この規格ページの目次
JIS E 2001:2002 規格概要
この規格 E2001は、普通鉄道の電車線路に関する用語及び定義について規定。
JISE2001 規格全文情報
- 規格番号
- JIS E2001
- 規格名称
- 電車線路用語
- 規格名称英語訳
- Electric traction contact lines -- Vocabulary
- 制定年月日
- 1963年12月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60050-811:1991(MOD), IEC 60913:1988(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.45, 45.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄道 2019
- 改訂:履歴
- 1963-12-01 制定日, 1966-12-01 確認日, 1969-12-01 確認日, 1972-03-01 改正日, 1975-02-01 確認日, 1978-02-01 確認日, 1980-11-15 改正日, 1985-11-01 改正日, 1989-01-01 改正日, 1994-04-01 改正日, 2002-01-20 改正日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS E 2001:2002 PDF [28]
E 2001 : 2002
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,電車線工業協会
(JAOTE) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申
出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによっ
てJIS E 2001 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,IEC 60050 (811) : 1991 (International
Electrotechnical Vocabulary−Chapter 811 : Electric traction) 及びIEC 60913 : 1988 (Electric traction overhead
lines) を基礎として用いた。
JIS E 2001には,次の附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS E 2001 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
E 2001 : 2002
電車線路用語
Electric traction contact lines−Vocabulary
序文 この規格は,1991年に第1版として発行されたIEC 60050 (811), International Electrotechnical
Vocabulary−Chapter 811 : Electric traction及び1988年に第1版として発行されたIEC 60913, Electric traction
overhead linesを元に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作
成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格(日本産業規格)として追加し
ている。
なお,この規格の4.a)4.e)において,用語及び定義に点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはな
い事項である。追加の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。また,4.f)及び4.g)の用語の対応国際規
格はない。
1. 適用範囲 この規格は,普通鉄道の電車線路に関する主な用語及び定義について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 60050 (811) : 1991 International Electrotechnical Vocabulary−Chapter 811 : Electric traction
(MOD)
IEC 60913 : 1988 Electric traction overhead lines (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3803 がいし及びブッシング用語
JIS E 2101 みぞ付き硬銅トロリ線
JIS E 2201 電車線路用架線金具
JIS E 2219 電車線路用セクションインシュレータ
JIS E 2220 電車線路用より線スリーブ
3. 分類 用語の分類は,次による。
a) 電車線路一般
b) 架空電車線設備
c) 導電レール
d) 帰線路
e) き電システム
――――― [JIS E 2001 pdf 2] ―――――
2
E 2001 : 2002
f) 特性
g) その他
4. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,対応英語を参考に示す。
備考1. 用語及び定義で,( )を付けた部分は,紛らわしくない場合は,省略してもよい。
2. 用語欄で,用語の下の( )内のかな書きは,“読み方”を示す。
3. 用語欄で,用語の下の[ ]内は,別称である。
4. 定義欄で,部品名の後に続く[ ]内は,別称である。
5. 定義欄で,定義の後に続く( )内は,その用語の参照とする付図又は引用規格番号を示す。
6. 対応英語(参考)欄の[ ]内は対応国際規格の用語番号を,次の例によって示す。
例1. [811-33-05]IEC 60050 (811) ection 33-05
例2. [913-1.2.1]IEC 60913-1.2.1
7. 電車線路用架線金具については,JIS E 2201を参照するのがよい。
a) 電車線路一般 (general terms)
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1101 電車線路 contact line
集電装置を通じて車両に電気エネルギーを供給する導体
システム。 [811-33-01]
1102 架空電車線路 electric traction overhead line
架空電車線,き電線,帰線,支持物,接地線及び関係す
[913-1.2.1]
る設備を含むシステムの総称。ただし,線路外に離れた
き電線には適用しない。
1103 (架空)電車線 overhead contact line
上部車両限界の上方(又は側方)に設置し,屋根に取り
[811-33-02]
付けられた集電装置を通じて車両に電気エネルギーを供
給する電線。
1104 架空単線式電車 single overhead contact line
1系の架空電車線を設け,走行レールを帰線路とする電車
線路 線路(付図1.1参照)。
b) 架空電車線設備 (overhead contact line equipment)
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2101 直接ちょう架式 single tramway-type equipment,
1本のトロリ線だけからなる架線方式(付図2.1参照)。
[直ちょう式] trolley wire
[811-33-03]
2102 直ちょう式ダブ double tramway equipment
相近接する同電位の2本のトロリ線からなる直ちょう式
ルトロリ 架線構造。 [811-33-04]
2103 カテナリちょう overhead contact line with
1本又は2本のトロリ線が1本以上の(線路方向の)ちょ
架式 う架線からちょう架されているタイプの架線方式。 catenary suspension, overhead
contact line
with longitudinal suspension
[811-33-05]
2104 シンプルカテナ simple (catenary) quipment
1本のちょう架線と,それによって直接ちょう架されてい
リ る1本のトロリ線から構成される架線構造(付図2.2参 with single contact wire
照)。 [811-33-09]
2105 ダブルトロリ simple (catenaly) quipment
1本のちょう架線と,それによって直接ちょう架されてい
る2本のトロリ線から構成される架線構造。 with twin contact wires
[811-33-10]
――――― [JIS E 2001 pdf 3] ―――――
3
E 2001 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2106 ツインシンプル doulble catenary equipment
2本のトロリ線が,2本の同一ち度,レール面上,同一高
カテナリ [811-33-11]
さのちょう架線によってちょう架されているタイプの架
線構造(付図2.3参照)。 twin simple catenary equipment
2107 コンパウンドカ compound catenary equipment
(主)ちょう架線からちょう架された1本の補助ちょう
テナリ 架線によって1本又は2本のトロリ線がちょう架されて[811-33-12]
いるタイプの架線構造(付図2.4参照)。
2108 斜ちょう式 inclined catenary, skew catenary,
1本又はそれ以上のトロリ線が,路線の中心線にほぼ一致
curvilinear catenary
するような経路をたどるように,傾斜したハンガによっ
てちょう架線からちょう架されているタイプの架線構[811-33-13]
造。
2109 多角張り電車線 polygonal equipment
曲線において隣接支持物間はそれを結ぶ一連の直線で形
[811-33-14]
成され,水平面において多角形を形成し,各径間のハン
ガは同一垂直面にある架線構造。
2110 変形Y形カテナ stiched catenary suspension
トロリ線が支持点付近だけ,短い補助ちょう架線[Y線]
リ [811-33-17]
から1本又はそれ以上のハンガによってちょう架されて
いるタイプのシンプルカテナリ。
Y線は,(主)ちょう架線支持点の両側でそれぞれ(主)
ちょう架線に接続されている。
2111 剛体ちょう架式 overhead rigid conductor
上部に剛性導体を設け,その下部にトロリ線を固定する
方式。 equipment
2201 ちょう架線 1本又は2本のトロリ線を直接又は間接にちょう架するcatenary, messenger wire (USA)
(線路方向の)より線。 [811-33-06]
2202 (主)ちょう架 補助ちょう架線をドロッパによって支持するちょう架main catenary, principal carrier
線 線。 [811-33-07]
2203 補助ちょう架線 auxiliary catenary, auxiliary
主ちょう架線からちょう架され,1本又は2本のトロリ線
をハンガによって直接ちょう架するちょう架線。 carrier
[811-33-08]
2204 トロリ線 conact wire, trolley wire (USA)
架空電車線において集電装置が接触する電気導体(JIS E
2101参照)。 [811-33-15]
2205 剛体電車線形材 導線性及び剛性をもつトロリ線架設用形材。 trolley bar
2206 Y線 変形Y形カテナリ式電車線に用いる短い補助ちょう架 stitch wire
線。 [811-33-18]
2207 バイパスき電線 by-pass feeder
駅構内の電車線がその両端にあるセクションによって電
[811-33-16]
気的に絶縁されている場合,その二つのセクションの外
方どうしを接続する電気導体。
2208 架空地線 lightning protection cable (in
雷に対して架空電車線を防護するために,その上方に架
設された接地金属電線。 electric traction)
[811-33-58]
2301 支持物 架空電車線の導体及びがいし連を支持する部品。 supports (in electric traction),
structures
[811-33-19]
2302 電柱 pole (in electric traction), mast
かた(堅)木,コンクリート又は鋼鉄(鋼ラチス構造を
含む。)の主支持物。 [811-33-20]
2303 基礎 foundation
支持物を建植するための構造物。一般的にはコンクリー
[913-1.2.18]
ト構造で安全性を確保するために全部又は一部を地中に
埋めてある。
2304 支線 stay (in electric traction),
電柱又はブラケットを安定させるために用いられる(張
tie,
力調整装置又は電線の張力によって)張力のかかった棒,
単線又はより線。 guy [811-33-47]
――――― [JIS E 2001 pdf 4] ―――――
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E 2001 : 2002
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2305 ブラケット cantilever (in electric traction)
電柱から線路直角の方向に突き出た1本又はそれ以上の
部材からなる支持物。 [811-33-30]
2306 可動ブラケット hinged cantilever
架空電車線の線路方向の動きを許し,限定的ではあるが
[811-33-31]
上下方向の移動調節も可能とするブラケット。それは柱
に取り付ける(付図2.5参照)。
2307 スパン線 cross-span,
通常は電気的に絶縁され,線路に交差して架設された単
線又はより線。 span wire
[811-33-34]
− 1本又はそれ以上の架空電車線を支持するもの(スパ
ン線ビーム)。
− 横張力を受け止めるもの(振止めスパン線)。
2308 門形支持物 portal stracture (in electric
線路を横断するビームと線路の両側に建植された柱から
なる支持物。 traction)
[811-33-38]
2309 スパン線ビーム ビームがスパン線に置き換えられた支持物。 head-span suspension
[811-33-39]
2310 張力調整装置 電線の張力を調整できる装置。 tensioning equipment, tensioning
device, tensioner
[811-33-45]
2311 自動張力調整装 automatic tensioner
ある温度の範囲内では,自動的に電線の張力を一定に維
置[テンション 持する張力調整に用いられる装置(付図2.6参照)。 [811-33-46]
バランサ]
2312 重錘式自動張力 balance weight tensioner
釣合い錘によって電線の張力を一定に保つ,電柱に取り
調整装置 付けられた自動張力調整装置。 [811-33-48]
2320 自動張力調整付 auto-tensioned conductor
自動張力調整装置によって張力が調整されるトロリ線又
き電線 はちょう架線。 [811-33-49]
2321 固定引留式電線 張力の調整が自動張力調整装置によって行われない電fixed termination conductor,
線。 fixed equipment
[811-33-50]
2322 わたり線 overhead crossing
トロリ線がある角度で交差する場所に使用され,いずれ
[811-33-41]
のトロリ線に沿っても集電装置がしゅう動できるように
なっている装置。
2323 フロッグ frog (for tramway or trolleybus)
二つの架空電車線の分岐点で用いられ,集電装置が通過
できるようになっている装置(付図2.7参照)。 [811-33-42]
2324 クロッシング crossing (for tramway or
トロリ線の交差箇所において,交差するトロリ線の相互
位置を保持する金具(付図2.8参照)。 trolleybus)
2325 交差分岐 cross-over junction (for tramway
架空電車線の分岐点のタイプの一種で分岐線路のトロリ
線が主線路のトロリ線の上を乗り越える分岐。 or trolleybus)
[811-33-43]
2326 無交差分岐 tangential junction (for tramway
分岐点における架空電車線の一形式で,分岐線路のトロ
リ線が主線路のトロリ線に接近した後は,両者が互いにor trolleybus)
平行して設置されている分岐。 [811-33-44]
2401 ちょう架金具 suspension clamp
ちょう架線又はトロリ線と支持金具との間の機械的接続
を行う金具。 [811-33-24]
2402 ドロッパ,ハン dropper,
スパン線から振止スパン線を,ちょう架線から補助ちょ
ガ hanger (USA)
う架線又はトロリ線を,補助ちょう架線からトロリ線を
ちょう架するために用いられる部品。 [811-33-22]
トロリ線を直接ちょう架するのに用いる金具をハンガと
いう(付図2.9付図2.11参照)。
2403 長イヤー long ear
トロリ線を剛体電車線形材に,連続して保持する金具。
――――― [JIS E 2001 pdf 5] ―――――
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JIS E 2001:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60050-811:1991(MOD)
- IEC 60913:1988(MOD)
JIS E 2001:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 45 : 鉄道工学 > 45.080 : レール及びレール部品
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.45 : 鉄道工学(用語集)
JIS E 2001:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3803:1977
- がいし及びブッシング用語
- JISE2101:1990
- みぞ付き硬銅トロリ線
- JISE2201:2013
- 電車線路用架線金具
- JISE2219:2001
- 電車線路用セクションインシュレータ
- JISE2220:1957
- 直線ハンガイーヤ(無軌条電車用)
- JISE2220:2001
- 電車線路用より線スリーブ