JIS K 6870:2008 接着剤―多成分接着剤のポットライフ(可使時間)の求め方

JIS K 6870:2008 規格概要

この規格 K6870は、多成分系接着剤のポットライフの求め方について規定。エポキシ系接着剤又はポリウレタン系接着剤のような,主剤及び硬化剤又は触媒とからなる多成分系接着剤を評価するのに適用。プライマーを用いる多成分のアクリル系接着剤には適用しない。

JISK6870 規格全文情報

規格番号
JIS K6870 
規格名称
接着剤―多成分接着剤のポットライフ(可使時間)の求め方
規格名称英語訳
Adhesives -- Determination of the pot life (working life) of multi-component adhesives
制定年月日
2001年2月20日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

ISO 10364:2007(MOD)
国際規格分類

ICS

83.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
接着 2021
改訂:履歴
2001-02-20 制定日, 2006-03-25 確認日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 6870:2008 PDF [9]
                                                                                   K 6870 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 装置・・・・[2]
  •  6 手順・・・・[3]
  •  6.1 サンプリング・・・・[3]
  •  6.2 方法1 見掛け粘度変化による求め方・・・・[3]
  •  6.3 方法2 押出量変化による求め方・・・・[3]
  •  6.4 方法3 手塗りによる求め方・・・・[4]
  •  6.5 方法4 表面接触による求め方・・・・[4]
  •  6.6 方法5 発熱反応温度による求め方・・・・[4]
  •  6.7 方法6 接着強度による求め方・・・・[5]
  •  7 結果の表し方・・・・[5]
  •  8 試験報告書・・・・[5]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 6870 pdf 1] ―――――

K 6870 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,接着剤・接着評価
技術研究会 (ECAA),日本プラスチック工業連盟 (JPIF) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標
準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業
大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS K 6870 : 2001は改正され,この規格に置き換え
られた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 6870 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 6870 : 2008

接着剤−多成分接着剤のポットライフ(可使時間)の求め方

Adhesives-Determination of the pot life (working life) f multi-component adhesives

序文

  この規格は,2007年に第2版として発行されたISO 10364を基に,技術的内容を変更して作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
警告
この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通しているものとする。この規格は,その使用に関し
て起こるすべての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,各自の責任にお
いて安全及び健康に対する適切な措置を取らなければならない。

1 適用範囲

  この規格は,多成分系接着剤のポットライフの求め方について規定する。目的は,このポットライフを
求めることによって,接着剤に要求される実用上の最小可使時間を決めることである。この求め方は,エ
ポキシ系接着剤又はポリウレタン系接着剤のような,主剤及び硬化剤又は触媒とからなる多成分系接着剤
を評価するのに適用する。ただし,プライマーを用いる多成分のアクリル系接着剤には適用しない。
なお,この規格は構造用接着剤を対象としているが,非構造用接着剤の評価に対しても用いてもよい。
注記1 “ポットライフ”という用語は,この規格全体を通して“可使時間”と同じ意味とみなして
用いる。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 10364 : 2007,Structural adhesives−Determination of the pot life (working life) f
multi-component adhesives (MOD)
なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していること
を示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6800 接着剤・接着用語

――――― [JIS K 6870 pdf 3] ―――――

2
K 6870 : 2008
JIS K 6833-2 接着剤−一般試験方法−第2部 : サンプリング
注記 対応国際規格 : ISO 15605,Adhesives−Sampling (MOD)
JIS K 7117-1 プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計によ
る見掛け粘度の測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 2555,Plastics−Resins in the liquid state or as emulsions or dispersions−
Determination of apparent viscosity by the Brookfield Test method (MOD)
JIS K 7117-2 プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−回転粘度計による定せん断速度での粘
度の測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 3219,Plastics−Polymers/resins in the liquid state or as emulsions or dispersions
−Determination of viscosity using a rotational viscometer with defined shear rate (MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6800による。

4 原理

  この規格は,多成分接着剤のポットライフの求め方について,次の六つの方法を規定する。
方法1は,反応する接着剤の粘度増加を規定し定量化したもの。この方法は,ポットライフが5分未満
のものには適さない。
方法2は,標準条件下で,単位時間に押し出される反応接着剤量の減少量を規定し,定量化したもの。
この方法は,ポットライフが5分未満のものには適さない。
方法3は,反応する接着剤が,手によって塗り広げられなくなる時間を規定し,定量化したもの。
方法4は,反応する接着剤の表面が粘着性を失う時間,すなわち,指触乾燥状態を規定し,定量化した
もの。
方法5は,反応接着剤のバッチが規定温度,いわゆる臨界温度に到達する時間を規定し,定量化したも
の。この方法は,すべての多成分系に適用できる。
方法6は,接着剤を新たに調製したときに記録した時間から,前もって決めた接着強さ又はその保持率
まで低下した時間までの経過時間を規定し,定量化したもの。この方法は,ポットライフが5分未満のも
のについては適さない。

5 装置

5.1   はかり はかりは,方法1,方法2,方法5の接着剤のポットライフが10分を超える場合及び方法6
については (500±0.2) をひょう量できるものとし,方法3,方法4及び方法5の接着剤のポットライフ
が10分以下の場合については (100±0.2) までひょう量できるもの。
5.2 ビーカ ビーカは,接着剤と反応しない材質で作られた,厚さ1 mm以下の座りのよい形状のもので,
方法1及び方法6に対しては400 ml,方法3に対しては250 ml,方法4及び方法5(接着剤のポットライ
フが10分以下の場合)に対しては50 ml並びに方法5(接着剤のポットライフが10分を超える場合)に
対しては200 mlの容量のもの。
5.3 スパチュラ スパチュラは,接着剤と反応しない材質で作られたものであって,先端が丸形でなく,
角形のもの。
5.4 粘度計 粘度計は,JIS K 7117-1又はJIS K 7117-2に規定する回転粘度計。

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K 6870 : 2008
5.5 恒温水槽 恒温水槽は,15 ℃30 ℃の全温度範囲で,方法2,方法3及び方法4に対しては±0.1 ℃
並びに方法5に対しては±0.2 ℃に保持できるもの。
5.6 ストップウォッチ ストップウォッチは,±1 sの精度のもの。
5.7 恒温恒湿槽 恒温恒湿槽は,試験温度を保持でき,必要な場合は,相対湿度(50±5) %を保持できる
もの。
5.8 カートリッジ カートリッジは,プラスチックの使い捨てカートリッジ(内径47 mm,長さ210 mm)
で,ピストンをもち,いずれも対象接着剤に対して非反応性材料で作られたもの。
5.9 かくはん機 かくはん機は,対象接着剤に適する非反応性の材質で作られた硬い軸からなるもの。
5.10 モータ モータは,0 r/min1 000 r/minまで制御できる電動又は空気圧駆動のかくはん機用モータ。
5.11 ノズル ノズルは,カートリッジ(5.8参照)の先端にねじ込みできる,対象接着剤に対して非反応
性材質製の目盛付きのもの。ノズルの押出しオリフィスの直径は,混合接着剤を吐出させるのに適してい
るものとする。評価用のオリフィス径は,2 mm4 mmを推奨する。
5.12 押出しガン 押出しガンは,カートリッジ(5.8参照)と組み合わせて用いることのできる,空気圧
押出し式のもの。
5.13 圧力ゲージ 圧力ゲージは,500 kPaまでの空気圧を±10 kPaの確度で測定できるもの。
5.14 皿 皿は,計量済みのアルミニウムはく(箔)。
5.15 アルミニウム板 アルミニウム板は,清浄で,脱脂したもの(方法3に対しては,400 mm×200 mm
×1 mm及び方法4に対しては,100 mm×100 mm×1 mmの寸法のもの。)。
5.16 塗布器 塗布器は,接着剤層を約1 mmの厚さに塗り広げられるもの。
5.17 熱電対 熱電対は,確度±1 ℃で,記録装置付きのもの。
5.18 接着強さ測定装置 接着強さ測定装置は,せん断試験片又ははく離試験片用のもの(6.7の注記参照)。

6 手順

6.1 サンプリング

  接着剤は,試験前にJIS K 6833-2によってサンプリング,調整及び検査を行う。六つの方法のいずれを
選択した場合も,少なくとも3個の試料を評価する。

6.2 方法1 見掛け粘度変化による求め方

(回転粘度計を用いる求め方) 接着剤の各成分は,別々に23 ℃±2 ℃に保持する。各成分を接着剤に規定された混合比でビーカ(5.2
参照)にはかりとる。バッチの推奨量は,200 gであるが,他の量を用いてもよい。
ストップウォッチ(5.6参照)を押し,スパチュラ(5.3参照)の角端で,バッチを(60±2)秒間混合する。
ビーカの側面と底面との角の部分が,よく混合するように注意する。
粘度計(5.4参照)で,調製した直後の接着剤の粘度を,直ちに測定する。
混合終了後を開始点として,最初のデータを記録する。この点が化学反応の開始を示し,見掛け粘度の
変化が観察できる。予測されるポットライフによって,測定間隔をとって測定を続ける。
測定の回数,混合時のせん断の程度及び測定そのものが,粘度を下げ,ポットライフを短くする可能性
がある。そのため,接着剤の種類によって,測定間隔,混合速度,せん断速度及び回転速度を決めておく
ことを薦める。
接着剤のポットライフは,混合終了から,受渡当事者間の合意の粘度に到達するまでの間の時間をいう。
一般に受渡当事者間の合意の粘度は,開始点の粘度の2倍とする。

6.3 方法2 押出量変化による求め方

(押出しガンを用いる求め方)

――――― [JIS K 6870 pdf 5] ―――――

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  • ISO 10364:2007(MOD)

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