JIS K 8886:2008 無水酢酸(試薬)

JIS K 8886:2008 規格概要

この規格 K8886は、試薬として用いる無水酢酸について規定。

JISK8886 規格全文情報

規格番号
JIS K8886 
規格名称
無水酢酸(試薬)
規格名称英語訳
Acetic anhydride (Reagent)
制定年月日
1950年7月25日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

ISO 6353-3:1987(MOD)
国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 II 2020
改訂:履歴
1950-07-25 制定日, 1953-07-24 確認日, 1956-07-24 改正日, 1959-02-27 確認日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1978-03-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1984-08-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1992-08-01 改正日, 1996-07-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 8886:2008 PDF [11]
                                                                                   K 8886 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 一般事項・・・・[1]
  •  4 種類・・・・[2]
  •  5 性質・・・・[2]
  •  5.1 性状・・・・[2]
  •  5.2 定性方法・・・・[2]
  •  6 品質・・・・[2]
  •  7 試験及び検査方法・・・・[3]
  •  7.1 試験及び検査方法の条件及び結果・・・・[3]
  •  7.2 純度[(CH3CO)2O]・・・・[3]
  •  7.3 不揮発物・・・・[4]
  •  7.4 塩化物 (Cl)・・・・[4]
  •  7.5 りん酸塩 (PO4)・・・・[4]
  •  7.6 硫酸塩 (SO4)・・・・[4]
  •  7.7 銅 (Cu)・・・・[4]
  •  7.8 鉛 (Pb)・・・・[4]
  •  7.9 鉄 (Fe)・・・・[4]
  •  7.10 過マンガン酸還元性物質(Oとして)・・・・[5]
  •  8 容器・・・・[5]
  •  9 表示・・・・[5]
  •  10 取扱い上の注意事項・・・・[5]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8886 pdf 1] ―――――

K 8886 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申
出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8886:1996は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 8886 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
K 8886 : 2008

無水酢酸(試薬)

Acetic anhydride (Reagent)

                                (CH3CO)2O        FW : 102.09

序文

  この規格は,1987年に第1版として発行されたISO 6353-3を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対
応国際規格の規定の一部を技術的に変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
警告 この規格の使用者は,試験室での作業に精通するように努めなければならない。また,この規
格の使用に関連して起こるすべての安全上の問題は記載していないので,MSDS(化学物質等
安全データシート)などを参考にして安全及び健康に留意した適切な措置をとらなければなら
ない。

1 適用範囲

  この規格は,試薬として用いる無水酢酸について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 0117 赤外分光分析方法通則
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8891 メタノール(試薬)

3 一般事項

  試験及び検査方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。

――――― [JIS K 8886 pdf 3] ―――――

2
K 8886 : 2008

4 種類

  種類は,特級とする。

5 性質

5.1 性状

  無水酢酸は,無色透明の液体で,催涙性の刺激臭があり,ジエチルエーテルに極めて溶けやすい。エタ
ノールには溶けるが,反応して酢酸エチルとなる。水にはすぐには溶けないが,徐々に反応して酢酸にな
る。密度は,約1.08 g/ml,沸点は,約114 ℃である。

5.2 定性方法

  試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117によって測定すると,波数1 757 cm−1,1 369 cm−1,1 122 cm−1,
997 cm−1,897 cm−1,596 cm−1及び528 cm−1付近に主な吸収を認める。この場合,試料調製はJIS K 0117
の5.4 a)(液膜法)による。窓板に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの一例を,図1に示
す。
図 1−赤外吸収スペクトルの一例

6 品質

  品質は,箇条7によって試験及び検査したとき,表1に適合しなければならない。

――――― [JIS K 8886 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 8886 : 2008
表1−品質
項目 規格値
純度 [(CH3CO)2O] 質量分率 % 97.0以上
不揮発物 質量分率 % 0.003以下
塩化物 (Cl) 質量分率 ppm 5以下
りん酸塩 (PO4) 質量分率 % 0.001以下
硫酸塩 (SO4) 質量分率 ppm 5以下
銅 (Cu) 質量分率 ppm 1以下
鉛 (Pb) 質量分率 ppm 1以下
鉄 (Fe) 質量分率 ppm 5以下
過マンガン酸還元性 質量分率 % 0.02以下
物質(Oとして)

7 試験及び検査方法

7.1 試験及び検査方法の条件及び結果

  試験及び検査方法の環境は,JIS K 8001の3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,
必要に応じて実施する。また,表1で規定する各品質項目は,次の各試験及び検査方法によって行う。得
られる測定値の計算方法及び規格値に対する判定は,JIS K 8001の3.5(測定値)によって行い,これに適
合しなければならない。

7.2 純度[(CH3CO)2O]

  操作及び計算は,次による。
a) 操作 共通すり合わせ三角フラスコ200 mlに0.5 mol/l モルホリン・メタノール溶液1) 50 mlを正確に
入れ,これに試料2 gを0.1 mgのけたまではかりとり,振り混ぜて溶かす。5分間放置した後,指示
薬として,BANASS2)-ブリリアントエロー3)溶液0.2 mlを加え,0.5 mol/l 塩酸(メタノール溶媒)で
滴定する。終点は,液の色がだいだい色から紫に変わる点とする。
別に,同一条件で空試験を行う。
注1) 0.5 mol/l モルホリン・メタノール溶液の調製 モルホリン[テトラヒドロ-1,4-オキサジン(純
度 : 質量分率99 %以上)]44 mlにJIS K 8891に規定するメタノールを加えて1 000 mlにす
る。
2) BANASSの化学名 : 4,4'-ビス(4-アミノ-1-ナフチルアゾ)-2,2'-スチルベンジスルホン酸
3) ブリリアントエローの化学名 : 4,4'-ビス(4-ヒドロキシフェニルアゾ)-2,2'-スチルベンジス
ルホン酸二ナトリウム
b) 計算
.0051 05 (V2−V1 ) f
A= 100
m
ここに, A : 純度 [(CH3CO)2O](質量分率 %)
V2 : 空試験の0.5 mol/l 塩酸(メタノール溶媒)の滴定量 (ml)
V1 : 0.5 mol/l 塩酸(メタノール溶媒)の滴定量 (ml)
f : 0.5 mol/l 塩酸(メタノール溶媒)のファクター
m : はかりとった試料の質量 (g)
0.051 05 : 0.5 mol/l モルホリン・メタノール溶液1 mlの
[(CH3CO)2O]相当量 (g)

――――― [JIS K 8886 pdf 5] ―――――

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