JIS M 8720:2009 鉄鉱石―低温還元粉化試験方法

JIS M 8720:2009 規格概要

この規格 M8720は、鉄鉱石を固定層において550℃の温度で等温還元後,室温で回転ドラムを用い転動させることによって,高炉の低温還元帯を模した条件での鉄鉱石の粉化の度合いを評価する試験方法について規定。

JISM8720 規格全文情報

規格番号
JIS M8720 
規格名称
鉄鉱石―低温還元粉化試験方法
規格名称英語訳
Iron ores -- Determination of low-temperature reduction-disintegration
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2017年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4696-2:2007(MOD)
国際規格分類

ICS

73.060.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2009-10-20 改正日, 2014-10-20 確認日, 2017-02-20 改正
ページ
JIS M 8720:2009 PDF [15]
                                                                                   M 8720 : 2009

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 サンプリング,試験試料及び測定試料の調製・・・・[2]
  •  5.1 サンプリング及び試験試料の調製・・・・[2]
  •  5.2 測定試料の調製・・・・[2]
  •  6 装置・・・・[3]
  •  7 試験条件・・・・[3]
  •  7.1 一般・・・・[3]
  •  7.2 還元ガス・・・・[4]
  •  7.3 加熱ガス及び冷却ガス・・・・[4]
  •  7.4 測定試料の温度・・・・[4]
  •  8 操作・・・・[4]
  •  8.1 試験数の決定・・・・[4]
  •  8.2 還元・・・・[4]
  •  8.3 転動・・・・[5]
  •  8.4 ふるい分け・・・・[5]
  •  9 結果の表示・・・・[5]
  •  9.1 還元粉化指数の計算・・・・[5]
  •  9.2 室内許容差及び試験結果の採用・・・・[5]
  •  10 試験結果の報告・・・・[6]
  •  11 検証・・・・[6]
  •  附属書A(規定)試験結果採用のためのフローシート・・・・[10]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[11]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS M 8720 pdf 1] ―――――

M 8720 : 2009

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本鉄鋼
連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS M 8720 :2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS M 8720 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                          JIS
M 8720 : 2009

鉄鉱石−低温還元粉化試験方法

Iron ores-Determination of low-temperature reduction-disintegration

序文

  この規格は,2007年に第2版として発行されたISO 4696-2を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,技
術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,鉄鉱石を固定層において550 ℃の温度で等温還元後,室温で回転ドラムを用い転動させる
ことによって,高炉の低温還元帯を模した条件での鉄鉱石の粉化の度合いを評価する試験方法について規
定する。
この方法は,天然鉄鉱石塊鉱石(以下,塊鉱石という。)及び塊成鉱[焼成ペレット(hot-bonded pellets,
以下,ペレットという。)及び焼結鉱]に適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4696-2:2007,Iron ores for blast furnace feedstocks−Determination of low-temperature
reduction-disintegration indices by static method−Part 2: Reduction with CO and N2(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS M 8700 鉄鉱石及び還元鉄−用語
注記 対応国際規格 : ISO 11323,Iron ore and direct reduced iron−Vocabulary(MOD)
JIS M 8702 鉄鉱石−サンプリング及び試料調製方法
注記 対応国際規格 : ISO/FDIS 3082,Iron ores−Sampling and sample preparation procedures(MOD)
JIS M 8706 鉄鉱石及び還元鉄−ふるい分けによる粒度分布の測定方法
注記 ISO/DIS 4701: 2007,Iron ores and direct reduced iron−Determination of size distribution by
sieving(MOD)
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
注記 対応国際規格 : ISO 3310-1,Test sieves−Technical requirements and testing−Part 1 : Test sieves of

――――― [JIS M 8720 pdf 3] ―――――

2
M 8720 : 2009
metal wire cloth(MOD)
JIS Z 8801-2 試験用ふるい−第2部 : 金属製板ふるい
注記 対応国際規格 : ISO 3310-2,Test sieves−Technical requirements and testing−Part 2 : Test sieves of
perforated metal plate(MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。それ以外の用語及び定義は,JIS M 8700による。
3.1
低温還元粉化(low-temperature reduction-disintegration)
高炉内上部における一般的な低温還元条件で還元した結果生じる塊鉱石又は塊成鉱の粉化。
3.2
還元粉化指数(RDI-2-2.8)(reduction-disintegration index)
静置状態で30分間還元した後に,回転ドラムを用いて転動して得られた測定試料の−2.8 mm粒度区分
を質量分率で表したもの。

4 原理

  規定の粒度範囲内の測定試料を(固定層において)静置状態で一酸化炭素(CO)と窒素(N2)とから構
成される還元ガスを用いて550 ℃の温度で30分間等温還元を行う。還元後,測定試料を100 ℃以下の温
度に冷却し,所定の回転ドラムを用いて合計900回転動する。その後,公称目開き2.8 mmのふるいを用
いてふるい分けを行う。還元粉化指数は,測定試料の粒度区分が−2.8 mmの質量の転動試験前の測定試料
質量に対する質量分率で表す。

5 サンプリング,試験試料及び測定試料の調製

5.1 サンプリング及び試験試料の調製

  ロットのサンプリング及び試験試料の調製方法は,JIS M 8702の10.8.2.4.1(高炉用ペレット)及び
10.8.2.4.3(焼結鉱及び高炉用塊鉱石)による。
試験試料は,少なくとも2 kg,乾燥基準で,かつ,次の粒度範囲に調製したものを採取する。
− ペレットの粒度範囲は,−12.5+10 mmとする。ふるい分けの後は,例えば,二分器などによって無
作為に選んだ測定試料を試験に用いる。
− 焼結鉱及び塊鉱石の粒度範囲は,−20+16 mmとする。
試験試料は,105 ℃±5 ℃で恒量になるまで乾燥し,その後,室温になるまで冷却し,測定試料とする。
注記 恒量とは,1時間ごとの連続した測定試料の測定値間の差が,乾燥前測定試料の質量の0.05 %
以下に達した場合をいう。

5.2 測定試料の調製

  5.1で調製した試験試料から無作為に1個が約500 g(±1粒子)からなる測定試料を4個採取する。
注記 測定試料を採取するために,二分器など,JIS M 8702に規定する手動による縮分方法を適用し
てもよい。
測定試料を0.1 gのけたまで測定し,それぞれの質量を記録する。

――――― [JIS M 8720 pdf 4] ―――――

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M 8720 : 2009

6 装置

6.1   試験装置 低温還元粉化試験に用いる装置及び設備は,次による。
a) 乾燥器,工具,タイマ,安全具など一般試験設備
b) 還元反応管
c) 電気炉
d) ガス供給システム
e) 回転ドラム
f) ドラム回転装置
g) 試験用ふるい
h) はかり
図1に還元試験装置の概要図を示す。
6.2 還元反応管 還元反応管は,600 ℃を超える高温に耐え,スケールを発生せず,熱変形をしない耐
熱性のある鋼板製で内径75 mm±1 mmの円筒形とする。測定試料を保持し,かつ,ガスの流れを均一に
保つためスケールの発生のない,600 ℃以上の高温に耐える,取外し可能な目皿を,還元反応管に挿入す
る。目皿は,厚さが4 mmで還元反応管の内径よりも径が1 mm小さいものとする。目皿の孔径は2 mm
3 mmとし,隣接する孔と孔との中心間距離は,4 mm5 mmとする。また,ガスを予熱するために還元反
応管の目皿の下に,100 mmの深さに熱交換物質,例えば,アルミナボールを置くとよい。
図2に還元反応管の概要図を示す。
6.3 電気炉 電気炉は,還元反応管に送られるガスだけでなく測定試料の全体を550 ℃±5 ℃に保持で
きる炉とする。
6.4 ガス供給システム ガス供給システムは,ガスを供給し,流量を制御できるものとする。
6.5 回転ドラム 回転ドラム(以下,ドラムという。)は,厚さが5 mm以上の鋼板製で,内径130 mm,
長さ200 mmの円筒形容器とする。二つの等サイズの鋼製リフター(長さ200 mm,幅20 mm,板厚2 mm)
をドラム内側の長手方向で,かつ,それぞれが円周方向に180°の位置に固定する。容器の一端はふさぎ,
他端は開口部とする。微粒の飛散がないように,とじふたを開口部に取り付ける構造とする。
摩耗によってドラムは厚さが一部でも3 mmまで減少した場合,交換する。リフターの高さが摩耗によ
って一部でも18 mm以下に減少した場合,リフターを交換する。
図3にドラムの例を示す。
6.6 ドラム回転装置 ドラム回転装置は,1回転以内で設定回転速度に達し,安定して30 回転/分±1 回
転/分の回転が可能で,かつ,停止させるときは1回転以内に停止できるものとする。ドラム回転装置は,
回転数測定器及び設定回転数でドラムを停止させることのできる自動停止装置を備えるものとする。
6.7 試験用ふるい 試料調製用及びふるい分け用のふるいは,JIS Z 8801-1及びJIS Z 8801-2に適合した
試験用ふるいで,次の公称目開きをもつふるいとする。ただし,板ふるいは角孔とする。
20 mm,16 mm,12.5 mm,10 mm,2.8 mm
6.8 はかり ひょう量がそれぞれ試験試料及び測定試料の質量に近いはかりで一目量が0.1 gで量れるも
の。

7 試験条件

7.1 一般

  使用するガスの容積及び流量は,温度0 ℃,圧力101.325 kPa 1)(1.013 25 bar)を基準とする。

――――― [JIS M 8720 pdf 5] ―――――

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