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JIS A 4110:1989 規格概要
この規格 A4110は、軒高60m以下の建物の内部及び屋上も設置される,給水設備に使用する容量50m×2以下のガラス纎維強化ポリエステル製一体式水槽について規定。
JISA4110 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A4110
- 規格名称
- ガラス繊維強化ポリエステル製一体式水槽
- 規格名称英語訳
- Glassfiber reinforced plastic water tanks
- 制定年月日
- 1989年11月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 23.020.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
- 改訂:履歴
- 1989-11-01 制定日, 1997-07-20 確認日, 2002-07-20 確認日, 2008-03-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS A 4110:1989 PDF [21]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 4110-1989
ガラス繊維強化ポリエステル製一体式水槽
Glassfiber Reinforced Plastic Water Tanks
1. 適用範囲 この規格は,軒高60m以下の建物の内部及び屋上に設置される,給水設備に使用する容量
50m3以下のガラス繊維強化ポリエステル製一体式水槽(以下,水槽という。)について規定する。
備考 この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって規格
値である。
引用規格 : 8ぺージに示す。
2. 各部の名称 水槽の各部の名称は,図1,図2及び図3による。
1天井 2底 3周壁 4マンホール(1) 5入水口 6出水口
7いっ(溢)水口 8排水口 9通気口 10電極取付用座 11内はしご 12外はしご
注(1) マンホールとは,人が出入りするための開口部であって,ふたもマンホールの一部とみなす。
図1 円筒形水槽 図2 角形水槽
――――― [JIS A 4110 pdf 1] ―――――
2
A 4110-1989
図3 球形水槽
備考1. 入水口,出水口は,いっ水口及び排水口を総称して取出し口という。
2. 図3においては,1及び2は,3に包含される。
3. 水槽には,内はしご,外はしごのないものがある。
4. 水槽には,架台付のものがある。
3. 種類 種類は、その形状及び強度によって,表1のように区分する。
表1 種類
形状による区分 耐震強度による区分 (kH)
2
円筒形 3
角形 1.0
球形 1.5
4. 品質
4.1 外観 外観は,7.によって試験を行い,水槽の内外面には,使用上有害なきず,有害な突起及び著し
いピンホール,補修跡及び膨れがあってはならない。
4.2 性能 性能は,7.によって試験を行い,表2の規定に適合しなければならない。
表2 性能
項目 性能 試験方法
引張強さ
59 [{6}]以上 7.3.2
Mpa [{kgf/mm2}]
曲げ強さ
78 [{8}]以上
MPa [{kgf/mm2}]
7.3.3
曲げ弾性率
5.9[{600}]以上
GPa [{kgf/mm2}]
ガラス繊維含有率%
25 以上 7.3.4
(質量)
バーコル硬さ 30 以上 7.3.5
吸水率% 1.0 以下 7.3.6
漏水 水漏れのないこと 7.3.7
――――― [JIS A 4110 pdf 2] ―――――
3
A 4110-1989
項目 性能 試験方法
円筒形及び球形の周壁のたわみは,
満水時のたわみ 高さの0.5以下。角形は1以下
7.3.8
% 円筒形及び角形の底のたわみは,
架台の最小支持間隔の2.5以下
取出し口の強度 水漏れのないこと 7.3.9
臭気及び味 異常のないこと
濁度(度) 2 以下
色度(度) 5 以下
過マンガン
酸カリウム 10 以下
耐溶解性 7.3.10
消費量 ppm
蒸発残留物
30 以下
ppm
残留塩素
0.2 以上
ppm
水素イオン
5.8 以上8.6 以下
濃度 pH
耐溶解性重金属 ppm 0.1 以下(鉛) 7.3.10
フェノール類
0.005以下
ppm
過マンガン
酸カリウム
10 以下
消費量
耐薬品性 7.3.11
ppm
蒸発残留物
30 以下
ppm
遮光性(水槽照度率) 0.1 以下 7.3.12
5. 構造 構造は,次による。
(1) 水槽の底には,排水口を設け,貯留水が容易に排除できる構造とする。
(2) マンホールは,直径60cm以上の円が内接することができる構造とし,開閉が容易で,かつ,雨水・
ごみなどが入らない施錠可能なふたを有するものとする。
(3) 通気口は,衛生上有害なものが入らない防虫網を有する構造とする。
(4) 入水口といっ水口の間には,水の逆流防止の可能な空間を有する構造とする。
(5) 取出し口は,フランジ形,ねじ形とする。フランジ形のフランジは,JIS B 2210(鉄鋼製管フランジ
の基準寸法)に規定する寸法に準じる。
ねじ形のねじは,JIS B 0202(管用平行ねじ)又はJIS B 0203(管用テーパねじ)に規定するねじを
有するものとする。
(6) 電極取付用座のねじ部は,原則としてJIS B 0202に規定する50mmねじ座とする。
(7) マンホールふた,内はしご及び外はしごは,予期される荷重に対し,安全であること。
6. 材料
6.1 本体の材料 本体の材料は,次による。
(1) 本体の製造に用いる不飽和ポリエステル樹脂は,JIS K 6919(強化プラスチック用液状不飽和ポリエ
ステル樹脂)に規定するUP-G又はこれと同等以上の品質をもち,かつ,耐水性及び耐候性の優れた
――――― [JIS A 4110 pdf 3] ―――――
4
A 4110-1989
ものとする。
(2) 本体の製造に用いるガラス繊維は,JIS R 3411(ガラスチョップドストランドマット),JIS R 3412(ガ
ラスロービング),JIS R 3413(ガラス糸),JIS R 3415(ガラステープ),JIS R 3416(処理ガラスクロ
ス)及びJIS R 3417(ガラスロービングクロス)に規定する無アルカリ性のもの,並びにこれらを原
料として加工したものとする。
(3) 充てん材料,着色材料及び合成繊維を使用する場合それらの品質及び使用量は,製品の品質及び貯留
水の水質に害を与えないものとする。
(4) 本体には,補強材として合成樹脂,合板,木材,金属などを用いることができる。ただし,耐水性及
び耐久性の優れたもので,かつ,本体内部に露出するものは,貯留水の水質に害を与えないものとす
る。
6.2 附属部品の材料 附属部品の材料は,次による。
取出し口,通気口,電極取付用座,マンホールふた,内はしご及び外はしごの材料は,合成樹脂製又は
金属製とし,耐水性及び耐久性の優れたもので,かつ本体内部に露出するものは貯留水の水質に害を与え
ないものとする。
7. 試験
7.1 試験条件 水槽を試験する場合の試験室の温度及び湿度は,特に規定のない限り,JIS Z 8703(試験
場所の標準状態)の常温・常湿とする。
7.2 試験体 試験体は,次による。
(1) 試験体は,次の3種類とする。
1号 : 水槽全体
2号 : 水槽から切り出した試験片
3号 : 水槽の製造と同一条件で製作された試料から必要な試験片を作成する。
なお,耐溶解性試験及び耐薬品性試験に用いる試験片の切口は,内面と同一の樹脂を用い
て処理したものとする。
(2) 試験に用いる試験体は,表3による。
表3 試験体
試験名 試験体の種類 数量 試験方法
引張強さ 2号又は3号 5 7.3.2
曲げ強さ及び 2号又は3号 5 7.3.3
曲げ弾性率
ガラス繊維含有率 2号又は3号 3 7.3.4
バーコル硬さ 2号又は3号 3 7.3.5
吸水率 2号又は3号 − 7.3.6
漏水 1号 − 7.3.7
満水時のたわみ 1号 − 7.3.8
取出し口の強度 1号 − 7.3.9
耐溶解性 3号 − 7.3.10
耐薬品性 3号 − 7.3.11
遮光性 1号 − 7.3.12
7.3 試験方法
7.3.1 外観 外観は,目視によってきず,突起,ピンホール,補修跡及び膨れの有無を調べる。
――――― [JIS A 4110 pdf 4] ―――――
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A 4110-1989
7.3.2 引張強さ 引張強さの測定は,JIS K 7054(ガラス繊維強化プラスチックの引張試験方法)による。
7.3.3 曲げ強さ及び曲げ弾性率 曲げ強さ及び曲げ弾性率測定は,JIS K 7055(ガラス繊維強化プラスチ
ックの曲げ試験方法)による。
7.3.4 ガラス繊維含有率 ガラス繊維含有率測定は,JIS K 7052(ガラス繊維強化プラスチックの繊維含
有率測定方法)による。
7.3.5 バーコル硬さ バーコル硬さ測定は,JIS K 7060(ガラス繊維強化プラスチックのバーコル硬さ試
験方法)による。
7.3.6 吸水率 吸水率測定は,JIS K 6919の5.2.6による。
7.3.7 漏水 漏水の測定は,水槽を高さ45cm以上の水平な架台(2)に載せ,満水(3)になった後,60分以上
放置し,そのままの状態で水漏れの有無を調べる。
注(2) 架台とは,現実の使用状態における支持方法と等価なものとする。
(3) 満水とは,図4に示すhまで水張りした状態をいう。
図4 漏水
7.3.8 満水時のたわみ 満水時のたわみの測定は,図5に示すように,水槽を高さ45cm以上の水平な架
台に載せ,最小目盛0.01mm以下のダイヤルゲージを取り付け,7.3.7と同様な方法によって給水し,満水
になった後,60分以上放置し,そのままの状態で周壁及び底の最大変位を測定する。
なお,球形水槽については,マンホールを除く頂点の最大変位を測定する。
周壁のたわみW1 (%) 及び底のたわみW2 (%) を,次の式によって算出する。
d1
周壁のたわみ W1 (%) 100
d2
底のたわみ W2 (%) 100
ここに, d1 : 周壁の最大変位 (mm)
d2 : 底の最大変位 (mm)
L : 架台の最小支持間隔 (mm)
H : 水槽の高さ (mm)
――――― [JIS A 4110 pdf 5] ―――――
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JIS A 4110:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.10 : 定置式コンテナ及びタンク
JIS A 4110:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0202:1999
- 管用平行ねじ
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB2220:2012
- 鋼製管フランジ
- JISC1609-1:2006
- 照度計 第1部:一般計量器
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISK6353:1997
- 水道用ゴム
- JISK6742:2016
- 水道用硬質ポリ塩化ビニル管
- JISK6919:1992
- 繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂
- JISK7017:1999
- 繊維強化プラスチック―曲げ特性の求め方
- JISK7052:1999
- ガラス長繊維強化プラスチック―プリプレグ,成形材料及び成形品―ガラス長繊維及び無機充てん材含有率の求め方―焼成法
- JISK7054:1995
- ガラス繊維強化プラスチックの引張試験方法
- JISK7060:1995
- ガラス繊維強化プラスチックのバーコル硬さ試験方法
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3411:2019
- ガラスチョップドストランドマット
- JISR3412:2014
- ガラスロービング
- JISR3412:2020
- ガラスロービング
- JISR3413:2012
- ガラス糸
- JISR3415:1995
- ガラステープ
- JISR3416:2010
- 処理ガラスクロス
- JISR3417:2009
- ガラスロービングクロス
- JISS3200-7:2004
- 水道用器具―浸出性能試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8802:2011
- pH測定方法