JIS T 8031:2010 化学防護服―防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験

JIS T 8031:2010 規格概要

この規格 T8031は、化学防護服材料が加圧条件下で液体に継続的接触した場合の耐液体浸透性能を,目視によって評価する試験方法について規定。

JIST8031 規格全文情報

規格番号
JIS T8031 
規格名称
化学防護服―防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験
規格名称英語訳
Clothing for protection against liquid chemicals -- Determination of the resistance of protective clothing materials to penetration by liquids under pressure
制定年月日
2005年9月25日
最新改正日
2015年10月26日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 13994:2005(MOD), ISO 13994:2005/Technical Corrigendum 1:2006(MOD)
国際規格分類

ICS

13.340.10
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
労働安全・衛生 2019
改訂:履歴
2005-09-25 制定日, 2010-05-25 改正日, 2015-10-26 確認
ページ
JIS T 8031:2010 PDF [20]
                                                                                   T 8031 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[3]
  •  5 装置・・・・[3]
  •  6 試験片・・・・[3]
  •  6.1 試験片の採取・・・・[3]
  •  6.2 試料調整・・・・[4]
  •  7 試験手順・・・・[4]
  •  8 試験報告書・・・・[6]
  •  附属書A(参考)材料入手先の一例・・・・[14]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8031 pdf 1] ―――――

T 8031 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安
用品協会(JSAA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによって,JIS T 8031:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,
このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確
認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8031 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 8031 : 2010

化学防護服−防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験

Clothing for protection against liquid chemicals-Determination of the resistance of protective clothing materials topenetration by liquids under pressure

序文

  この規格は,2005年に第2版として発行されたISO 13994及び2006年に発行されたISO 13994:2005の
Technical Corrigendum 1(正誤表1)を基に,使用上の利便性を考慮し,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,化学防護服材料が加圧条件下で液体に継続的接触した場合の耐液体浸透性能を,目視によ
って評価する試験方法について規定する。
この試験方法は,防護服材料及び防護服の完成品から採取した試験片の液体防護性能の評価に使用する。
対象となる防護服の例としては,加圧スプレー液の飛まつに繰り返しばく露される防護服がある。
注記1 防護服の完成品には,全身化学防護服だけでなく,手袋,腕カバー,エプロン,スーツ,フ
ード,フットウエアなども含む。また,完成品から採取した試験片とは,完成品の通常の連
続部だけでなく,縫合部及びその他の接合部も含む。
この試験は,液体化学物質からのばく露を防止するための防護服材料及び防護服の特定の構成要素(例
えば,縫合部)の評価に使用するもので,防護服の全般的な防護性能に影響を及ぼす,服のデザイン,構
造,構成要素,又はガーメント間の境界若しくは他の要素は,評価の対象とはしていない。また,この試
験は,防護服材料が実際にさらされる液体化学物質に対するすべてのばく露形態を模擬しているものでは
ない。したがって,試験データの利用は,試験した耐液体浸透性を基に材料を幅広く比較評価することに
限定することが望ましい。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 13994:2005,Clothing for protection against liquid chemicals−Determination of the resistance
of protective clothing materials to penetration by liquids under pressure及びTechnical
Corrigendum 1:2006(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

――――― [JIS T 8031 pdf 3] ―――――

2
T 8031 : 2010

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6404-2-3 ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第2部 : ロールの特性値の測定方法−第3節 :
厚さの測定
注記 対応国際規格 : ISO 2286-3,Rubber-or plastics-coated fabrics−Determination of roll characteristics
−Part 3: Method for determination of thickness(MOD)
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
注記 対応国際規格 : ISO 139,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testing(MOD)
JIS L 1096 一般織物試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 3801,Textiles−Woven fabrics−Determination of mass per unit length and
mass per unit area及びISO 5084,Textiles−Determination of thickness of textiles and textile
products(全体評価 : MOD)
JIS T 8115 化学防護服
JIS Z 9015-1 計数値検査に対する抜取検査手順−第1部 : ロットごとの検査に対するAQL指標型抜
取検査方式
注記 対応国際規格 : ISO 2859-1,Sampling procedures for inspection by attributes−Part 1: Sampling
schemes indexed by acceptance quality limit (AQL) or lot-by-lot inspection(IDT)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS T 8115によるほか,次による。
3.1
浸透(penetration)
化学物質が,防護服の多孔質材料,縫合部,ピンホール,その他の不完全な部分などを非分子レベルで
通過するプロセス。
3.2
透過(permeation)
化学防護服材料の表面に接触した化学物質が,吸収され,内部に分子レベルで拡散を起こし,裏面から
離脱するプロセス。
3.3
化学防護服(chemical protective clothing)
皮膚が化学物質にばく露又は接触することを防止するために着用する,ガーメントの集合体。
3.4
化学防護服材料(chemical protective clothing material)
潜在的危険有害性から身体の各部を防護する目的で,化学防護服本体に使用する素材又は素材の組合せ。
化学防護服材料には,着用者の主防護層(primary barrier)となる素材を含んでいる。
3.5
試験液(test liquid)
試験に用いる個々の液体化学物質又は化学物質を液化したもの。

――――― [JIS T 8031 pdf 4] ―――――

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T 8031 : 2010

4 原理

  化学防護服材料の加圧下における耐液体浸透性は,試験片を規定の圧力及び時間で液体にばく露し,目
視可能な液体浸透の生成を観察することによって判定する。
液体浸透の何らかの形跡が認められれば,その試験片は,浸透したとする。試験片に浸透したときは,
試験を終了する。試験した圧力下での浸透の有無を,試験報告書に記載する。

5 装置

  試験の装置は,次による。
5.1 厚さゲージ JIS K 6404-2-3に規定する厚さ0.02 mmまでの測定が可能なもので,試験対象となって
いる各防護服材料試験片の厚さの測定に使用する。
5.2 浸透テストセル 加圧試験液にばく露する試験片を固定する,浸透テストセル。
試験片は,浸透テストセル内で試験液と浸透テストセルの観察面側とを分離する隔壁としての役割を果
たす。セル本体は,セル支持台に固定する。セル本体の容量は,約60 mLとする。セル本体は,目視観察
用の開口部をもつフランジカバー,透明カバー(任意),浸透テストセルに試験液を充てんするためのトッ
プポート及び試験液排出用の排出弁を備える。エアラインをセル本体のトップポートに取り付けるための
接続金具,ガスケット,支持スクリーンなど,その他の器材も必要である。図1に,液体浸透テストセル
装置の概略図を示す。図2に,試験装置例を示す。図3に,支持スクリーン付き浸透テストセルの分解部
品配列図を示す。図4図10に,内径が57 mmである浸透試験装置の部材の仕様例を示す。
浸透テストセルの入手先の一例について,附属書Aに示す。
5.3 支持スクリーン 伸縮性材料又は弾性材料の試験で,加圧による試験片の変形が,試験結果に異常
値を発生させる可能性が想定される場合は,フランジカバーと試験片との間に支持スクリーンを適切なガ
スケットを隔てて配置して,試験してもよい。
支持スクリーンは,平滑に仕上げられたプラスチック又は金属製のスクエアメッシュスクリーンとし,
次の仕様を満たすものとする。
a) 開口率(open area)は,50 %を超えるものとする。
b) 試験片のたわみは,5.0 mm以下とする。
5.4 空気源 35.0±3.5 kPaで空気を供給できるもの。
5.5 ストップウォッチ又は電子式タイマー
5.6 はかり 精度0.001 gのはかり。
5.7 容器 水を計量するための1 mLの精度をもつ目盛付き容器。

6 試験片

6.1 試験片の採取

6.1.1  試験片は,防護服完成品に使用する材料又は防護服完成品から採取した材料とする。これらの試験
片は,単一層又はすべての構成層が防護服完成品と同じ順序で配置された素材の組合せからなる複合材料
とする。
服の異なる部位に,異なる材料又は厚さの異なる材料が用いられる場合は,それぞれの部位又は部位に
使用する材料から試験片を採取する。
服の縫合部が材料と同じ防護性を要求される場合には,縫合部を含む試験片を追加して試験する。
試験片の大きさは,1辺の長さが70 mm以上の正方形とする。

――――― [JIS T 8031 pdf 5] ―――――

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