JIS L 0856:2002 塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0856:2002 規格概要

この規格 L0856は、染色した天然及び再生セルロースの繊維製品の塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法について規定。

JISL0856 規格全文情報

規格番号
JIS L0856 
規格名称
塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
規格名称英語訳
Test methods for colour fastness to bleaching with hypochlorite
制定年月日
1967年3月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 105-N01:1993(MOD)
国際規格分類

ICS

59.080.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
1967-03-01 制定日, 1970-02-01 確認日, 1973-09-01 確認日, 1975-03-01 改正日, 1978-04-01 確認日, 1983-06-01 確認日, 1983-10-01 改正日, 1988-12-01 確認日, 1995-08-01 改正日, 2002-03-20 改正日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS L 0856:2002 PDF [9]
L 0856 : 2002

まえがき

  この規格は,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これに
よってJIS L 0856 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS L 0856には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 0856 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 0856 : 2002

塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法

Test methods for colour fastness to bleaching with hypochlorite

序文 この規格は,1993年に第2版として発行されたISO 105-N01 (Textiles−Tests for colour fastness−Part
N01 : Colour fastness to bleaching : Hypochlorite) を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表
をその理由を付けて,附属書1(参考)に示す。
今回の改正では,引用規格の改正に伴い引用規格の名称を変更し,JIS Z 8301(規格票の様式)に基づき
様式を変更し,更に附属書1(参考)を追加している。
1. 適用範囲 この規格は,主に染色した天然及び再生セルロースの繊維製品の塩素漂白に対する染色堅
ろう度試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 105-N01 : 1993 Textiles−Tests for colour fastness−Part N01 : Colour fastness to bleaching :
Hypochlorite (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 3302 固形洗濯石けん
JIS K 8059 亜硫酸水素ナトリウム(試薬)
JIS K 8230 過酸化水素(試薬)
JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則
JIS L 0804 変退色用グレースケール
JIS Z 8802 pH測定方法
3. 要旨 試験片を規定の方法に基づいて次亜塩素酸ナトリウム溶液又は次亜塩素酸リチウム溶液で処理
し,水洗し,更に過酸化水素溶液又は亜硫酸水素ナトリウム溶液で処理し,水洗し,乾燥した後,試験片
の変退色を変退色用グレースケールと比較して,染色堅ろう度を判定する。
4. 種類 試験の種類は,表1に示すように弱試験及び強試験の2種類とし,目的に応じてそのうちの1
種類又は両方を行う。

――――― [JIS L 0856 pdf 2] ―――――

2
L 0856 : 2002
表1 塩素漂白試験の種類及び条件
試験の種類 試験液 液温 浴比 時間
有効塩素量 pH ℃ min
g/L
弱試験 約0.5 11±0.2 20±2 50 : 160
強試験 約2.0
5. 装置及び材料 装置及び材料は,次のものを用いる。
a) ビーカー 容量300mlのもの。
b) 恒温水槽 JIS L 0801の4.(1)(恒温水槽)に規定するもの。
c) 脱水用機器 JIS L 0801の4.(2)(脱水用機器)に規定するもの。
d) 乾燥機 JIS L 0801の4.(3)(乾燥機)に規定するもの。
e) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。
f) 試験液 次亜塩素酸ナトリウム溶液又は次亜塩素酸リチウム溶液を調製して表1の有効塩素量を含む
ようにしたもの。
g) 過酸化水素溶液 2.5ml/L過酸化水素 (30%)(1)
注(1) IS K 8230に規定する過酸化水素を用いて調製したもの。
h) 亜硫酸水素ナトリウム溶液 5g/L亜硫酸水素ナトリウム(2)
注(2) IS K 8059に規定する亜硫酸水素ナトリウムを用いて調製したもの。
i) 石けん水 (5g/L) IS K 3302に規定する無添剤の石けんを用いて調製したもの。
6. 試験片の調製 JIS L 0801の5.1(試験片の調製)による。
7. 試験液の調製
7.1 弱試験の場合 水1L中に有効塩素約0.5gを含むpH11±0.2の弱試験液の調製は,次のとおりとする。
a) 次亜塩素酸ナトリウム溶液中の有効塩素を定量し(3),1L中に有効塩素約1.0gを含むように調製し,
これを原液 ( 愀 ‰ は,使用する直前に調製しなければならない。
注(3) 有効塩素の定量は,次のとおり行う。
1) 次亜塩素酸ナトリウム溶液約15mlを採取し,その質量を正確に量り,1Lのメスフラスコ中
に速やかに移し,水を標線まで加え,十分に振る。
2) その50mlを300mlの三角フラスコにとり,よう化カリウム2gを加える。
3) 次に,酢酸 (1+1) 10mlを加えた後,0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し,溶液がう
す黄色になってからでん粉溶液1mlを加え,生じた青色が消えるまで更に滴定を続け,次の
式によって有効塩素を算出する。
0.003 545G
H= 100
50
S
1000
ここに, H : 有効塩素 (%)
G : 0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液の使用量 (ml)
S : 次亜塩素酸ナトリウム溶液の質量 (g)
4) 別によう化カリウムについて同一条件で空試験を行い,その使用量を差し引く。

――――― [JIS L 0856 pdf 3] ―――――

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L 0856 : 2002
b) この原液 ( 愀 ‰ 取し,これに緩衝液(4)300mlと原液 ( 愀 和するのに必要
を加え,更に,水を加えて全容が1Lとなり,かつ,pHが11±0.2になるように調整する。pHの測定
は,JIS Z 8802によって測定する。
注(4) 緩衝液は,1mol/L炭酸ナトリウム溶液500mlに0.1mol/L塩酸100mlを加えた後,水を加えて全
容を1Lとしたもの。
(5) 過酸化水素 (10%) 200mlにフェノールフタレイン溶液を指示薬として加え,極めてわずかな赤
色が現れるまでアンモニア水を加える。このように調製した溶液50mlと原液 ( 愀
加えて50mlとした溶液とを混合し,酸素を発生させる。酸素の発生が終わったら更にフェノー
ルフタレイン溶液34滴を加え,0.1mol/L塩酸で滴定して,原液 ( 愀 ‰ 和するのに必要な
塩酸の量を決定する。
7.2 強試験の場合 水1L中に有効塩素約2.0gを含むpH11±0.2の強試験液は,次のいずれかの方法によ
って調製した溶液を用いる。これらの溶液は,いずれも使用する直前に調製しなければならない。
a) 次亜塩素酸ナトリウム溶液A 次のとおり調製したもの。
1) 次亜塩素酸ナトリウム溶液中の有効塩素を定量し(3),1L中に有効塩素約4.0gを含むように調製し,
これを原液 ( 戀 ‰
2) 原液 ( 戀 ‰ 取し,これに緩衝液(4)300mlと原液 ( 戀 和するのに必要
加え,更に水を加えて全容が1Lとなり,かつ,pHが11±0.2になるように調整する。pHの測定は,
JIS Z 8802によって測定する。
注(6) 過酸化水素 (10%) 200mlにフェノールフタレイン溶液を指示薬として加え,極めてわずかな赤
色が現れるまでアンモニア水を加える。このように調製した溶液50mlと原液 (戀
えて50mlとした溶液とを混合し,酸素を発生させる。酸素の発生が終わったら更にフェノール
フタレイン溶液34滴を加え,0.1mol/L塩酸で滴定して,溶液 ( 戀 ‰ 和するのに必要な塩酸
の量を決定する。
b) 次亜塩素酸ナトリウム溶液B 次のとおり調製したもの。
1) 有効塩素が140160g/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液20mlに水を加えて1Lにする。
2) この溶液25mlに過剰のよう化カリウムと塩酸を加え,でん粉溶液を指示薬として0.1mol/Lチオ硫
酸ナトリウム溶液で遊離よう素を滴定する。このときの0.1mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液の使用量
をVmlとする。
14 100
3) mlの希釈した次亜塩素酸ナトリウム溶液に炭酸ナトリウム10gを加え,更に水を加えて全容
V
が1Lとなり,かつ,pHが11±0.2になるように調整する。pHの測定は,JIS Z 8802によって測定
する。
c) 次亜塩素酸リチウム溶液 次亜塩素酸リチウム(7)約10gを水に溶解して全容を1Lとする。次に,b)
の1)及び2)と同じ方法で溶液を調製し,かつ,pHが11±0.2になるように調整する。
注(7) 1kg当たり約300gの次亜塩素酸リチウムを含むものを用いる。
8. 操作 操作は,次のとおり行う。
a) 試験片をあらかじめ水で湿し,もし水分が十分に浸透しにくいときは,石けん水 (5g/L) に漬け,こ
れを堅く絞った後,しわを伸ばしてビーカーに入れ,浴比が50 : 1になるように弱試験液又は強試験
液を加え,直射日光を避けながら20±2℃で60分間浸せきする。この間35分ごとにガラス棒でか

――――― [JIS L 0856 pdf 4] ―――――

4
L 0856 : 2002
き混ぜる。
b) 試験片を取り出し,堅く絞った後,冷流水で十分に洗浄する。
c) 次に,試験片をa)と同じ浴比で過酸化水素溶液又は亜硫酸水素ナトリウム溶液中で10分間室温でか
き混ぜる。
d) 最後に冷流水で十分に洗浄した後,JIS L 0801の7.(6)によって脱水し,乾燥する。
9. 判定 試験片の変退色の判定は,JIS L 0801の9.(染色堅ろう度の判定)による。
10. 記録 試験結果は,JIS L 0801の10.(記録)によって次の例のように記録する。
例1. 塩素漂白試験(弱)4級 (Y)
例2. 塩素漂白試験(強)2級 (B1)

――――― [JIS L 0856 pdf 5] ―――――

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