JIS Z 3181:2005 溶接材料のすみ肉溶接試験方法

JIS Z 3181:2005 規格概要

この規格 Z3181は、炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼並びにニッケル及びニッケル合金のアーク溶接材料(被覆アーク溶接棒及び溶接ワイヤ)の日本工業規格で要求する溶接姿勢適応性(Positional capacity)及び溶込み性(Root penetration)を評価するための試験方法について規定。

JISZ3181 規格全文情報

規格番号
JIS Z3181 
規格名称
溶接材料のすみ肉溶接試験方法
規格名称英語訳
Method of fillet weld test for welding consumables
制定年月日
1959年3月30日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 15792-3:2000(MOD)
国際規格分類

ICS

25.160.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021
改訂:履歴
1959-03-30 制定日, 1962-06-01 改正日, 1965-06-01 改正日, 1968-08-01 確認日, 1971-10-01 確認日, 1973-04-01 改正日, 1978-04-01 確認日, 1983-10-01 確認日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 2000-10-20 確認日, 2005-07-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS Z 3181:2005 PDF [11]
                                                                                   Z 3181 : 2005

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本溶接
協会(JWES)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,
JIS Z 3181:1973は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正は,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,ISO 15792-3:2000,Welding consumables−Test
methods−Part 3: Classification testing of positional capacity and root penetration of welding consumables in a fillet
weldを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS Z 3181:2004には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 3181 pdf 1] ―――――

Z 3181 : 2005

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 試験材料・・・・[2]
  •  5. 試験板の溶接・・・・[2]
  •  6. 試験方法・・・・[3]
  •  6.1 外観の観察・・・・[3]
  •  6.2 試験片の採取・・・・[3]
  •  6.3 断面の測定・・・・[3]
  •  6.4 破断面の観察・・・・[3]
  •  7. 試験報告・・・・[5]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 3181 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 3181 : 2005

溶接材料のすみ肉溶接試験方法

Method of fillet weld test for welding consumables

序文

 この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 15792-3:2000,Welding consumables−Test methods
−Part 3: Classification testing of positional capacity and root penetration of welding consumables in a fillet weldを
翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼並びにニッケル及びニッケル合金のアーク
溶接材料(被覆アーク溶接棒及び溶接ワイヤ)の日本工業規格(日本産業規格)(以下,JISという。)で要求する溶接姿勢
適応性(Positional capacity)及び溶込み性(Root penetration)を評価するための試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 15792-3:2000,Welding consumables−Test methods−Part 3: Classification testing of positional
capacity and root penetration of welding consumables in a fillet weld (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 3001 溶接用語
JIS Z 3011 溶接姿勢−傾斜角及び回転角による定義
備考 ISO 6947:1990,Welds−Working positions−Definition of angles of slope and rotationからの引用
事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 5817 Welding−Fusion-welded joints in steel, nickel, titanium and their alloys (beam welding excluded)
−Quality levels for imperfections

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 3001によるほか,次による。
a) フランジ 試験板のうち,すみ肉溶接試験においてウェブを支える水平に置いた部材。
b) ウェブ 試験板のうち,フランジの上に垂直に立てる部材。
c) 膨らみ 止端と止端とを結んだ線と溶接ビードの最も凸の部分との距離。
d) へこみ 止端と止端とを結んだ線と溶接ビードの最も凹の部分との距離。
e) 試験板 試験に使用する母材で,溶接の完了するまでのもの。
f) 試験材 溶接完了後,試験片を採取するまでのもの。

――――― [JIS Z 3181 pdf 3] ―――――

2
Z 3181 : 2005
g) 試験片 試験材から切り取り,機械加工によって規定の形状及び寸法に仕上げられたもの。

4. 試験材料

 試験材料は,次による。
a) 試験に用いる溶接材料は,その製品(銘柄)を代表するものとする。
b) 試験板は,試験を行う溶接材料のJISによる。溶接を行う表面には,さび,汚れ及び他の汚染物がな
いものとする。
c) ウェブ及びフランジの寸法は,試験を行う溶接材料のJISによる。溶接材料のJISに試験板の寸法の
規定がない場合には,図 1において,tを1012mm,Wを75mm以上,Lを300mm以上とする。
単位 mm
約 25
ここで切断する ウェブ
フランジ
tt
WW
最初の溶接の
L
L 終了端
溶接方向
t
t
W
W tt : 試験板の厚さ
溶接の開始点 WW : 試験板の幅
LL : 試験板の長さ
図 1 すみ肉溶接試験板の形状及び寸法

5. 試験板の溶接

 試験板の溶接は,次による。
a) 試験板の組立ては,図 1による。まっすぐで平たんなフランジの上にウェブを置いたときに,試験板
の全長にわたって溶接の開始点からすき間なく密着するように,ウェブの一端は直角,かつ,平たん
でなければならない。また,試験板の両端は,ウェブとフランジとが全長にわたって直角で完全に密
着するように,タック溶接で固定する。
b) 溶接姿勢と溶接条件とは,試験を行う溶接材料のJISの種類と径とに対する規定による。
なお,溶接姿勢の定義は,JIS Z 3011による。
c) 試験板の片側に,ほぼ全長にわたって1パスのすみ肉溶接を行う。試験板の温度は,5 ℃以上とし,
溶接材料のJISに規定されている場合は,その規定による。被覆アーク溶接棒については,少なくと
も1本(溶接できればなるべく多く)の溶接棒を,残棒長さが約50 mmになるまで連続して溶接する。
グラビティ溶接用として設計された,450 mmを超える長さの被覆アーク溶接棒の場合,すみ肉溶接

――――― [JIS Z 3181 pdf 4] ―――――

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は手溶接で行っても,グラビティ溶接装置を用いて行ってもよい。溶接ワイヤの場合,始端から終端
まで連続してすみ肉溶接を行う。
d) 溶接速度は,試験を行う溶接材料のJISの規定によることとし,溶接材料のJISが要求するすみ肉の
サイズが得られるように設定する。
e) 溶接材料のJISが,試験板のもう一方の側の溶接を要求する場合は,試験板を適切な方法で室温まで
冷却,又は規定された予熱温度にした後に,次の溶接を行う。試験板の冷却に水を用いた場合は,も
う一方の側の溶接を実施する前に,水分を完全に除去しておく。

6. 試験方法

6.1 外観の観察

a) すみ肉溶接が完了した試験材を目視で観察して,溶接部に割れ,アンダカット,オーバラップ,スラ
グ巻込み及び開口したポロシティがないことを確認する。
b) 事前に適切なゲージを用いて,のど厚及び脚長を溶接線に沿って3か所以上測定し,溶接材料のJIS
の要求を満足し得ることを確認する。

6.2 試験片の採取

a) 2本以上の被覆アーク溶接棒を用いた場合は,1本目の溶接棒によるクレータから約25 mm戻った位
置から,約25 mm幅のマクロ試験片を採取する。
b) 1本の被覆アーク溶接棒で完了した場合,及び溶接ワイヤによって連続溶接した場合は,溶接長のほ
ぼ中央部から約25 mm幅のマクロ試験片を採取する。

6.3 断面の測定

a) マクロ試験片の片面を研磨した後に,エッチングし,図 2に示すようにけ書きする。
b) すみ肉溶接の理論のど厚,すみ肉のサイズ,膨らみ,へこみ及び脚長を,研磨・エッチングした面に
おいて0.5 mmの精度で実測する。
c) 溶接材料のJISが両側のすみ肉溶接を要求している場合,同一のマクロ試験片で両側のすみ肉溶接部
を測定する。

6.4 破断面の観察

 すみ肉溶接を片面だけ実施した試験材において,試験を行う溶接材料のJISが要求
する場合には,以下の方法で破断面の観察を行う。
a) 試験材の残った二つの部分のそれぞれに,図 3に示した方向に荷重を負荷して,すみ肉溶接の長手方
向に沿って破断させる。
b) 試験材の破断面を観察して,検出された不完全部(imperfection)が表 1の許容基準を満足していること
を確認する。
c) 観察する破断面が溶接金属と異なる部分で破断したときは,その試験はなかったものとして,再度の
試験を実施する。

――――― [JIS Z 3181 pdf 5] ―――――

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JIS Z 3181:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15792-3:2000(MOD)

JIS Z 3181:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3181:2005の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ3001:1999
溶接用語
JISZ3001:1950
医療用刀
JISZ3011:2014
溶接姿勢―傾斜角及び回転角による定義