JIS K 7341:2006 プラスチック―小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法

JIS K 7341:2006 規格概要

この規格 K7341は、小形の試験室内において垂直に支持された薄く比較的柔らかいプラスチック試験片を低い火力の火炎着火源にさらしたときの,相対的な燃焼性状を比較するための試験方法について規定。

JISK7341 規格全文情報

規格番号
JIS K7341 
規格名称
プラスチック―小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法
規格名称英語訳
Plastics -- Determination of burning behaviour of thin flexible vertical specimens in contact with a small-flame ignition source
制定年月日
2006年11月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

主務大臣
経済産業
JISハンドブック
プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021
改訂:履歴
2006-11-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 7341:2006 PDF [12]
                                                                    K 7341 : 2006 (ISO 9773 : 1998)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック工業連盟(JPIF)/財団法人
日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9773:1998,Plastics−Determination
of burning behaviour of thin flexible vertical specimens in contact with a small-flame ignition sourceを基礎として
用いた。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS K 7341には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)20 mm火炎による可とう性試験片の垂直燃焼性を求めるための分類システム

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 7341 pdf 1] ―――――

K 7341 : 2006 (ISO 9773 : 1998)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  4. 試験の原理・・・・[2]
  •  5. 試験の意義・・・・[2]
  •  6. 装置及び材料・・・・[3]
  •  6.1 試験室の換気フード・・・・[3]
  •  6.2 試験用バーナ・・・・[3]
  •  6.3 リングスタンド・・・・[3]
  •  6.4 計時装置・・・・[3]
  •  6.5 物差し・・・・[3]
  •  6.6 工業用グレードのメタンガス供給・・・・[3]
  •  6.7 デシケータ・・・・[3]
  •  6.8 状態調節室又はチャンバ・・・・[3]
  •  6.9 マイクロメータ・・・・[3]
  •  6.10 試験片巻付け棒・・・・[3]
  •  6.11 感圧接着テープ・・・・[3]
  •  6.12 ステンレス鋼線又はニクロム線・・・・[3]
  •  6.13 脱脂100 %の綿・・・・[3]
  •  6.14 空気循環式オーブン・・・・[3]
  •  6.15 計量器又ははかり・・・・[3]
  •  7. 試験片・・・・[3]
  •  8. 状態調節・・・・[4]
  •  9. 試験手順・・・・[4]
  •  10. 結果の表し方・・・・[5]
  •  11. 精度・・・・[6]
  •  12. 試験報告書・・・・[6]
  •  附属書(参考)20 mm火炎による可とう性試験片の垂直燃焼性を求めるための分類システム・・・・[10]

――――― [JIS K 7341 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7341 : 2006
(ISO 9773 : 1998)

プラスチック−小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法

Plastics−Determination of burning behaviour of thin flexible vertical specimens in contact with a small-flame ignition source

序文

 この規格は,1998年に第2版として発行されたISO 9773,Plastics−Determination of burning behaviour
of thin flexible vertical specimens in contact with a small-flame ignition source及びAMENDMENT 1(2003)を翻
訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。ただし,追補(AMENDMENT)につ
いては,編集し,一体とした。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲

1.1   この規格は,小形の試験室内において垂直に支持された薄く比較的柔かいプラスチック試験片を低
い火力の火炎着火源にさらしたときの,相対的な燃焼性状を比較するための試験方法について規定する。
この試験片は,JIS C 60695-11-10に規定する方法Bの火源ではゆがみ又は収縮するため,着火しないので,
この火源を用いて試験することはできない。
1.2 この試験方法は,試験片の残炎時間及び残じん時間を決める。
1.3 附属書に示した分類システムは,製品を構成する材料の予備選択及び品質管理を目的としている。
この試験方法によって決められた分類は,その試験片の材料だけに適用できる。
備考1. この試験結果は,顔料,添加物,難燃剤などの材料の成分に影響される。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 9773:1998,Plastics−Determination of burning behaviour of thin flexible vertical specimens in
contact with a small-flame ignition source及びAMENDMENT 1(2003) (IDT)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 60695-11-10 耐火性試験−電気・電子−第11-10部 : 試験炎−50 W試験炎による水平及び垂直
燃焼試験方法
備考 IEC 60695-11-10:1999,Fire hazard testing−Part 11-10: Test flames−50 W horizontal and vertical
flame test methods及びAmd. 1:2003が,この規格と一致している。

――――― [JIS K 7341 pdf 3] ―――――

2
K 7341 : 2006 (ISO 9773 : 1998)
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部 : 基本重合体(ポリマー)及びその特性
備考 ISO 1043-1:1997,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers and their
special characteristicsが,この規格と一致している。
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
備考 ISO 291:1997,Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testingからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部 : 標準測定方法の併行精度及
び再現精度を求めるための基本的方法
備考 ISO 5725-2:1994,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results−Part 2:
Basic method for the determination of repeatability and reproducibility of a standard measurement
methodが,この規格と一致している。
ISO 10093:1998 Pastics−Fire tests−Standard ignition sources
ASTM D 5207:1998,Standard practice for calibration of 20 and 125 mm test flames for small-scale burning
tests on plastic materials
参考 このASTM規格に基づいて,これと同一のIEC規格“IEC/TS 60695-11-4,Fire hazard testing
−Part 11-4: Test flames−50 W flames−Apparatus and confirmational test method”がある。こ
のIEC/TS規格を基にJIS C 60695-11-4が2006年11月に制定された。

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 残炎 (afterflame) 規定の試験条件の下で,着火源を取り除いた後も材料に存続する火炎。
3.2 残炎時間 (afterflame time) 残炎が続く時間。
3.3 残じん (afterglow) 規定の試験条件の下で,試験片の火炎が消滅した後,又は試験片に火炎が生じ
なかった場合には火源を取り除いた後,試験片に存続する赤熱燃焼。
3.4 残じん時間 (afterglow time) 残じんが続く時間。

4. 試験の原理

 ほぼ円筒形状の試験片の一端を支えて垂直に保持し,他端を規定するガスの火炎に2度
さらす。試験片の燃焼性状は,残炎時間及び/又は残じん時間を測定することによって求める。

5. 試験の意義

5.1   規定の条件の下で行う材料の試験は,異なる材料の相対的な燃焼挙動,製造工程の制御,又は使用
前若しくは使用中の燃焼性状の変化の評価に有用である。この試験方法で得られた試験結果は,試験片の
形状,方向及び断熱,並びに着火の条件に依存する。この試験結果は,実際の使用条件における特性を示
していない。
5.2 この試験方法で得られる試験結果を,実際の火災状況下において特定の材料又は形状による火災危
険性の表現又は鑑定に用いてはならない。火災の危険性の評価のためには,着火源の大きさ,着火源にさ
らされる材料の配置及び換気状態などの環境要因,燃料が寄与する度合い,燃焼の激しさ(熱放出速度),
燃焼する製品などの要因を考慮する必要がある。
5.3 この試験方法で得られる試験結果は,材料の密度,色及び異方性,並びに試験片の厚さの影響を受
ける。

――――― [JIS K 7341 pdf 4] ―――――

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K 7341 : 2006 (ISO 9773 : 1998)
5.4 揮発性成分の放散,添加剤及び材料の劣化の燃焼性状への影響を,この試験方法で評価することが
できる。この試験方法による試験結果は,材料の相対的な特性の比較に利用でき,材料の評価の補助とな
る。
5.5 幾つかのプラスチック材料の燃焼性状は,時間とともに変化する。したがって,適切な加熱状態調
節の前後で試験を実施し,その加熱状態調節条件も報告書に記載することが望ましい。加熱条件は,70 ℃
で7日間が望ましい。しかし,すべての関係者が合意すれば,他の加熱時間及び温度を使用することがで
きる。

6. 装置及び材料

6.1 試験室の換気フード

 試験片を試験するときに用いるもので,内容積が0.5 m3以上のものとする。
チャンバは,試験の経過が観察でき,燃焼中に試験片の周囲で起こる空気の通常の熱循環以外は,通風の
影響がない状態でなければならない。安全性及び利便性のために,(完全密閉可能な)チャンバには,有害
な燃焼生成物を排気する換気扇などの排気装置を取り付ける。ただし,排気装置は,試験中は作動させず,
試験終了後,直ちに始動して燃焼放出物を排気することが重要である

6.2 試験用バーナ

 試験用バーナは,ISO 10093に火源P/PF2として規定するもので,円筒部の長さが 100
mm±10 mm,内径が9.5 mm±0.3 mmのものを使用する。円筒部には,安定装置のような附属端末を付け
てはならない。
バーナは,ASTM D 5207によって校正しなければならない。

6.3 リングスタンド

 試験片の位置調整ができるクランプ又はそれと同等なものが付いたもの。

6.4 計時装置

 精度が1時間当たり0.5秒で,最小目盛が0.1秒のもの。

6.5 物差し

 ミリメートル目盛のもの。

6.6 工業用グレードのメタンガス供給

 均一なガス流量を得るための調節器及び流量計をもち,メタン
ガスの純度の下限が98 %のもの。
備考 37 MJ/m3±1 MJ/m3の発熱量をもつ他のガス混合物でも同様の結果が得られる。ただし,疑義の
ある場合は,純度の下限が98 %の工業用グレードのメタンガスを使用しなければならない。

6.7 デシケータ

 適切な乾燥剤を入れ,温度23 ℃±2 ℃で相対湿度20 %未満の状態を維持できるもの。

6.8 状態調節室又はチャンバ

 JIS K 7100に従って,温度23 ℃±2 ℃で相対湿度(50±5)%が維持で
きるもの。

6.9 マイクロメータ

 0.01 mmまで測れるもの。

6.10 試験片巻付け棒

 直径 13 mm±0.5 mmの棒で作られたもの。

6.11 感圧接着テープ

 市販品のもの。

6.12 ステンレス鋼線又はニクロム線

 直径 0.2 mm0.5 mmのもの。

6.13 脱脂100 %の綿

6.14 空気循環式オーブン

 換気回数が1時間に5回以上で,温度70 ℃±2 ℃に維持できるもの。

6.15 計量器又ははかり

 精度及び最小目盛が0.01 gのもの。

7. 試験片

7.1   密度,色,厚さ,溶融流動性及び異方性がある材料,又は添加物若しくはフィラー・強化材含有量
の異なる材料で実施した試験結果は,異なることがある。特性又は組成に範囲のある材料に関しては,試
験片は全部の範囲を代表するものでなければならない。

――――― [JIS K 7341 pdf 5] ―――――

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JIS K 7340:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7341:2006の関連規格と引用規格一覧