1] ―――――
2
D 5810-1994
注(1) プッシュロッドを押さない状態での回路を示す。
(2) 周囲温度は5.4の放置温度を示す。
3. 構造
3.1 一般構造 スイッチは,できるだけ取扱いが簡単で堅ろうなものとし,使用中各部が緩まないよう
な構造でなければならない。
3.2 作動機構 スイッチはトランスミッション又はシフトレバーリンクと機械的に連動されるもので,
プッシュロッドの指定されたONストロークで電気回路がON(バックアップランプが点灯)となり,こ
のストロークを超えたときに,電気回路がOFF(バックアップランプが消灯)となる機構とする(付図1
参照)。
なお,OFFストロークの場合の電気回路はONとOFFが逆となる機構とする。
3.3 寸法 スイッチの主要寸法は付図1による。
3.4 端子の強さ 本体に直接取り付けられた端子は接続の向きに,また,リード線付きのものはリード
線の方向へ静荷重50Nを1分間加えても有害な変形,端子固定部のがた,及びその他に異常が生じない構
造でなければならない。
3.5 ケース取付け強さ スイッチを正規の使用状態に取り付け,ケース先端(付図1参照)へ垂直静荷
重 (W) 50Nを1分間加えても取付部,その他に異常が生じない構造でなければならない。
4. 材料及びめっき スイッチの主要部の材料及びめっきは,原則として表2に示すとおりとする。
なお,めっきはJIS D 0201の規定による。
表2
部品名 材料 めっき
ケース 軟鋼又は亜鉛合金 軟鋼の場合 MFZn5
接点 銅又は銅合金,銀又は銀合金 −
プッシュロッド 軟鋼,耐熱耐衝撃性合成樹脂 軟鋼の場合 MFZn5
絶縁体 耐熱耐衝撃性合成樹脂 −
スプリング ピアノ線,硬鋼線又はステンレス鋼線 取付状態で外部に露出したピアノ線,硬鋼線の場合 MFZn5
端子 銅又は銅合金 −
備考 MFZn5の場合はクロメート処理B又はCを施すものとする。
5. 性能
5.1 絶縁抵抗 スイッチのプッシュロッドをOFFの状態(プッシュロッドを押さない状態でOFFのもの
はそのままで,ONのものは指定された作動ストローク)で端子間及び端子とケース間の絶縁抵抗は1M
以上でなければならない。
5.2 接触抵抗 スイッチのプッシュロッドをONの状態(プッシュロッドを押さない状態でONのもの
はそのままで,OFFのものは指定された作動ストローク)で端子間に表1に示す最大負荷を加えたとき,
接触抵抗による電圧降下は表3に示す値以下でなければならない。
表3
単位 V
項目 電圧降下
耐久検査前 0.15
耐久検査後 0.25
――――― [JIS D 5810 pdf 2] ―――――
3
D 5810-1994
5.3 作動 スイッチの指定された作動ストロークの最大作動荷重は835Nとし,また1種のスイッチで
スイッチ機構部がミッション部の潤滑油をしゃ断している防油形構造のものにあっては1580Nとする。
プッシュロッドの指定されたストロークの許容差は,±0.7mmとする。ただし,防油形構造のものは±
1.5mmとする。
なお,プッシュロッドの全ストロークは,指定された値以上でなければならない。
5.4 耐温度性 スイッチは表4の放置温度において各部に異常がなく,表4の作動温度において指定さ
れた作動ストロークでプッシュロッドの作動及びON,OFFに異常があってはならない。
また,接触抵抗は5.2に規定する耐久検査前の値を満足し,また作動の荷重は5.3の規定を満足しなけれ
ばならない。
表4
単位 ℃
項目 1種 2種 3種 4種
放置温度 −3090 −30120 −3080 −30110
作動温度 −2070 −20110 −2060 −20100
5.5 耐水性 耐水性を必要とするスイッチは,JIS D 0203に規定するR2の試験を行い,常温,常湿の状
態に24時間放置後,絶縁抵抗が5.1の規定を,接触抵抗は5.2に規定する耐久検査前の値を満足しなけれ
ばならない。
5.6 温度上昇 スイッチのプッシュロッドをONの状態(プッシュロッドを押さない状態でONのもの
はそのままで,OFFのものは指定された作動ストローク)で端子間に最大使用負荷を加え,各部の温度が
ほぼ一定となったときの導電部の温度と負荷を加える前の温度との差は,表5に示す値以下とする。
表5
単位 ℃
接触部の種類 温度差
自力接触 銅又は銅合金 30
銀又は銀合金 50
他力接触 銅又は銅合金 40
銀又は銀合金 65
備考1. 自力接触とは,接触部の弾性などにより,導電部
分の一部又は全部によって接触圧力が生じるよ
うな構造のものをいう。
2. 他力接触とは,接触部における導電部分が単に通
電を目的とし,接触圧力が通電を目的としない他
の弾性体(例えば,ばね鋼のばね)に依存するよ
うな構造のものをいう。
3. 自力,他力両効果のある構造で自力接触の効果が
失われても,他力で十分接触効果のあるものは他
力接触とみなす。
5.7 耐振性 スイッチは5.1及び5.2のON状態及びOFF状態において,表6の試験を行ったとき,接点
のふらつき及び有害な異常音を生じてはならない。
また,試験後の接触抵抗は,5.2に規定する耐久検査前の値を,作動は,5.3の規定を満足しなければな
らない。
――――― [JIS D 5810 pdf 3] ―――――
4
D 5810-1994
表6
種類 JIS D 1601の規定による段階
1種,2種 段階7
3種,4種 段階4
5.8 耐久性 スイッチは,通常の使用状態において,作動回数は30 000回以上(全ストローク)使用で
きるもので,5.15.3の規定を満足しなければならない。
なお,1種のスイッチは,ケース及び絶縁体の部分から油漏れがあってはならない。
6. 検査
6.1 形式検査 形式検査は新規の設計,製作によるスイッチが設計どおりの性能であるかどうか,又は
新規の受渡しに際し,設計,仕様どおりの性能であるかどうかを知るために行うもので,次の各項目につ
いて行い,同一試験品で全部の検査に合格しなければならない。ただし,構造検査のうち端子の強さ,材
料検査及び耐温度検査は,別の試験品で行ってもよい。
(1) 構造検査
(2) 材料検査
(3) 絶縁抵抗検査
(4) 接触抵抗検査
(5) 作動検査
(6) 耐温度検査
(7) 耐水検査
(8) 温度上昇検査
(9) 耐振検査
(10) 耐久検査
6.2 受渡検査 受渡検査は,形式検査に合格した同一形式のスイッチを製造又は受渡しの際に行うもの
で,同一試験品について,次の各項目全部の検査に合格しなければならない。ただし,構造検査のうち,
端子の強さについては検査を行わない。
また,受渡当事者間の協定により,検査項目の一部を省略してもよい。
(1) 構造検査
(2) 絶縁抵抗検査
(3) 作動検査
6.3 検査条件
6.3.1 検査場所の標準状態 JIS Z 8703に規定する常温常湿とする。
6.3.2 測定用電気計器 電圧計及び電流計は,JIS C 1102に規定する0.5級以上,絶縁抵抗計はJIS C 1302
に規定する500V用のものを使用する。
6.3.3 検査電圧 検査電圧は,公称電圧12Vのものは13.0V,24Vのものは26.0Vとする。
6.3.4 検査負荷 公称電圧12VのものはJIS C 7506に規定するM2972の電球2個とM936の電球1個。
公称電圧24Vのものは,JIS C 7506に規定するM2964の電球2個とM956及びM852の電球各1個。
6.3.5 耐久試験用潤滑油 JIS K 2219に規定された3種を使用する。
6.4 検査方法及び判定基準
6.4.1 構造検査 構造は,3.の規定に適合しなければならない。
――――― [JIS D 5810 pdf 4] ―――――
5
D 5810-1994
6.4.2 材料検査 材料は,4.の規定に適合しなければならない。
6.4.3 絶縁抵抗検査 絶縁抵抗は,5.1の規定に適合しなければならない。
6.4.4 接触抵抗検査 接触抵抗は3回測定し,その平均値が5.2の規定に適合しなければならない。
6.4.5 作動検査 作動検査は,5.3の規定に適合しなければならない。
6.4.6 耐温度検査 耐温度検査は次の方法によって行い,5.4の規定に適合しなければならない。
(1) スイッチを低温槽に入れ,表1の回路OFFのものはプッシュロッドを押さない状態で,また,表1の
回路ONのものは押した状態で,槽内の周囲温度を−30±2℃に下げ,ほぼ安定してから約60分間保
持し,温度を徐々に−20±2℃まで上げる。周囲温度がほぼ安定した後,更に約30分間保持してから,
全ストロークを10回作動させる。
(2) スイッチを高温槽に入れ,表1の回路OFFのものはプッシュロッドを押さない状態で,また,表1の
回路ONのものは押した状態で,槽内の周囲温度を表4の最高放置温度に上げ,ほぼ安定してから約
60分間保持し,温度を徐々に表4の最高作動温度まで下げる。周囲温度がほぼ安定した後,更に約30
分間保持してから,全ストロークを10回作動させる。
6.4.7 耐水検査 耐水性は5.5の規定に適合しなければならない。
6.4.8 温度上昇検査 スイッチに表1に示す最大使用負荷を加え,各部の温度がほぼ安定した後熱電対を
使用して測定したとき,導電部の温度上昇は,5.6の表5に示す値以下でなければならない。
6.4.9 耐振検査 耐振性は,5.7の規定に適合しなければならない。
なお,この場合,スイッチは振動試験機台上に垂直に取り付ける。
また,振動耐久試験の時間はON状態及びOFF状態の合計時間とする。
備考 スイッチの左右方向へ振動を加える場合,正規の使用状態の取付けに対して,スイッチの左右
方向の向きを90°回転させてもとの左右方向が垂直になるようにして上下振動を加えてもよ
い。
6.4.10 耐久検査 表7に示す条件によってスイッチをほぼ全ストローク作動させたとき,各部に異常がな
く,5.8の規定に適合しなければならない。
なお,1種及び2種のスイッチは実車の装着状態に合わせて,図1又は図2に示す油槽に取り付けて行
う。
3種及び4種のスイッチは,同様の方法で潤滑油を用いないで行う。
表7
項目 試験条件
試験電圧 公称電圧12Vのものは14±0.5V
(電球端子間) 公称電圧24Vのものは28±1.0V
検査負荷 6.3.4による。
繰返し作動速度 1030回/分
0.10.5秒
作動体の移動時間(3)
0.4秒以上
作動体の停止時間(4)
試験回数 30 000回(全ストローク)
注(3) 試験装置の作動体がプッシュロッドに接触し,
プッシュロッドがOFF位置からON位置又は
ON位置からOFF位置に移るまでの時間
(4) プッシュロッドが停止位置で停止している時間
――――― [JIS D 5810 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS D 5810:1994の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 5810:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC7506:1994
- 自動車用電球
- JISD0201:1995
- 自動車部品―電気めっき通則
- JISD0203:1994
- 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
- JISD1601:1995
- 自動車部品振動試験方法
- JISD5403:1989
- 自動車用電線端子
- JISK2219:1993
- ギヤー油
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態