JIS G 3138:2005 規格概要
この規格 G3138は、建築構造物に用いる熱間圧延棒鋼について規定。
JISG3138 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G3138
- 規格名称
- 建築構造用圧延棒鋼
- 規格名称英語訳
- Rolled steel bars for building structure
- 制定年月日
- 1996年10月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 77.140.60
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 II 2021
- 改訂:履歴
- 1996-10-20 制定日, 2001-12-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS G 3138:2005 PDF [6]
G 3138 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人 日本鉄
鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会
の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 3138:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 3138 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 3138 : 2005
建築構造用圧延棒鋼
Rolled steel bars for building structure
1. 適用範囲 この規格は,主に建築構造物に用いる熱間圧延棒鋼(1)(以下,棒鋼という。)について規
定する。
注(1) 棒鋼には,丸鋼,角鋼,バーインコイルを含む。
2. 引用規格 付表1に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成
する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 種類及び記号 棒鋼の種類は,3種類とし,その記号は,表1による。
表 1 種類の記号
単位 mm
種類の記号 適用径又は対辺距離
SNR 400A 6以上 100以下
SNR 400B
SNR 490B
4. 化学成分 棒鋼は,10.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。
表 2 化学成分
単位 %
種類の記号 径又は対辺距離 C Si Mn P S
SNR 400A 6 mm以上 0.24以下 ― ― 0.050以下 0.050以下
100 mm以下
SNR 400B 6 mm以上 0.20以下 0.35以下 0.601.40 0.030以下 0.030以下
50 mm以下
50 mmを超え 0.22以下
100 mm以下
SNR 490B 6 mm以上 0.18以下 0.55以下 1.60以下 0.030以下 0.030以下
50 mm以下
50 mmを超え 0.20以下
100 mm以下
備考1. 必要に応じて,表2以外の合金元素を添加してもよい。
2. 表2以外の化学成分のうち,5.で規定する炭素当量又は溶接割れ感受性組成の計算式に含ま
れる成分については,10.1の試験を行う。
――――― [JIS G 3138 pdf 2] ―――――
2
G 3138 : 2005
5. 炭素当量又は溶接割れ感受性組成 棒鋼の炭素当量又は溶接割れ感受性組成は,次による。
a) 炭素当量は,表3による。炭素当量の計算は,10.1の溶鋼分析値を用い,次の式による。
なお,計算式中の化学成分は,添加の有無にかかわらず,計算に用いる。
Mn Si Ni Cr Mo V
Ceq = C
6 24 40 5 4 14
ここに, Ceq : 炭素当量(%)
表 3 炭素当量
単位 %
径又は対辺距離
(mm)
種類の記号
40以下 40を超え
100以下
SNR 400B 0.36以下 0.36以下
SNR 490B 0.44以下 0.46以下
b) 受渡当事者間の協定によって,炭素当量の代わりに溶接割れの感受性組成を適用してもよい。この場
合の溶接割れ感受性組成は,表4による。溶接割れ感受性組成の計算は,10.1の溶鋼分析値を用い,
次の式による。
なお,計算式中の化学成分は,添加の有無にかかわらず,計算に用いる。
Si Mn Cu Ni Cr Mo V
PCM=C 5B
30 20 20 60 20 15 10
ここに,PCM : 溶接割れ感受性組成(%)
表 4 溶接割れ感受性組成
単位 %
種類の記号 溶接割れ感受性組成
SNR 400B 0.26以下
SNR 490B 0.29以下
6. 機械的性質
6.1 降伏点又は耐力,引張強さ,降伏比及び伸び 棒鋼は,10.2によって試験を行い,その降伏点又は
耐力,引張強さ,降伏比及び伸びは,表5による。
――――― [JIS G 3138 pdf 3] ―――――
3
G 3138 : 2005
表 5 降伏点又は耐力,引張強さ,降伏比及び伸び
種類の記号 降伏点又は耐力 引張強さ 降伏比 伸び %
N/ mm2 % 2号 14 A号
試験片 試験片
径又は対辺距離 mm 径又は対辺距離 mm 径又は対辺距離 mm
6以上 12以上 40を超え 6以上 12以上 6以上 25を超え
12未満 40以下 100以下 N/ mm2 12未満 100以下 25以下 100以下
SNR 400A 235以上 235以上 215以上 400以上 ― ― 20以上 22以上
SNR 400B 235以上 235以上 215以上 510以下 ― 80以下 21以上 22以上
355以下 335以下
SNR 490B 325以上 325以上 295以上 490以上 ― 80以下 20以上 21以上
445以下 415以下 610以下
備考1. 受渡当事者間の協定によって,14 A号試験片の代わりに4号試験片を用いて試験をしてもよ
い。この場合の伸びは,受渡当事者間の協定による。
2. 1N/mm2 = 1 MPa
6.2 シャルピー吸収エネルギー 径又は対辺距離が16 mmを超える棒鋼は,10.2によって試験を行い,
そのシャルピー吸収エネルギーは,表6による。この場合,シャルピー吸収エネルギーは,3個の試験片
の平均値とし,JIS G 0404の9.6(組試験の結果の評価)によって判定する。
表 6 シャルピー吸収エネルギー
試験温度 シャルピー吸収エネルギー
種類の記号 試験片
℃ J
SNR 400B 0 27以上 Vノッチ
SNR 490B 圧延方向
7. 形状,寸法,質量及びその許容差 棒鋼の形状,寸法,質量及びその許容差は,JIS G 3191による。
ただし,径又は対辺距離の許容差は,表7による。
なお,JIS G 3191の標準寸法以外の寸法は,受渡当事者間の協定による。
表 7 径又は対辺距離の許容差
単位 mm
径又は対辺距離 許容差
6以上16以下 +0.5
−0.3
16を超え32以下 +0.7
−0.3
32を超え63以下 +1.1
−0.5
63を超え100以下 +1.8
−0.5
8. 外観 棒鋼の外観は,JIS G 3191の9.(外観)による。
――――― [JIS G 3138 pdf 4] ―――――
4
G 3138 : 2005
9. 熱処理及び記号
9.1 熱処理 棒鋼には,受渡当事者間の協定によって,焼ならし,焼戻し又は適切な熱処理を行っても
よい。
9.2 熱処理の記号 棒鋼に熱処理を行った場合,熱処理を示す記号は,次による。
なお,次によって熱処理の記号を付記する場合は,表1の種類の記号の末尾に付記する。
a) 協定によって,棒鋼に焼ならしを行う場合 N
b) 協定によって,棒鋼に焼戻しを行う場合 T
c) 棒鋼にa)及びb)以外の適切な熱処理を行う場合 協定による
10. 試験
10.1 分析試験
10.1.1 分析試験の一般事項及び分析試料の採り方 棒鋼の化学成分は,溶鋼分析によって求め,分析試験
の一般事項及び分析試料の採り方は,JIS G 0404の8.(化学成分)による。
10.1.2 分析方法 分析方法は,JIS G 0320による。
10.2 機械試験
10.2.1 機械試験の一般事項 機械試験の一般事項は,JIS G 0404の9.(機械的性質)による。ただし,供
試材の採り方は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,試験片の数及び採取位置
は,次による。
a) 引張試験片の数 引張試験片の数は,次による。
1) 同一溶鋼に属し,最大径又は最大対辺距離が,最小径又は最小対辺距離の2倍以内のものを一括し
て一組とし,引張試験片を1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超える場合は,引張試験片
を2個採取する。
2) 熱処理を行った棒鋼の試験片の数は,同一溶鋼及び同一断面形状に属し,同一熱処理条件ごとに,1)
による。
b) 衝撃試験片の数 熱処理を行わない棒鋼は,同一溶鋼及び同一断面形状に属する棒鋼について,熱処
理を行う棒鋼は,同一溶鋼,同一断面形状及び同一熱処理条件に属する棒鋼について,その最大径の
棒鋼から供試材1個を採り,これから試験片を圧延方向に3個採取する。
c) 試験片の採取位置 引張試験片の採取位置は,JIS G 0416による。衝撃試験片の採取位置は,試験片
の中心を,径又は対角距離の表面から1/4の位置とする。ただし,1/4の位置に採れない場合には,な
るべくこれに近い位置とする。
10.2.2 試験片 引張試験片及び衝撃試験片は,次による。
a) 引張試験片 JIS Z 2201の2号,14 A号又は4号試験片
b) 衝撃試験片 JIS Z 2242のVノッチ試験片
10.2.3 試験方法 引張試験及び衝撃試験の方法は,次による。
a) 引張試験方法 JIS Z 2241
b) 衝撃試験方法 JIS Z 2242
10.2.4 引張試験片が規定の寸法どおりに採れない場合の引張試験 引張試験片が規定の寸法どおりに採
れない場合の引張試験の実施又はその値などについては,受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS G 3138 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS G 3138:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.60 : 棒鋼及びスチールロッド
JIS G 3138:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0416:2014
- 鋼及び鋼製品―機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
- JISG3191:2012
- 熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差
- JISZ2201:1950
- 医療用遠心沈デン器
- JISZ2201:1998
- 金属材料引張試験片
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法