JIS E 1202:1997 ポストテンション式PCまくらぎ

JIS E 1202:1997 規格概要

この規格 E1202は、線路で使用する,PC鋼棒によってコンクリートに圧縮力を導入する方式のまくらぎについて規定。

JISE1202 規格全文情報

規格番号
JIS E1202 
規格名称
ポストテンション式PCまくらぎ
規格名称英語訳
Prestressed concrete sleepers -- Post-tensioning type
制定年月日
1990年2月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

45.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄道 2019
改訂:履歴
1990-02-01 制定日, 1997-11-20 改正日, 2003-01-20 確認日, 2007-12-20 確認日, 2012-02-20 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS E 1202:1997 PDF [22]
E 1202 : 1997

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS E 1202-1990は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS E 1202 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
E 1202 : 1997

ポストテンション式PCまくらぎ

Prestressed concrete sleepers−Post-tensioning type

1. 適用範囲 この規格は,線路で使用する,PC鋼棒によってコンクリートに圧縮力を導入する方式のま
くらぎ(以下,まくらぎという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. 種類 まくらぎの種類は,形状によって分類し,表1のとおりとする。
表1 種類
種類 記号 用途 形状
3号 3PO 軌間1 067mm 付図1
6号 6PO 付図2
7号 7PO 付図3
1F 1F 付図4
ケーブル防護用 CPO 付図5
継目用 JPO 付図6
特殊区間用 SPO 付図7
4T 4T 標準軌用 付図8
4H 4H 付図9
3. 性能
3.1 まくらぎの曲げ強さ まくらぎの曲げ強さは,次のとおりとする。
(1) まくらぎは,8.1(1)の試験方法によって,表2に示す曲げ保証荷重を加えたとき,ひび割れが生じては
ならない。
(2) まくらぎは,8.2(1)の試験方法によって破壊させたときの荷重が,表2に示す曲げ破壊荷重を超えるも
のでなければならない。
表2 曲げ保証荷重及び曲げ破壊荷重
単位 kN
記号 レール位置断面 まくらぎ中央断面
曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重 曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重
3PO 77 159 45 92
6PO 69 134 55 118
7PO 54 103 34 67
1F 73 149 50 102
CPO 80 153 59 116
JPO 91 176 67 137
SPO 91 176 67 137

――――― [JIS E 1202 pdf 2] ―――――

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E 1202 : 1997
単位 kN
記号 レール位置断面 まくらぎ中央断面
曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重 曲げ保証荷重 曲げ破壊荷重
4T 92 173 74 154
4H 163 299 116 232
3.2 コンクリートの圧縮強度 コンクリートの圧縮強度は,8.3によって試験を行ったとき,円柱供試体
による材令28日の強度が49.1 N/mm2以上で,耐久性に富み,品質にばらつきが少ないものでなければな
らない。
3.3 AEコンクリートの空気量 まくらぎにAEコンクリート(JIS A 0203参照)を用いる場合には,そ
の空気量は,8.4によって試験を行ったとき,4.5±1.5%とする。
3.4 埋込栓・埋込カラーの引抜強さ 埋込栓・埋込カラーの引抜強さは,次のとおりとする。
(1) まくらぎの埋込栓又は埋込カラー(JPOの場合)は,8.1(2)の試験方法によって表3に示す引抜保証荷
重を加えたとき,ひび割れが生じてはならない。
(2) まくらぎの埋込栓又は埋込カラー(JPOの場合)は,8.2(2)の試験方法によって表3に示す引抜破壊荷
重を加えたとき,引き抜けてはならない。
表3 引抜保証荷重及び引抜破壊荷重
単位 kN
引抜保証荷重 引抜破壊荷重
埋込栓 30 50
埋込カラー 50 69
4. 形状,寸法及び許容差 形状,寸法及び許容差は,付図19のとおりとする。ただし,寸法に許容差
を示していないものは,推奨値とする。
5. 外観 まくらぎの外観は,次のとおりとする。
(1) まくらぎには,有害なひび割れ,反り,ねじれ,曲がり,表面の気泡,隅角部の欠損などがあっては
ならない。
(2) レール座面には,有害なわん曲があってはならない。
(3) 3号用の受栓は,コンクリートに確実に装着され,浮き,沈み,はがれなどがあってはならない。
6. 材料
6.1 セメント セメントは,JIS R 5210の普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント又は
これと品質が同等以上のものとする。
6.2 骨材 骨材は,次のとおりとする。
(1) 骨材は,清浄,強硬及び耐久的で,ごみ,泥,塩化物,有機不純物などを有害量含んでいてはならな
い。
なお,骨材は,JIS A 5308の附属書7[骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)]又は附属
書8[骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)]によって,無害と判定されたもので
なければならない。ただし,同附属書6(セメントの選定等によるアルカリ骨材反応の抑制対策の方
法)によって,アルカリ骨材反応の抑制対策がとられた場合には,この限りでない。
(2) 粗骨材の最大寸法は,25mm又は20mmとし,砕石を用いる場合には,JIS A 5005に適合しなければ

――――― [JIS E 1202 pdf 3] ―――――

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ならない。
(3) 細骨材には,海砂を使用してはならない。ただし,やむを得ず海砂を使用する場合には,十分に水洗
いを行わなければならない。
6.3 水 水は,油,酸,塩類,有機物などを有害量含んではならない。
6.4 混和材料 混和材料を使用する場合には,まくらぎの品質に有害な影響を与えるものであってはな
らない。
なお,化学混和剤を使用する場合は,JIS A 6204に規定するものを用いる。
6.5 PC鋼棒及びナット
6.5.1 PC鋼棒 PC鋼棒の直径及び呼び断面積並びに機械的性質は,表4のとおりとする。
なお,ここに規定する以外は,JIS G 3109による。
表4 PC鋼棒の直径及び呼び断面積並びに機械的性質
直径 呼び 機械的性質 リラクセー
mm 断面積 ション試験
呼び径 基準値 許容差 mm2 降伏点 引張強さ ねじ部及びヘッディ 伸び リラクセー
又は耐力 N/mm2 ング部の破壊荷重 % ション値
N/mm2 kN %
8.35 8.35 −0.2 54.76 1 200以上 1 290以上 67.2以上 5以上 4.0以下
10 10 プラス 78.95 1 190以上 1 300以上 98.1以上
11 11 側は,規 95.03 1 200以上 1 300以上 118.7以上
13 13 定しな 132.7 1 220以上 1 370以上 166.8以上
い。
6.5.2 ナット ナットの材料は,JIS G 4051のS35C又は品質がこれと同等以上のものとする。仕上げ程
度は,JIS B 1181の附属書の9.(仕上げ程度)に規定する中以上とする。
6.5.3 ねじ PC鋼棒及びナットのねじの寸法,許容限界寸法及び公差は,表5のとおりとする。
表5 ねじの寸法,許容限界寸法及び公差
PC鋼棒の呼び名 寸法 許容限界寸法及び公差
8.35 mm JIS B 0207に規定する JIS B 0211に規定する
M9×1.0 7H/8g
10 mm JIS B 0205に規定する JIS B 0209に規定する
M11×1.5 7H/8g
11 mm JIS B 0207に規定する JIS B 0211に規定する
M12×1.5 7H/8g
13 mm JIS B 0207に規定する JIS B 0211に規定する
M14×1.5 7H/8g
6.6 支圧板 支圧板の材料は,JIS G 3101のSS400又は品質がこれと同等以上のものとする。
6.7 スパイラル筋及び補強筋 スパイラル筋及び補強筋は,JIS G 3532の鉄線とする。
6.8 埋込栓,埋込カラー及び受栓 埋込栓,埋込カラー及び受栓は,JIS E 1118による。
6.9 インサート インサート(CPOの場合)の材料は,JIS G 3112のSD295Aとし,形状・寸法は,付
図5に示すとおりとし,溶融亜鉛めっき又はこれと同等以上の防せい処理を施したものとする。
7. 製造方法
7.1 配筋 配筋は,付図19に示すとおりとする。
7.2 コンクリート コンクリートは,次のとおりとする。

――――― [JIS E 1202 pdf 4] ―――――

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(1) 配合は,所要の強度及び耐久性を考慮し,作業に適する範囲内で単位水量をできるだけ少なくしなけ
ればならない。
(2) 練混ぜは,練上がりコンクリートが均等質となるように十分練り混ぜなければならない。
(3) コンクリートに含まれる塩化物の量は,8.5によって試験を行ったとき,塩素イオンとして0.30 kg/m3
以下でなければならない。
(4) コンクリートの打込みは,確実に充てんする方法によらなければならない。
(5) コンクリートを打ち終わったときは,十分な湿気を与えて養生しなければならない。蒸気養生又は温
水養生をする場合は,まくらぎの品質に有害な影響を与えないようにしなければならない。
7.3 PC鋼棒の表面処理 PC鋼棒の表面には,コンクリートとの付着力をなくし,かつ防せい効果があ
る適当な材料を,あらかじめ全長にわたって塗布しなければならない。
7.4 PC鋼棒と型枠との相対位置 PC鋼棒はたるまないように固定し,型枠との相対位置のくるいは,
端部で1 mm以下とする。
7.5 プレストレスの導入 プレストレスの導入は,次のとおりとする。
(1) プレストレス導入時のコンクリートの圧縮強度は,8.3によって試験を行ったとき,円柱供試体による
場合は39.2N/mm2以上,立方体供試体による場合には,44.1N/mm2以上とする。
なお,供試体の養生は,製品と同一養生とする。
(2) C鋼棒に与える緊張力は,ナットでPC鋼棒を定着した後,表6に示す値となるようにしなければな
らない。
表6 PC鋼棒の緊張力
単位 kN
PC鋼棒の呼び径 適用まくらぎ 1本当たりの緊張力
8.35 mm 7PO 49.1±1.0
10 mm 3PO, 6PO 72.6±1.5
11 mm 1F 83.4±2.0
CPO, JPO, SPO, 4T 88.3±2.0
13 mm 4H 122.6±2.5
7.6 まくらぎ端面の処理 まくらぎ端面のPC鋼棒用の穴部には,モルタルを,欠落しないように,密に
充てんしなければならない。
7.7 出荷 出荷は,9.1,9.2及び9.4の検査を行い,規定を満足することを確認した後に行う。
8. 試験方法
8.1 まくらぎの曲げ保証試験及び埋込栓・埋込カラーの引抜保証試験 まくらぎの曲げ保証試験及び埋
込栓・埋込カラーの引抜保証試験は,同種まくらぎの製作順に100本又はその端数を1ロットとし,1ロ
ットに1本の割合で行い,次のとおりとする。
なお,試験は,製品と同養生をした円柱供試体の圧縮強度が49.1N/mm2以上に達したのちに行う。
(1) まくらぎの曲げ保証試験は,付図10に示す載荷方法によって行う。
(2) 埋込栓及び埋込カラーの引抜保証試験は,付図11に示す載荷方法によって,ボルトに引抜荷重を徐々
に加える。
8.2 まくらぎの曲げ破壊試験及び埋込栓・埋込カラーの引抜破壊試験 まくらぎの曲げ破壊試験及び埋
込栓・埋込カラーの引抜破壊試験は,同種まくらぎの製作順に1 000本を1ロットとし,1ロットに1本の
割合で行い,次のとおりとする。

――――― [JIS E 1202 pdf 5] ―――――

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JIS E 1202:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 1202:1997の関連規格と引用規格一覧