JIS P 8121-2:2012 パルプ―ろ水度試験方法―第2部:カナダ標準ろ水度法

JIS P 8121-2:2012 規格概要

この規格 P8121-2は、パルプ水懸濁液のろ水度をミリリットル(mL)で表すカナダ標準ろ水度法について規定。

JISP8121-2 規格全文情報

規格番号
JIS P8121-2 
規格名称
パルプ―ろ水度試験方法―第2部 : カナダ標準ろ水度法
規格名称英語訳
Pulps -- Determination of drainability -- Part 2:"Canadian Standard" freeness method
制定年月日
2012年6月20日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 5267-2:2001(MOD)
国際規格分類

ICS

85.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021
改訂:履歴
2012-06-20 制定日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS P 8121-2:2012 PDF [18]
                                                                                  P 8121-2 : 2012

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 器具及び水・・・・[2]
  •  6 試料の調製・・・・[2]
  •  7 操作・・・・[3]
  •  8 試験結果の表し方・・・・[3]
  •  9 報告書・・・・[4]
  •  附属書A(規定)カナダ標準ろ水度試験器・・・・[5]
  •  附属書B(規定)カナダ標準ろ水度試験器の保守・・・・[11]
  •  附属書C(参考)濃度0.30 %へのろ水度補正表・・・・[12]
  •  附属書D(参考)温度20 ℃へのろ水度補正表・・・・[13]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS P 8121-2 pdf 1] ―――――

P 8121-2 : 2012

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)及び一般
財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS P 8121:1995は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS P 8121の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS P 8121-1 第1部 : ショッパー・リーグラ法
JIS P 8121-2 第2部 : カナダ標準ろ水度法

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS P 8121-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
P 8121-2 : 2012

パルプ−ろ水度試験方法−第2部 : カナダ標準ろ水度法

Pulps-Determination of drainability- Part 2:“Canadian Standard” freeness method

序文

  この規格は,2001年に第2版として発行されたISO 5267-2を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,パルプ水懸濁液のろ水度をミリリットル(mL)で表すカナダ標準ろ水度法について規定す
る。原理的には,この方法は全てのパルプ水懸濁液に適用できる。
注記1 微細繊維の比率を高くする処理を行った場合は,異常に高いろ水度を示すことがある。ろ水
度100 mL未満では,通常このような現象が見られる。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 5267-2:2001,Pulps−Determination of drainability−Part 2:“Canadian Standard”freeness
method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 8222 パルプ−試験用手すき紙の調製方法
注記 対応国際規格 : ISO 5269-1,Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part
1:Conventional sheet-former method(MOD)
JIS P 8225 パルプ−紙料の固形分濃度測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 4119,Pulps−Determination of stock concentration(MOD)
ISO 14487,Pulps−Standard water for physical testing

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

――――― [JIS P 8121-2 pdf 3] ―――――

2
P 8121-2 : 2012
3.1
カナダ標準ろ水度(“Canadian Standard” freeness)
カナダ標準ろ水度試験器のサイドオリフィス(側管)から集めたろ水を,試験条件下の試料の温度及び
固形分濃度で補正して,容量をミリリットル(mL)で表したもの。

4 原理

  一定量のパルプ懸濁液は,孔のあいたふるい板上に形成した繊維マットを通過して計測漏斗の中へ排出
される。計測漏斗には,ボトムオリフィス及びサイドオリフィスが備わっている。サイドオリフィスから
排出されたろ水量を測定する。排出されたろ水量をミリリットル(mL)で表したものを,パルプのカナダ
標準ろ水度とする。

5 器具及び水

  一般的な実験器具及び水によるほか,次による。
5.1 カナダ標準ろ水度試験器 附属書Aに示す。
装置の保守については,附属書B に示す。
5.2 メスシリンダー ミリリットル単位で測定でき,100 mL未満は±1.0 mL未満の誤差,100 mL
250 mLの範囲では±2.0 mL未満の誤差,250 mL超では±5.0 mL未満の誤差で測定できるもの。
5.3 はかり 0.01 gまで正確に読み取れる精度をもつもの。
注記 サイドオリフィスからの排水量を測定する場合は,はかりの精度は0.1 gで十分であるが,紙料
の固形分濃度を測定するために,はかりに必要な精度は0.01 gである。
5.4 標準水 ISO 14487に規定の物理特性の試験に供するもの。
注記 ISO 14487では,25 ℃における電気伝導度を0.25 mS/m以下に精製した水を標準水と定義して
いる。

6 試料の調製

  測定に用いる水の溶解成分及びpHは,パルプ懸濁液の水切れに大きく影響を与えるため,試験では5.4
に規定する標準水を用いる。
試料は,離解したパルプの水懸濁液を用いる。懸濁液の正確な濃度が不明な場合は,約0.32 %に濃縮又
は標準水を用いて希釈し,JIS P 8225によって紙料の固形分濃度を測定する。次に懸濁液を,固形分濃度
0.30 %±0.01 %に希釈し,温度を20.0 ℃±0.5 ℃に調整する(注記3参照)。試料を調整している間,懸濁
液中に気泡が発生しないように注意する。
注記1 紙料調成工程又は実験室用パルプ試験装置から採取したパルプ懸濁液は,ろ水度が経時的に
変化することがある。この影響を避けるために,採取から30分以上経過した試験用パルプ懸
濁液は,はじめに濃度1.2 %1.5 %で,JIS P 8220-1に規定する標準離解機を用いて6 000回
転(累積)まで離解するのがよい。
注記2 試験結果は懸濁液中の微細繊維又は“クリル”の量に影響を受けやすい。パルプ試料を濃縮
するときには,この繊維分が失われる場合がある。濃縮する過程でのこのような損失を避け
るために,ろ液が清澄になるまで,ろ液をパルプパッドに繰返し注いでろ過するのがよい。
濃縮したパルプは,注記1に示すようにJIS P 8220-1に規定する標準離解機で再分散処理を
行うのがよい。この操作は,濃度の低いパルプ懸濁液を必要な紙料の固形分濃度に濃縮する

――――― [JIS P 8121-2 pdf 4] ―――――

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P 8121-2 : 2012
場合に行う。
なお,“クリル”とはパルプをリファイニングする場合に発生する微細繊維で,特に,細胞
間層を多く含むものをいう。
注記3 必要な場合(例えば,工程管理用自動ろ水度測定器),20 ℃と異なる温度での測定を行うこ
とがあるが,この場合この規格に適合していないので,報告する。この規格に示す補正表(附
属書C及び附属書D)は,砕木パルプのろ水度評価試験によって研究したものであり,化学
パルプのろ水度評価用の正確な補正表は,これまで研究されていない。
砕木パルプ以外のパルプを試験する場合,正確にろ水度を求めるためには,紙料の固形分
濃度を0.30 %±0.01 %,温度を20.0 ℃±0.5 ℃に合わせることを推奨する。
注記4 ある装置においては(例えば,工程管理用自動ろ水度測定器),固形分濃度で0.01 %,温度
で±0.5 ℃以上の大きな偏差を受けやすくなる。測定した容量は,附属書C及び附属書Dに
示す補正表で補正する。こうして得た測定結果は,この規格に適合しない。

7 操作

  カナダ標準ろ水度試験器(5.1を参照)の計測漏斗及びろ水筒を十分に洗浄し,最後に水ですすぐ。ろ水
筒を所定の位置に据える。20.0 ℃±0.5 ℃の水ですすぐことで,試験器の温度を調節する(箇条6の注記
3参照)。メスシリンダー(5.2を参照)又は質量既知のビーカー(5.3の注記を参照)をサイドオリフィス
からの排水を受ける位置に置く。
試料をよくかくはん(攪拌)し,均一な濃度にしたパルプ懸濁液1 000 mL±5 mLを清浄なメスシリン
ダーへ移す。
ろ水度試験器ろ水筒の下蓋を閉じ,上蓋及び空気コックを開く。メスシリンダーの開口部を手でふさぎ,
紙料が漏れないようにメスシリンダーを180°反転し,これを3回繰り返して,試料を混合する。この段
階では,できるだけ紙料に空気が混入することを避ける。
紙料を静かに,かつ,できるだけ迅速にろ水筒へ注ぎ込む。注ぎ終わるときに,紙料はろ水筒の中でほ
とんど静止していなければならない。この状態は,最初に紙料をろ水筒の内面に沿って注ぎ込み,最後に
中心部に注ぎ込むことで可能となる。その後,直ちに上蓋及び空気コックを閉じ,下蓋を開ける。下蓋を
開けたときから5秒経過後,空気コックを開いて紙料の流下を開始する。
サイドオリフィスからの排水が止まったら,排水量を読み取る。値が100 mL未満のときは1 mLの精度
で読み,100 mL250 mLのときは2 mLの精度で読み,250 mL超のときは5 mLの精度で読む。より精密
な測定のためには,質量既知のビーカー及び内容物を0.1 gの精度でひょう量し,質量を容量(mL)に変
換する。
ろ水筒のパルプ,サイドオリフィスからの排水及びボトムオリフィスからの排水を2 000 mLビーカーに
混合し,JIS P 8222に従って,ワイヤでシートマシンによって脱水,又はろ紙上で脱水する。微細繊維を
多く含むパルプの場合は,ブフナー漏斗を用いて質量既知のろ紙上でパルプ懸濁液を脱水する方法を推奨
する。繊維層を恒量に達するまで乾燥し,質量を記録する。この質量から紙料の固形分濃度を算出する。
各々の試料について2回測定を行う。

8 試験結果の表し方

  2回の測定結果の平均値をカナダ標準ろ水度(mL)として報告する。2回の測定結果が平均値から2 %
以上異なる場合は,再試験を行う。また,カナダ標準ろ水度には,それを表す記号“CSF”を付記する。

――――― [JIS P 8121-2 pdf 5] ―――――

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  • ISO 5267-2:2001(MOD)

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