JIS L 1056:2006 織物及び編物の摩擦溶融試験方法

JIS L 1056:2006 規格概要

この規格 L1056は、主に合成繊維を使用した織物及び編物が体育館などの木材を使用した床面に衝突したときに発生する,摩擦溶融の度合いを評価するための試験方法について規定。

JISL1056 規格全文情報

規格番号
JIS L1056 
規格名称
織物及び編物の摩擦溶融試験方法
規格名称英語訳
Testing methods for sliding frictional melting of woven and knitted fabrics
制定年月日
1987年12月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.080.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
1987-12-01 制定日, 1992-10-01 確認日, 1998-05-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2006-10-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS L 1056:2006 PDF [8]
                                                                                   L 1056 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人繊維評価
技術協議会(JTETC)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS L 1056:1987は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 1056 pdf 1] ―――――

L 1056 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 試験場所・・・・[1]
  •  5. 試料及び試験片の採取及び準備・・・・[1]
  •  6. 試験の種類・・・・[1]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  7.1 A法(衝撃形摩擦溶融試験機を用いる方法)・・・・[2]
  •  7.2 B法(ロータ形摩擦溶融試験機を用いる方法)・・・・[3]
  •  7.3 C法(円板形摩擦溶融試験機を用いる方法)・・・・[4]
  •  8. 試験報告書・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 1056 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 1056 : 2006

織物及び編物の摩擦溶融試験方法

Testing methods for sliding frictional melting of woven and knitted fabrics

1. 適用範囲

 この規格は,主に合成繊維を使用した織物及び編物が体育館などの木材を使用した床面に
衝突したときに発生する,摩擦溶融の度合いを評価するための試験方法について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6718-1 プラスチック−メタクリル樹脂板−タイプ,寸法及び特性−第1部 : キャスト板
JIS K 8101 エタノール(99.5)(試薬)
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0208 繊維用語−試験部門
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
JIS R 6252 研磨紙
JIS Z 2101 木材の試験方法

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0208によるほか,次による。
a) 摩擦溶融 繊維製品が木材を使用した床面に衝突したときに生じる,摩擦熱による生地の溶融又は破
損。

4. 試験場所

 JIS L 0105の5.1(試験場所)によって試験を行う。

5. 試料及び試験片の採取及び準備

 JIS L 0105の6.3(布状の試料及びその試験片)又は6.4(製品(縫製品)
状の試料の試験片)によって試料及び試験片を採取及び準備する。

6. 試験の種類

 この試験には,次の3つの試験方法があり、試験を行う場合には、これらのうちから適
切な方法を選んで行う。
a) 法(衝撃形摩擦溶融試験機を用いる方法) 一定の衝撃力によって試験片の擦過面に生じる外観変
化を評価する方法。
b) 法(ロータ形摩擦溶融試験機を用いる方法) 主に摩擦熱によって試験片が破損するまでの時間で
評価する方法。
c) 法(円板形摩擦溶融試験機を用いる方法) 摩擦する速さの変化に対応する試験片の摩擦溶融状態
を回転数で評価する方法。

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7. 試験方法

7.1 A法(衝撃形摩擦溶融試験機を用いる方法)

7.1.1  装置及び材料 装置及び材料は,次による。
a) 衝撃形摩擦溶融試験機 図1に示すように衝撃球が60度の斜面上を400 mm滑走し,取付角度50度
の擦過板に衝突させることができるもの。
b) 衝撃球 図2に示すような形態で,質量を10 kgとし,鉄球の直径が120 mmで,試験片取付場所に
弾性部材として牛なめし革(厚さ2 mm)を使用したもの。
c) 擦過板 JIS K 6718-1に規定されたセルキャスト板のもので,厚さ15 mmのもの。
d) エタノール JIS K 8101に規定されたもの。
図1 衝撃形摩擦溶融試験機の例 図2 衝撃球
7.1.2 操作 4.の試料から,織物はたて糸方向及びよこ糸方向に,編物はウェール方向及びコース方向に
大きさ25 cm×6 cmの試験片をそれぞれ3枚採取し,図2に示す衝撃球に所定の荷重(1)で取り付ける。次
に,衝撃球を図1に示す試験機のスタート位置に置き,スタートレバーで衝撃球を案内レール上に滑らせ,
擦過板(2)に衝突させる。衝撃球から試験片を取り外し,試験片の擦過面の外観変化を表1に示す判定最低
限度によって判定する。試験結果は,6枚の試験片をそれぞれ試験し,たて糸方向(又はウェール方向)
及びよこ糸方向(又はコース方向)の6枚の試験片の等級の数値の平均値,並びに,たて糸方向(又はウ
ェール方向)及びよこ糸方向(又はコース方向)それぞれ3枚の等級の数値の平均値(小数点以下1けた
まで)を求める。

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注(1) 所定の荷重とは,試験片の単位面積当たりの質量 (g/m2) ×0.3によって算出した荷重。
(2) 擦過板は1試験片ごとにエタノールを湿した布でふき,溶融物を除去する。衝突位置に凹凸が
生じたときは,新しい位置に変更する。
表1 判定最低限度
等級(級) 判定最低限度
5 溶融跡がほとんどないもの
4 溶融跡はあるが,引っ張っても糸切れが生じないもの
3 溶融跡があり,引っ張ると糸切れが生じるもの
2 溶融跡が破損し,裏面に小さな穴があるもの
1 完全に穴あきがあるもの

7.2 B法(ロータ形摩擦溶融試験機を用いる方法)

7.2.1  装置 装置は,次による。
a) ロータ形摩擦溶融試験機 図3に示すように一定の回転速度で回転する木製回転体に試験片を9.8 N
で,一定時間接圧摩擦することができるもの。
b) 木製回転体 直径50 mmの円柱形で,桜材(3)を使用し,表面をJIS R 6252に規定されたP800番の研
磨紙によって仕上げたもの。
注(3) 桜材は,ばら科の桜材とする。
c) 試験片取付けバー 直径20 mmの円柱形で,試験片取付場所に弾性部材としてJIS L 0803の 表1に
規定された添付白布3号(綿布3-1号)を三重に巻き付けたもの。
図 3 ロータ形摩擦溶融試験機の例及び摩擦部の拡大図

――――― [JIS L 1056 pdf 5] ―――――

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