JIS E 1201:1997 プレテンション式PCまくらぎ

JIS E 1201:1997 規格概要

この規格 E1201は、線路で使用する,PC鋼より線によってコンクリートに圧縮力を導入する方式のまくらぎについて規定。

JISE1201 規格全文情報

規格番号
JIS E1201 
規格名称
プレテンション式PCまくらぎ
規格名称英語訳
Prestressed concrete sleepers -- Pretensioning type
制定年月日
1990年2月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

45.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄道 2019
改訂:履歴
1990-02-01 制定日, 1997-11-20 改正日, 2003-01-20 確認日, 2007-12-20 確認日, 2012-02-20 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS E 1201:1997 PDF [20]
E 1201 : 1997

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS E 1201-1990は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS E 1201 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
E 1201 : 1997

プレテンション式PCまくらぎ

Prestressed concrete sleepers−Pretensioning type

1. 適用範囲 この規格は,線路で使用する,PC鋼より線によってコンクリートに圧縮力を導入する方式
のまくらぎ(以下,まくらぎという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. 種類 まくらぎの種類は,形状によって分類し,表1のとおりとする。
表1 種類
種類 記号 用途 形状
3号 3PR 軌間1 067mm 付図1
6号 6PR 付図2
7号 7PR 付図3
ケーブル防護用 CPR 付図4
継目用 JPR 付図5
特殊区間用 SPR 付図6
3T 3T 標準軌用 付図7
3H 3H 付図8
3. 性能
3.1 まくらぎの曲げ強さ まくらぎの曲げ強さは,次のとおりとする。
(1) まくらぎは,8.1(1)の試験方法によって,表2に示す曲げ保証荷重を加えたとき,ひび割れが生じては
ならない。
(2) まくらぎは,8.2(1)の試験方法によって破壊させたときの荷重が,表2に示す曲げ破壊荷重を超えるも
のでなければならない。
表2 曲げ保証荷重及び曲げ破壊荷重
単位 kN
記号 レール位置断面 まくらぎ中央断面
曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重 曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重
3PR 81 139 50 86
6PR 82 136 67 120
7PR 63 104 40 67
CPR 81 128 68 113
JPR 108 181 80 141
SPR 98 157 72 123
3T 114 190 95 171
3H 190 300 120 203

――――― [JIS E 1201 pdf 2] ―――――

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3.2 コンクリートの圧縮強度 コンクリートの圧縮強度は,8.3によって試験を行ったとき,円柱供試体
による材令28日の強度が49.1N/mm2以上で,耐久性に富み,品質にばらつきが少ないものでなければな
らない。
3.3 AEコンクリートの空気量 まくらぎにAEコンクリート(JIS A 0203参照)を用いる場合には,そ
の空気量は,8.4によって試験を行ったとき,4.5±1.0%とする。
3.4 埋込栓・埋込カラーの引抜強さ 埋込栓・埋込カラーの引抜強さは,次のとおりとする。
(1) まくらぎの埋込栓又は埋込カラー(JPRの場合)は,8.1(2)の試験方法によって表3に示す引抜保証荷
重を加えたとき,ひび割れが生じてはならない。
(2) まくらぎの埋込栓又は埋込カラー(JPRの場合)は,8.2(2)の試験方法によって表3に示す引抜破壊荷
重を加えたとき,引き抜けてはならない。
表3 引抜保証荷重及び引抜破壊荷重
単位 kN
引抜保証荷重 引抜破壊荷重
埋込栓 30 50
埋込カラー 50 69
4. 形状,寸法及び許容差 形状,寸法及び許容差は,付図18のとおりとする。ただし,寸法に許容差
を示していないものは,推奨値とする。
5. 外観 まくらぎの外観は,次のとおりとする。
(1) まくらぎには,有害なひび割れ,反り,ねじれ,曲がり,表面の気泡,隅角部の欠損などがあっては
ならない。
(2) レール座面には,有害なわん曲があってはならない。
(3) 3号用の受栓は,コンクリートに確実に装着され,浮き,沈み,はがれなどがあってはならない。
6. 材料
6.1 セメント セメントは,JIS R 5210の普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント又は
これと品質が同等以上のものとする。
6.2 骨材 骨材は,次のとおりとする。
(1) 骨材は,清浄,強硬及び耐久的で,ごみ,泥,塩化物,有機不純物などを有害量含んでいてはならな
い。
なお,骨材は,JIS A 5308の附属書7[骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)]又は附属
書8[骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルルバー法)]によって,無害と判定されたもの
でなければならない。ただし,同附属書6(セメントの選定等によるアルカリ骨材反応の抑制対策の
方法)によって,アルカリ骨材反応の抑制対策がとられた場合には,この限りでない。
(2) 粗骨材の最大寸法は20mmとし,砕石を用いる場合には,その品質が,JIS A 5005に適合しなければ
ならない。
(3) 細骨材には,海砂を使用してはならない。ただし,やむを得ず海砂を使用する場合には,十分に水洗
いを行わなければならない。
6.3 水 水は,油,酸,塩類,有機物などを有害量含んでいてはならない。

――――― [JIS E 1201 pdf 3] ―――――

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6.4 混和材料 混和材料を使用する場合には,まくらぎの品質に有害な影響を与えるものであってはな
らない。
なお,化学混和剤を使用する場合は,JIS A 6204に規定するものを用いる。
6.5 PC鋼より線 PC鋼より線は,JIS G 3536の2.9mm3本より(SWPD3N又はL)とする。
6.6 スパイラル筋及びスターラップ スパイラル筋及びスターラップは,JIS G 3532の鉄線とする。
6.7 埋込栓,埋込カラー及び受栓 埋込栓,埋込カラー及び受栓は,JIS E 1118による。
6.8 インサート インサート(CPRの場合)の材料は,JIS G 3112のSD295A,形状・寸法は,付図4
に示すとおりとし,溶融亜鉛めっき又はこれと同等以上の防せい処理を施したものとする。
7. 製造方法
7.1 配筋 配筋は,付図18に示すとおりとする。
7.2 コンクリート コンクリートは,次のとおりとする。
(1) 配合は,所要の強度及び耐久性を考慮し,作業に適する範囲内で単位水量をできるだけ少なくしなけ
ればならない。
(2) 練混ぜは,練上がりコンクリートが,均等質となるように十分練り混ぜなければならない。
(3) コンクリートに含まれる塩化物の量は,8.5によって試験を行ったとき,塩素イオンとして0.30kg/m3
以下でなければならない。
(4) コンクリートの打込みは,確実に充てんする方法によらなければならない。
(5) コンクリートを打ち終わったときは,十分な湿気を与えて養生しなければならない。蒸気養生又は温
水養生をする場合は,まくらぎの品質に有害な影響を与えないようにしなければならない。
7.3 PC鋼より線の緊張 PC鋼より線に与える緊張は,PC鋼より線の両端を固定した後に,表4に示す
値となるようにしなければならない。ただし,高温促進養生を行う場合でも,PC鋼より線の緊張力に影響
を及ぼさない装置で緊張を行う場合には,常温湿潤養生の場合の緊張力を適用する。
表4 PC鋼より線の1本当たりの緊張力
単位 kN
記号 常温湿潤養生の場合 高温促進養生の場合
3PR 28.7±0.5 31.0±0.5
6PR 30.3±0.5 31.8±0.5
7PR
CPR 28.7±0.5 31.0±0.5
JPR
SPR
3T 30.3±0.5 31.8±0.5
3H
7.4 PC鋼より線と型枠との相対位置 PC鋼より線と型枠との相対位置のくるいは,2mm以下とする。
7.5 プレストレスの導入 プレストレスの導入は,次のとおりとする。
(1) プレストレス導入時のコンクリートの圧縮強度は,8.3によって試験を行ったとき,円柱供試体による
場合は39.2N/mm2以上,立方体供試体による場合は44.1N/mm2以上とする。
なお,供試体の養生は,製品と同一養生とする。
(2) C鋼より線の緊張力の解放は,衝撃を与えないように徐々に行わなければならない。

――――― [JIS E 1201 pdf 4] ―――――

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7.6 まくらぎ端面の処理 まくらぎ端面は,PC鋼より線が,まくらぎ端面から突出しないように切りそ
ろえた後,適当な防せい処理を施さなければならない。
7.7 出荷 出荷は,9.1,9.2及び9.4の検査を行い,規定を満足することを確認した後に行う。
8. 試験方法
8.1 まくらぎの曲げ保証試験及び埋込栓・埋込カラーの引抜保証試験 まくらぎの曲げ保証試験及び埋
込栓・埋込カラーの引抜保証試験は,同時にプレストレスを与えたまくらぎを1ロットとし,1ロットに1
本の割合で行い,次のとおりとする。
なお,試験は,製品と同一養生をした円柱供試体の圧縮強度が49.1N/mm2以上に達した後に行う。
(1) まくらぎの曲げ保証試験は,付図9に示す載荷方法によって行う。
(2) 埋込栓・埋込カラーの引抜保証試験は,付図10に示す載荷方法によって,ボルトに引抜荷重を徐々に
加える。
8.2 まくらぎの曲げ破壊試験及び埋込栓・埋込カラーの引抜破壊試験 まくらぎの曲げ破壊試験及び埋
込栓・埋込カラーの引抜破壊試験は,同種まくらぎの製作順に1 000本を1ロットとし,1ロットに1本の
割合で行い,次のとおりとする。
なお,試験は,製品と同一養生をした円柱供試体の圧縮強度が49.1N/mm2以上に達した後に行う。
(1) まくらぎの曲げ破壊試験は,付図9に示す載荷方法によって行う。
(2) 埋込栓及び埋込カラーの引抜破壊試験は,付図10に示す載荷方法によって,ボルトに引抜荷重を徐々
に加える。
8.3 コンクリートの圧縮強度試験 コンクリートの圧縮強度試験は,JIS A 1108により,供試体の作り方
は,JIS A 1132による。
また,プレストレス導入時の圧縮強度試験で立方体供試体 (15×15×15cm) を用いる場合は,JIS A 1132
に準じて行う。
試験回数は,一般に,コンクリートの練混ぜ作業時間4時間に1回の割合とする。1回の試験結果は,
任意の1ロットから採取した試料で作った3個の供試体の平均値で表す。
8.4 AEコンクリートの空気量試験 AEコンクリートの空気量試験は,JIS A 1116,JIS A 1118又はJIS A
1128のいずれかによる。
試験回数は,一般に,コンクリートの練混ぜ作業時間4時間について1回の割合とする。
8.5 コンクリートの塩化物量試験 コンクリートの塩化物量試験は,JIS A 5308の8.5(塩化物含有量)
の規定による。
9. 検査
9.1 まくらぎの曲げ保証検査及び埋込栓・埋込カラーの引抜保証検査 まくらぎの曲げ保証検査及び埋
込栓・埋込カラーの引抜保証検査は,8.1によって試験を行い,3.1(1)及び3.4(1)の規定に適合しなければ
ならない。
9.2 まくらぎの曲げ破壊検査及び埋込栓・埋込カラーの引抜破壊検査 まくらぎの曲げ破壊検査及び埋
込栓・埋込カラーの引抜破壊検査は,8.2によって試験を行い,3.1(2)及び3.4(2)の規定に適合しなければ
ならない。
9.3 コンクリートの圧縮強度検査 コンクリートの圧縮強度検査は,8.3によって試験を行い,3.2の規
定に適合しなければならない。

――――― [JIS E 1201 pdf 5] ―――――

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