この規格ページの目次
JIS F 8062:1996 規格概要
この規格 F8062は、船の電気設備のシステム設計の主要な事項に適用。
JISF8062 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F8062
- 規格名称
- 船用電気設備 第201部 システム設計―一般
- 規格名称英語訳
- Electrical installations in ships Part 201:System design -- General
- 制定年月日
- 1986年12月15日
- 最新改正日
- 2017年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60092-201:1994(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.60
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1986-12-15 制定日, 1992-12-14 確認日, 1996-11-08 改正日, 2002-05-07 確認日, 2007-09-18 確認日, 2012-10-31 確認日, 2017-11-20 確認
- ページ
- JIS F 8062:1996 PDF [26]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 8062 : 1996
(IEC 92-201 : 1994)
船用電気設備第201部システム設計−一般
Electrical installations in ships Part201: System design−General
日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1994年第4版として発行されたIEC 92-201 (Electrical installations in ships, Part 201: System
design−General) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であ
る。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
まえがき
IEC 92(船用電気設備)は,航洋船の電気設備に関し,現在採用されている優れた実行手段を極力取り
入れ,また,現行規則類との調和をできるだけ図りながら,国際規格の一系列を構成している。
これらの規格は,SOLAS(海上人命安全条約)の要求に対する具体的な解釈及び補充を行っている規定
であり,将来制定されるかもしれない規則類に対する指針でもある。
また,船主,造船所及びその他関係機関が採用する実行手段に対する手引となるものである。
1. 適用範囲
この規格は,船の電気設備のシステム設計の主要な事項に適用する。
参考 この国際一致規格の内容と関連がある日本工業規格(日本産業規格)の内容とに相違がある場合,特にIEC 92
によると指定された場合を除き,相違する内容の適用に当たっては,当事者間の協議による。
1.1 引用規格
次に示す引用規格は,この規格本文に引照されたことにより,このIEC 92-201の規定を構成する規定と
なる。発行の時点では,ここに表示された版が有効であるが,すべての規格は改訂されるものであり,こ
のIEC 92-201に基づいて合意した関係者には,次に示す規格の最新版を適用するかどうかを調査するよう
勧める。
JIS F 8007 船用電気器具の外被の保護形式及び検査通則
JIS F 8061 (IEC 92-101 : 1980) 船用電気設備第101部定義及び一般要求事項
JIS F 8064 (IEC 92-301 : 1980) 船用電気設備第301部機器−発電機及び電動機
JIS F 8072 (IEC 92-401 : 1980) 船用電気設備第401部装備基準及び完成試験
JIS F 8074 (IEC 92-502 : 1980) 船用電気設備第502部個別規定−タンカー
JIS F 8075 (IEC 92-503 : 1975) 船用電気設備第503部個別規定−1kVを超え11 kV以下の交流配電系
――――― [JIS F 8062 pdf 1] ―――――
2
F 8062 : 1996 (IEC 92-201 : 1994)
統
JIS F 8076 (IEC 92-504 : 1974) 船用電気設備第504部個別規定−制御及び計装
IEC 79-0 : 1983 Electrical apparatus for explosive gas atmospheres, Part 0 : General requirements
IEC 204-1 : 1992 Electrical equipment of industrial machines, Part 1 : General requirements
IEC 331 : 1970 Fire-resisting characteristics of electric cables
IEC 332 Tests on electric cables under fire conditions
2. 定義
2.1 一般
2.1.1 束ねたケーブル (bunched cables)
1本のコンジット,ダクト若しくは溝の中に納められている2本以上のケーブル,又は囲われていなく
ても互いに離れていない2本以上のケーブル。
2.1.2 分岐 (branch)
配電網に電気負荷を接続するための一つの電気系統。
2.1.3 分岐方式 (branch system)
一連の分岐。
2.1.4 網目回路又は環状主回路 (meshed network or ring-main)
複数の給電点(給電節)を接続し,かつ,一つの閉回路を形成する一組の導体。
2.1.5 不等率(需要率) [diversity factor (demand factor)
一群の電力消費機器の通常の使用状態における推定総消費電力と,それらの定格値の和との比。
2.1.6 一次配電系統 (primary distribution system)
発電機と電気的につながる系統。
2.1.7 二次配電系統 (secondary distribution system)
発電機と電気的接続をもたない系統。例えば,二重巻線変圧器又は電動発電機によって発電機と絶縁さ
れた系統。
2.1.8 船体帰路方式 (hull-return system)
絶縁された導体が,電源の一極又は一相に接続するために設けられ,かつ,船体又は他の恒久的に接地
された構造物が,他極又は他相に有効に接続されるために用いられる方式。
2.1.9 デッドシップ状態 (dead-ship condition)
動力の欠如のため,主推進装置,ボイラ及び補機類が稼動していない状態。
2.2 直流配電方式 (d. c. systems of distribution)
2.2.1 直流二線式 (two-wire d. c. system)
2条の導体だけから構成され,その間に負荷が接続される直流方式。
2.2.2 直流三線式 (three-wire d. c. system)
2条の導体と1条の中性線とで構成され,かつ,給電はその2条の外線からか又は中性線といずれか1
条の外線から行われ,その中性線には差電流だけが流れる直流方式。
2.3 交流配電方式 (a. c. systems of distribution)
2.3.1 交流単相二線式 (single-phase two-wire a. c. system)
2条の導体だけから構成され,その間に負荷が接続される交流単相方式。
2.3.2 交流単相三線式 (single-phase three-wire a. c. system)
――――― [JIS F 8062 pdf 2] ―――――
3
F 8062 : 1996 (IEC 92-201 : 1994)
2条の導体と1条の中性線から構成され,かつ,給電はその2条の外線からか又は中性線といずれか1
条の外線から行われ,その中性線には差電流だけが流れる交流単相方式。
2.3.3 三相三線式 (three-phase three-wire system)
三相給電のために接続された3条の導体から構成される方式。
2.3.4 三相四線式 (three-phase four-wire system)
4条の導体から構成され,かつ,そのうちの3条は三相電源へ接続され,残りの1条は電源の中性点へ
接続される方式。
2.4 電源 (sources of electrical power)
2.4.1 主電源 (main source of electrical power)
船を正常な稼動状態及び居住状態に維持するために必要なすべての設備に配電する主配電盤へ電力を供
給する電源。
2.4.2 非常電源 (emergency source of electrical power)
主電源からの給電が故障の際,非常配電盤に給電する電力源。
3. 安全一般
船の電気設備は,次のようでなければならない。
− 安全のために必要な設備は,さまざまな非常条件の下で点検整備できること。
− 乗客,乗組員及び船の電気的危険からの安全が保証されていること。
− この規格で規定する安全に関する要求が考慮されていること。
− SOLAS規則は,できる限り満足すること。
4. 直流配電方式
4.1 直流配電方式
次の方式を標準とする。
− 絶縁二線式
− 船体帰路 単線式
− 一極接地二線式
− 船体を帰路としない中性線接地三線式
− 船体を帰路とする中性線接地三線式
4.2 電圧(直流)
表1は,船内給電方式の公称電圧の推奨値及び許容最高電圧を示す。
表1 船内給電方式の直流電圧
適用 公称電圧 V 最高電圧 V
動力 110;220 500
調理,電熱 110;220 250
照明及びソケットアウトレット24;110;220 250
5. 交流配電方式
5.1 一次交流配電方式
次の方式を一次配電方式の標準とする。
− 絶縁三相三線式
――――― [JIS F 8062 pdf 3] ―――――
4
F 8062 : 1996 (IEC 92-201 : 1994)
− 中性点接地三相三線式
500V以下の全電圧に対する追加として
− 船体を帰路としない中性点接地三相四線式
− 絶縁単相二線式
− 一極接地単相二線式
備考 タンカーについては,JIS F 8074 (IEC 92-502) を参照。
5.2 二次交流配電方式
次の方式を二次配電の標準とする。
− 絶縁三相三線式
− 中性点接地三相三線式
500V以下の全電圧に対する追加として
− 船体を帰路としない中性点接地三相四線式
− 絶縁単相二線式
− 一極接地単相二線式
− 照明装置及びソケットアウトレットに給電する中性線接地単相二線式
− 船体を帰路としない中性線接地単相三線式
5.3 交流電圧及び周波数
船内系統のための電圧及び周波数を選定する際は,その系統に接続されるであろう陸上電源の電圧及び
周波数に対し適切な考慮を払い,かつ,異なった電圧及び/又は周波数が電気機器の特性に与える影響に
ついて考慮を払わなければならない。
表2は,船内給電系統の公称電圧及び周波数の推奨値並びに最高許容電圧を示す。
表2 船内給電方式の交流電圧と周波数
適用 公称電圧 公称周波数 最高電圧
V Hz V
1. 確実に固定され,かつ,固定配線された動力,電熱及 三相 三相 三相 三相
び調理装置。 120 50 60 1 000
給電用ソケットアウトレットは,箱体接地によって恒久
220 50 60 1 000
(pdf 一覧ページ番号 )
的に接地するか,又はJIS F 8072 (IEC 92-401) の表Iによ
240 50 − 1000
る大きさの接地導体を仕様どおり接続して接地する。 380 50 − 1000
(pdf 一覧ページ番号 )
415 50 − 1000
440 − 60 1000
660(3)* 50 60 1 000
3 000*/3 300* 50 60 11 000
6 000*/6 600* 50 60 11 000
10 000*/11 000* 50 60
単相 単相 単相 単相
120 50 60 500
220 50 60 500
(pdf 一覧ページ番号 )
240 50 − 500
2. 1.及び3.に示されていない用途で,補強絶縁又は二重 単相 単相 単相 単相
絶縁されているもの,又はJIS F 8072 (IEC 92-401) の表I
120 50 60 250
に合致する大きさの接地連続導体を含む可とうコード又
220 50 60 250
(pdf 一覧ページ番号 )
はケーブルによって接続された機器のためのソケットア
240 50 − 250
ウトレットを含めた固定照明装置。
――――― [JIS F 8062 pdf 4] ―――――
5
F 8062 : 1996 (IEC 92-201 : 1994)
適用 公称電圧 公称周波数 最高電圧
V Hz V
3. 電撃に対し特に注意を要する用途のソケットアウトレ 単相 単相 単相 単相
ット
24
(a) 絶縁変圧器を使用するか又は使用しないで給電される 50 60 55
もの。 120 50 60 250
220
(b) 1個の安全絶縁変圧器が1個の電力消費器具だけに給 50 60 250
(pdf 一覧ページ番号 )
電するために用いられている場合。 240 50 − 250
このような系統の電線は,いずれもアースから絶縁され
なければならない。
注(1) 将来は,230Vだけ
(2) 将来は,400Vだけ
(3) 将来は,690Vだけ
* 動力だけ
備考
− 1 000Vを超えて制限されている配電については,JIS F 8075 (IEC 92-503) を参照。
− JIS F 8074 (IEC 92-502) の3.1も参照。
− 500Vを超える電圧の配電方式における制御電圧については,5.4を参照。
5.4 制御電圧
500Vを超える配電方式に対して,制御電圧は250V以下に制限される。ただし,全制御機器が当該制御
装置の中に収められ,かつ,配電電圧が1 000V以下のときはこの限りではない。
(電源)
6. 補助設備用の電源
6.1 一般
電気設備は,次のようでなければならない。
6.1.1 船を正常な稼動状態及び居住状態に維持するため並びに貨物の保存のために必要なすべての電気
利用の補助設備は,非常電源に依存することなく確保されていなければならない。
6.1.2 安全のために必要な電気利用設備は,各種の非常状態の下においても確保されること。
6.1.3 交流発電機が装備される場合には,系統に接続されるかご形電動機の始動,とりわけ最大始動電流
と力率によってもたらされる過渡的電圧変動の大きさとその時間の影響に,注意を払わなければならない。
そのような始動電流による電圧降下は,既に運転しているどの電動機も停動させてはならない。また,使
用中の他の機器に悪影響を与えてはならない。
備考 次に注意を払うこと。
− JIS F 8061 (IEC 92-101) の第2節の11.
− JIS F 8062 (IEC 92-201) の第8節の36.及び
− JIS F 8064 (IEC 92-301) の4.
これらはすべて電圧及び周波数の安定性を取り扱っている。
6.2 主電源
6.2.1 すべての船は,6.1.1に述べたすべての設備に給電するために十分な容量の主電源を備えなければ
ならない。この主電源は,少なくとも二組の発電装置から構成されなければならない。
6.2.2 これらの発電機の容量は,いずれか1台の発電機が停止した際に,
(a) 推進と安全の通常稼動状態
――――― [JIS F 8062 pdf 5] ―――――
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JIS F 8062:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60092-201:1994(IDT)
JIS F 8062:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.60 : 船及び海洋構造物の電気設備
JIS F 8062:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISF8007:2004
- 船用電気機器―外被の保護等級及び検査通則
- JISF8061:2005
- 船用電気設備―第101部:定義及び一般要求事項
- JISF8064:2000
- 船用電気設備 第301部 機器―発電機及び電動機
- JISF8072:2006
- 船用電気設備―第401部:装備基準及び完成試験
- JISF8074:2003
- 船用電気設備―第502部:タンカー―個別規定
- JISF8075:2010
- 船用電気設備―第503部:個別規定―1kVを超え15kV以下の交流配電系統
- JISF8076:2005
- 船用電気設備―第504部:個別規定―制御及び計装
- JISF8076:2021
- 船用電気設備―第504部:自動化,制御及び計装