JIS H 8682-2:2013 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試験方法―第2部:噴射摩耗試験

JIS H 8682-2:2013 規格概要

この規格 H8682-2は、アルミニウム及びアルミニウム合金の製品に施した厚さ5μmを超える陽極酸化皮膜の表面に一定の圧力の下で研削材を噴射することによって,耐摩耗性などの摩耗特性を求める試験方法について規定。

JISH8682-2 規格全文情報

規格番号
JIS H8682-2 
規格名称
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試験方法―第2部 : 噴射摩耗試験
規格名称英語訳
Anodizing of aluminium and its alloys -- Measurement of abrasion resistance of anodic oxidation coatings -- Part 2:Abrasive jet abrasion resistance test
制定年月日
1999年8月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8251:2011(MOD)
国際規格分類

ICS

25.220.20, 77.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
金属表面処理 2021
改訂:履歴
1999-08-20 制定日, 2004-01-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-05-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS H 8682-2:2013 PDF [19]
                                                                                 H 8682-2 : 2013

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 特徴・・・・[2]
  •  5 概要・・・・[2]
  •  6 試験装置及び測定器具・・・・[2]
  •  7 試験方法・・・・[3]
  •  7.1 基準試験片・・・・[3]
  •  7.2 照合試験片・・・・[3]
  •  7.3 試験片・・・・[3]
  •  7.4 試験条件・・・・[4]
  •  7.5 手順・・・・[4]
  •  8 試験結果の表し方・・・・[5]
  •  8.1 一般・・・・[5]
  •  8.2 摩耗時間・・・・[5]
  •  8.3 耐摩耗性・・・・[5]
  •  8.4 耐摩耗性係数・・・・[5]
  •  8.5 噴射摩耗係数・・・・[6]
  •  8.6 平均比耐摩耗性・・・・[6]
  •  8.7 相対平均比耐摩耗性・・・・[6]
  •  9 試験報告書・・・・[6]
  •  附属書A(規定)基準試験片(一般皮膜用)の作製仕様・・・・[8]
  •  附属書B(参考)耐摩耗性の深さ方向の測定・・・・[9]
  •  附属書C(参考)噴射摩耗試験装置・・・・[11]
  •  附属書JA(規定)基準試験片(硬質皮膜用)の作製仕様・・・・[12]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS H 8682-2 pdf 1] ―――――

H 8682-2 : 2013

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人軽金
属製品協会(JAPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS H 8682-2:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS H 8682の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS H 8682-1 第1部 : 往復運動平面摩耗試験
JIS H 8682-2 第2部 : 噴射摩耗試験
JIS H 8682-3 第3部 : 砂落し摩耗試験

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS H 8682-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
H 8682-2 : 2013

アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試験方法−第2部 : 噴射摩耗試験

Anodizing of aluminium and its alloys-Measurement of abrasion resistance of anodic oxidation coatings-Part 2: Abrasive jet abrasion resistance test

序文

  この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 8251を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線及び点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,アルミニウム及びアルミニウム合金の製品(以下,製品という。)に施した厚さ5 μmを超
える陽極酸化皮膜(以下,皮膜という。)の表面に一定の圧力の下で研削材を噴射することによって,耐摩
耗性などの摩耗特性を求める試験方法について規定する。
注記1 耐摩耗性試験方法には,往復運動平面摩耗試験,噴射摩耗試験及び砂落し摩耗試験の3種類
あるが,この規格では噴射摩耗試験について規定する。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8251:2011,Anodizing of aluminium and its alloys−Measurement of abrasion resistance of
anodic oxidation coatings(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1202 回路計
JIS H 0201 アルミニウム表面処理用語
JIS H 8680-2 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜厚さ試験方法−第2部 : 渦電流式
測定法
JIS R 6111 人造研削材

――――― [JIS H 8682-2 pdf 3] ―――――

2
H 8682-2 : 2013
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 0201によるほか,次による。
3.1
試験片(test specimen)
耐摩耗性などの摩耗特性試験を行うための試料。
3.2
基準試験片(standard specimen)
試験片との比較のため,異なる試験装置,使用した研削材のロットの違いなどに起因して生じる試験結
果の相違を補正するための試料。
3.3
照合試験片(reference specimen)
受渡当事者間で取り決めた条件で作製した試料で,試験片と照合するための試料。

4 特徴

  この試験は,試験片上に研削材を噴射することによって皮膜の摩耗特性を求める方法であり,皮膜の平
均的な摩耗特性を測定できる。また,アルミニウム及びその合金上の厚さ5 μmを超える全ての皮膜に適
用でき,特に平滑でない皮膜にも適用できる。
注記1 同じ研削材で摩耗試験を行っても,ロットが別のものだと異なる試験結果を与えることがあ
るので,この試験は相対的なものである。
注記2 適切に設計された噴射摩耗試験装置及び小さな探針(プローブ)付きの膜厚測定器を使うと,
耐摩耗性の深さ方向の測定を行うことができる(附属書B参照)。ただし,深さ方向の測定
には,往復運動平面摩耗試験の方が望ましい。
注記3 この試験は,研削される試験位置での直径が約2 mmなので,小さな試験片にも適している。

5 概要

  この試験は,噴射摩耗試験装置によって,乾燥させた炭化けい素質研削材を圧縮空気又は不活性ガスで
加速してアルミニウム及びその合金上の皮膜に噴射し,その皮膜が削り取られて素地のアルミニウムが露
出するまでの時間を求める。試験結果は,摩耗時間及び試験前の皮膜厚さを測定し,基準試験片(附属書
A又は附属書JA)又は照合試験片(3.3)と比較して,耐摩耗性,耐摩耗性係数などを算出する。

6 試験装置及び測定器具

6.1   試験装置 噴射摩耗試験装置は,研削材用ホッパ,開閉板,誘導管,噴射ノズル,試験片取付台,
機械式圧力計,差圧計,圧力調整弁,空気圧縮機などによって構成し,表1に示す要件を満たすものでな
ければならない。噴射摩耗試験装置の一例を附属書Cに示す。
なお,試験装置は,研削材の飛散を防ぐために透明な合成樹脂製の箱1) に納める。
注1) 試験雰囲気の湿度を規定の範囲内に保つため,箱内に除湿した空気を送入してもよい。

――――― [JIS H 8682-2 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
H 8682-2 : 2013
表1−試験装置が具備する要件
試験装置 具備する要件
研削材用ホッパ ホッパは,中央に調節棒を設置するなど,研削材の落下量を調節できるものとする。
誘導管 漏斗状の受けをもつ内径約3.4 mmのものとする。
噴射ノズル ノズルの先端は,内径3.0 mm±0.1 mmとする。
試験片取付台 試験片取付台は,試験片を鉛直方向に対して55°±1°(曲面の試験片では,落下する研削
材と試験面中央部との角度を35°±1°)に取り付けることが可能であり,噴射ノズルの先
端と試験片との間を10 mm±1 mmに調節できるものとする。
差圧計 65 Paまで読み取れるものとする。
空気圧縮機 空気圧縮機の能力は,試験遂行に支障がなく,調整した空気圧力の変動が少ないものとす
る。
6.2 回路計 回路計は,素地露出の検出用として,JIS C 1202に規定する回路計とし,次の仕様を満た
すものでなければならない。
a) 5 000 Ωの抵抗が適切に計れるもの。
b) 試験面に接触させる測定用接触子の先端が,滑らかな球面であること。
6.3 研削材 研削材は,JIS R 6111に規定する炭化けい素質研削材CのF100番を用いる。
なお,研削材の再使用回数は50回までとする。研削材の再使用に際しては,JIS Z 8801-1に規定する公
称目開き212 μmのふるいを通過し,公称目開き75 μmのふるいに留まったものを用いる。
試験で使用した研削材は,乾燥させて粗いふるいに通した後,しっかりと蓋ができる容器に収納する。
注記 周囲の湿度は試験結果にはほとんど影響を及ぼさないが,乾燥しないで研削材を再使用すると,
試験結果に影響を及ぼすことがある。
6.4 膜厚測定器 膜厚測定器は,JIS H 8680-2に規定する渦電流式測定器を用いる。

7 試験方法

7.1 基準試験片

  基準試験片は,附属書A又は附属書JAの仕様によって作製されたものを用いなければならない。

7.2 照合試験片

  照合試験片は,受渡当事者間で取り決めた仕様に従って作製されたものを用いなければならない。

7.3 試験片

  試験片は,次による。
a) 試験片の採取箇所は,製品の表面に施した皮膜が用途に適合する品質を満たすことが不可欠な有効面
とする。
なお,製品から試験片を採取することができない場合は,製品と同一の材料及び同一の処理条件で
作製した試験片を用いる。製品と同一の材料とは,材料の種類・質別及び処理前の表面状態が,製品
と同じであることをいう。また,同一の処理条件とは,前処理,皮膜の処理が,製品と同一の浴組成
及び同一の処理条件で,製品と同一の性能を得るように処理することをいう。
b) 試験片の寸法は,約100 mm×約100 mmとする。
c) 試験片は,汚れに応じて,エタノール,アセトンなどの適切な有機溶剤を浸した柔らかい脱脂綿など
を用いてあらかじめ清浄にする。
なお,試験片を腐食したり,保護皮膜を作るような有機溶剤を用いてはならない。

――――― [JIS H 8682-2 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS H 8682-2:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8251:2011(MOD)

JIS H 8682-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 8682-2:2013の関連規格と引用規格一覧