JIS K 0069:1992 化学製品のふるい分け試験方法

JIS K 0069:1992 規格概要

この規格 K0069は、ふるい分けによって粒状又は粉末状の化学製品のふるい残分及び粒子径分布を試験するための一般的な方法について規定。

JISK0069 規格全文情報

規格番号
JIS K0069 
規格名称
化学製品のふるい分け試験方法
規格名称英語訳
Test methods for sieving of chemical products
制定年月日
1966年8月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
化学分析 2021
改訂:履歴
1966-08-01 制定日, 1969-08-01 確認日, 1972-07-01 確認日, 1975-08-01 確認日, 1978-08-01 確認日, 1984-02-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1992-05-01 改正日, 2003-05-20 確認日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 0069:1992 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0069-1992

化学製品のふるい分け試験方法

Test methods for sieving of chemical products

1. 適用範囲 この規格は,ふるい分けによって粒状又は粉末状の化学製品のふるい残分及び粒子径分布
を試験するための一般的な方法について規定する。
備考1. 化学製品は,化学反応によって生成する多種多様な物質全般を指すが,個別の製品又は製品
群の規格において,この規格と異なる試験方法を規定している場合は,その規格に規定する
方法による。
2. 化学製品には,揮発性,爆発性,放射性などが強いために,この規格を用いるとき試験の安
全を確保できないものもある。この規格に規定する方法は一般的な方法であり,あらかじめ
安全性を十分に確認できるものに適用する。
3. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. 一般事項
2.1 用語の定義 この規格で用いる用語の定義は,JIS Z 8815によるほか,次のとおりとする。
(1) ふるい残分 ふるい分け後のふるい上の質量を,試料の質量に対する百分率で表したもの。
(2) 粒子径分布 2個以上の目開きの異なるふるいを用いて,それぞれのふるい上及び最下段のふるい下
の質量を,試料の質量に対する積算百分率で表したもの。
備考 粒子径分布は,粒度分布ともいう。
2.2 共通事項 試験に共通する事項は,JIS K 0050及びJIS Z 8815によって,数値の丸め方はJIS Z 8401
による。
3. ふるい分け試験方法の種類 ふるい分け試験方法の種類は,次のとおりとする。
3.1 乾式ふるい分け
(1) 手動ふるい分け
(2) 機械ふるい分け
3.2 湿式ふるい分け
4. ふるい分け試験方法の選定 ふるい分け試験方法の選定の基準は,次による。
4.1 乾式ふるい分けが適当な試料
(1) 粒子径45 上の粒子が多いもの。
(2) 乾燥することによって試料粒子の付着水分を除去できるもの。
4.2 湿式ふるい分けが適当な試料
(1) 粒子径45 下の粒子が多いもの。

――――― [JIS K 0069 pdf 1] ―――――

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K 0069-1992
(2) 乾燥すると粒子が固着する傾向をもつもの。
(3) 粒子の付着,凝集性の高いもの。
(4) ふるい分け試験中に静電気を帯びて,ふるいに付着する傾向をもつもの。
5. 試料の採取 試料は表1又は表2に示す量を目安として,ロットを代表するように採取し,採取した
試料の量が多い場合は,JIS M 8100の6.5(試料の縮分)によって必要な量まで縮分する。
表1 直径200mmの標準ふるいに装入する試料量の目安
ふるいの目開き ふるい分け終了後のふ
試料の見掛けの最
大体積 cm3 るい上の最大量cm3
22.4 mm 1 600 800
16 1 000 500
11.2 800 400
8 500 250
5.6 400 200
4 300 150
2.8 240 120
2 200 100
1.4 160 80
1 140 70
710 120 60
500 100 50
355 80 40
250 70 35
180 60 30
125 50 25
90 42 21
63 35 17
45 30 15

――――― [JIS K 0069 pdf 2] ―――――

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K 0069-1992
表2 直径75mmの標準ふるいに装入する試料量の目安
ふるいの目開き ふるい分け終了後のふ
試料の見掛けの最
大体積 cm3 るい上の最大量cm3
22.4 mm 100 50
16 63 31
11.2 50 25
8 31 15
5.6 25 12
4 19 9
2.8 15 7
2 13 6
1.4 10 5
1 9 4
710 8 4
500 6 3
355 5 2
250 4 2
180 4 2
125 3 1
90 3 1
63 2 1
45 2 1
6. 試験方法 試験方法は,乾式ふるい分け試験方法又は湿式ふるい分け試験方法のいずれかによる。
6.1 乾式ふるい分け試験方法
6.1.1 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(1) ふるい JIS Z 8801に規定する網ふるいで,ふるい枠の内径の寸法が75mm又は200mmのもの。
(2) ふるい分け装置 ふるいを1個又は数個重ねて,振とうできる装置。装置を用いる場合は,そのふる
い分け結果が手動ふるい分け結果と差を生じないこと。
(3) はかり(天びん) 化学はかり又は電子はかり。
(4) 乾燥器 温度105±2℃に保持できるもの。
(5) デシケーター JIS R 3503に規定するもので,乾燥剤としてシリカゲルを入れたもの(1)。
注(1) シリカゲルは,約150℃で加熱,放冷したものを用い,再生する場合も同じ処理を行う。
(6) ナイロン製ブラシ ふるいの網目の粒子による目詰まりを除去できるもの。
6.1.2 試料の採取量 5.による。
6.1.3 試料の乾燥 試料を乾燥する必要がある場合は,次のいずれかによる。
(1) 大気中で自然乾燥する。
(2) 乾燥器を用いて試料が変質しない温度で乾燥後,デシケーター中で室温になるまで放冷する。
6.1.4 ふるい分け時間 乾式ふるい分けの終点は,原則として1分間にふるいを通過する試料の量が,試
料質量の0.1%以下となったときとする(2)。
注(2) ふるい分け時間は,試料の特性,試料の量,ふるい分け方法及びふるいの目開きによって異な
るので,あらかじめ予備試験を行って,ふるい分け時間を決めておくのがよい。
6.1.5 操作 操作は,手動ふるい分け又は機械ふるい分けのいずれかによる。
(1) 手動ふるい分け 手動ふるい分けは,用いるふるいの目開きに応じ,次のとおり行う。

――――― [JIS K 0069 pdf 3] ―――――

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K 0069-1992
(1.1) 4mm以上の場合
(a) 1個のふるいを受け皿の上に載せる。
(b) ふるいに試料を装入し,ふたをする。
(c) これを両手で持ち,約70mmの振幅で,1分間に約60往復の割合で,水平面内を前後に振動させて
ふるい分ける(3)。
注(3) ふるい分け後,更に目開きの小さいふるいによるふるい分けを行う場合は,受け皿の中のふる
い下試料を次のふるいの試料とする。
(d) ふるい上及びふるい下の質量を量る。すべてのふるい上及びふるい下の質量の合計と装入した試料
の質量との差(試料損失量)は2%以内でなければならない。
(1.2) 1mm以上4mm未満の場合
(a) 目開きの大きいふるいが上段になるように,必要なふるいを数個重ねて受け皿の上に重ねる。
(b) 最上段のふるいに試料を装入し,ふたをする。
(c) 重ねたふるいを両手で水平に持ち,約70mmの振幅で,1分間に約60往復の割合で,水平面内を前
後に振動させてふるい分ける(3)(4)。
注(4) ふるい分け速度が小さい物質では,前後に振動させるとき,1分間に約3回の円運動を加える。
(d) 各段のふるい上及びふるい下の質量を量る。すべてのふるい上及びふるい下の質量の合計と装入し
た試料の質量との差(試料損失量)は2%以内でなければならない。
(1.3) 1mm未満の場合
(a) 目開きの大きいふるいが上段になるように,必要なふるいを数個重ねて受け皿の上に重ねる。
(b) 最上段のふるいに試料を装入し,ふたをする。
(c) 重ねたふるいを片手又は腕を湾曲して支え,ふるいを約20度傾斜させて,1分間に約120回の割合
で一方の手でたたく。このとき1分間に4回の割合でふるいを水平に置き,90度回転させて,ふる
いの枠を手で強くたたく。
(d) ふるい網の下面に微粉が付着している場合には,ナイロン製ブラシを用いて静かにふるいの下面か
ら除去し,その微粉は,ふるい下とする。
(e) 各段のふるい上及びふるい下の質量を量る。すべてのふるい上及びふるい下の質量の合計と装入し
た試料の質量との差(試料損失量)は2%以内でなければならない。
(2) 機械ふるい分け 機械ふるい分けは,次のとおり行う。ただし,手動ふるい分け結果と差を生じない
ように,あらかじめふるい分け時間及び試料の量について操作条件を設定しておかなければならない。
(a) 目開きの大きいふるいが上段になるように,ふるいを受け皿の上に重ねる。
(b) 最上段のふるいに試料を装入し,ふたをする。
(c) ふるいをふるい分け装置に装着後,タイマーによって振とう時間を設定し,ふるい分けを行う。
(d) ふるい分けを終了した後,ふるいをふるい分け装置から引き出す。
(e) 各段のふるい上及びふるい下の質量を量る。すべてのふるい上及びふるい下の質量の合計と装入し
た試料の質量との差(試料損失量)は2%以内でなければならない。
6.1.6 計算 ふるい残分及び粒子径分布は,次の式によって算出し小数点以下第1位に丸める。
(1) ふるい残分
A 100
ここに, A : ふるい残分 (%)

――――― [JIS K 0069 pdf 4] ―――――

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K 0069-1992
B : ふるい上の質量 (g)
S : ふるい上及びふるい下の質量の合計 (g)
(2) 粒子径分布 粒子径範囲に対応するふるい残分を求める。試験結果を積算分布で表す場合は,粒子径
範囲の大きい順にふるい残分を求めた後,ふるい残分を積算して粒子径範囲に対応する積算百分率を
求める。
6.1.7 結果の表示 試験結果の表示項目は,次による。
(1) 試料名
(2) ふるい分け方法
(3) ふるい枠の形状及び大きさ
(4) ふるい網の種類
(5) ふるい分け時間
(6) 使用したふるいの公称目開き
(7) 各ふるい上残留試料の質量及び最小目開きのふるいを通過した試料の質量
(8) 各粒度区分の質量百分率
(9) 積算ふるい上百分率
なお,表によって試験結果を表す場合の例を表3及び表4に示し,図によって粒子径分布の試験結果を
表す場合の例を図1に示す。乾燥した試料を用いた場合には,乾燥の方法及び水分含有率 (%) を付記する。
表3 1個のふるいによる試験結果の一例
粒子径範囲 質量 g ふるい残分 %
>250 40 40
≦250 60 60
合計 100 100
表4 複数のふるいによる試験結果の一例
粒子径範囲 質量 ふるい残分 粒子径分布
g % ふるいの目開き 積算分布 %
>250 0.02 0.1 250 0.1
250180 1.32 2.9 180 3.0
180125 4.23 9.5 125 12.5
125 90 9.44 21.2 90 33.7
90 63 13.10 29.4 63 63.1
63 45 11.56 26.0 45 89.1
<45 4.85 10.9 <45 100.0
合計 44.54
乾燥 : 105℃,30分間
乾燥減量 : 46.08g−44.70g=1.38g
.138 g
水分含有率 : 46.08 g ×100=3.0%
試料損失量 : 44.70g−44.54g=0.16g
試料損失率 : 44.70 g ×100=0.36%
.016 g

――――― [JIS K 0069 pdf 5] ―――――

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