JIS B 8279:2003 圧力容器のジャケット

JIS B 8279:2003 規格概要

この規格 B8279は、圧力容器及びその内容物を加熱する,圧力容器及びその内容物を冷却する,圧力容器に密封断熱室を設けるなどの目的によって圧力容器の外側に溶接で取り付ける圧力室(ジャケット)の構造について規定。

JISB8279 規格全文情報

規格番号
JIS B8279 
規格名称
圧力容器のジャケット
規格名称英語訳
Jacket for pressure vessels
制定年月日
1993年3月15日
最新改正日
2015年10月26日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

23.020.30
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
圧力容器・ボイラ 2021
改訂:履歴
1993-03-15 制定日, 2003-09-30 改正日, 2010-05-25 確認日, 2015-10-26 確認
ページ
JIS B 8279:2003 PDF [23]
                                                                                   B 8279 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,高圧ガス保安協会
(KHK)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣,厚生労働大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 8279:1993は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS B 8279:2002には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定)ディンプルジャケット
附属書2(規定)コイルジャケット
附属書3(規定)検定水圧試験
この規格の一部の図・表で,†マークの付いているものは,アメリカ機械学会(The American Society of
Mechanical Engineers)によるアメリカ機械学会ボイラ圧力容器規格(ASME Boiler and Pressure Vessel Code
1998)から引用した資料であり,同学会Code & Standards Departmentの文書による承諾を得ている。ASME
から事前に文書による承諾を得ない限り,これらの資料を翻訳又は複製してはならない。
The figures and tables marked with † in this standard, were adapted from the ASME Boiler and Pressure Vessel
Code 2001 by The American Society of Mechanical Engineers with the written consent of the ASME Codes &
Standards Department. No additional translation or reproduction may be made of these materials without the prior
written consent of ASME.

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 8279 pdf 1] ―――――

B 8279 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. ジャケットの形式・・・・[1]
  •  5. 材料・・・・[2]
  •  6. 記号の意味・・・・[3]
  •  7. ジャケット溶接継手の位置による分類・・・・[3]
  •  8. ジャケットの設計・・・・[4]
  •  8.1 圧力容器本体の外圧計算に用いる円筒胴の設計長さ・・・・[4]
  •  8.2 ジャケットの胴及び鏡板・・・・[4]
  •  8.3 ステーによって支えるジャケットの設計・・・・[4]
  •  8.4 ジャケット閉鎖部の設計・・・・[6]
  •  8.5 ジャケット穴部の設計・・・・[12]
  •  9. 部分ジャケット・・・・[16]
  •  10. 特殊ジャケット・・・・[16]
  •  11. 工作・・・・[16]
  •  12. 試験・検査・・・・[16]
  •  13. 表示・・・・[16]
  •  附属書1(規定)ディンプルジャケット・・・・[17]
  •  附属書2(規定)コイルジャケット・・・・[19]
  •  附属書3(規定)検定水圧試験・・・・[21]

――――― [JIS B 8279 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                              JIS
B 8279 : 2003

圧力容器のジャケット

Jacket for pressure vessels

1. 適用範囲

 この規格は,備考1.の目的によって圧力容器の外側に溶接で取り付ける圧力室(以下,ジ
ャケットという。)の構造について規定する。その適用については,規定がある場合には,JIS B 8265又は
JIS B 8266による。規定がない場合には,受渡当事者間の協定による。
備考1. ジャケットの使用目的は,次を考慮する。
・圧力容器及びその内容物を加熱する。
・圧力容器及びその内容物を冷却する。
・圧力容器に密封断熱室を設けるなど
2. ジャケットとする範囲は,ジャケットの内壁,外壁,閉鎖部及びそれらの範囲内にあって圧
力による応力を生じる穴周辺の部分のすべてとする。また,ノズル閉鎖部材,強め材,ステ
ーなどを含む。
3. JIS B 8266によって設計,製作する容器にこの規格で製作されたジャケットを取り付ける場
合には,JIS B 8266の5.2.2(取付物,支持構造物に用いる試料)及び6.13(ジャケット)の
規定による。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0190 圧力容器の構造共通用語
JIS B 8265 圧力容器の構造−一般事項
JIS B 8266 圧力容器の構造−特定規格
JIS B 8277 圧力容器の伸縮継手
JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4317 熱間圧延ステンレス鋼等辺山形鋼
JIS G 4320 冷間成形ステンレス鋼等辺山形鋼

3. 定義

 この規格に用いる主な用語の定義は,JIS B 0190による。

4. ジャケットの形式

 ジャケットは図1に示すように,本体を覆う方法によって,次の5形式に分類す
る。
a) 形式1 胴の長さの一部を覆うもの
b) 形式2 胴の長さの一部と片側の鏡板を覆うもの

――――― [JIS B 8279 pdf 3] ―――――

2
B 8279 : 2003
c) 形式3 鏡板の一部を覆うもの
d) 形式4 胴の長さを2個以上に分けて覆うもの
e) 形式5 胴の全長及び両鏡板の全部又は一部を覆うもの
これらのジャケットの横断面は円とする。また,これらの形式のジャケットで,それぞれこの規格に従
っているものを組み合わせて用いてもよい。
図 1 ジャケットの形式†

5. 材料

 ジャケットに用いる材料は,次による。
a) ジャケットの材料は,JIS B 8265の付表2.1.1及び付表2.2による。ただし,JIS B 8266によってジャ
ケットを設計,製作する場合の材料は,JIS B 8266の付表2.1及び付表2.2による。
b) )によるほか,ステンレス鋼の形鋼を用いる場合には,次の材料を用いてもよい。
1) IS G 4317

――――― [JIS B 8279 pdf 4] ―――――

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2) IS G 4320
この1)及び2)の材料の設計温度における許容引張応力は,その種類に応じ,JIS B 8265の付表2.1.1(鉄
鋼材料の許容引張応力)の種類の欄に示すJIS G 4304及びJIS G 4305の許容引張応力を用いてもよい。

6. 記号の意味

 この規格に用いる記号の意味は,次による。
ts : 圧力容器本体の厚さ (mm)
trj : ジャケット胴の計算厚さ (mm)
trc : ジャケット閉鎖部の計算厚さ (mm)
tc : ジャケット閉鎖部の厚さ (mm)
tj : ジャケット胴の厚さ (mm)
tn : ノズルネックの呼び厚さ (mm)
r : ジャケットの曲面閉鎖部の内半径 (mm)
溶接継手効率
Rs : 圧力容器本体の外半径 (mm)
Rj : ジャケット胴の内半径 (mm)
Rp : ジャケット貫通部におけるジャケット穴の内半径 (mm)
P : ジャケットの設計圧力 (MPa)
p : ステーのピッチ (mm)
懿 設計温度における材料の許容引張応力 (N/mm2)
j : ジャケットスペース(ジャケット内半径と圧力容器本体外半径との差) (mm)
a, b, c, Y, Z : 図3及び図4に示すように測ったジャケット閉鎖部材を圧力容器本体に取り付ける溶接の
最小寸法 (mm)

7. ジャケット溶接継手の位置による分類

 ジャケットの圧力を受ける部分の溶接継手の位置による分類
は,JIS B 8265の6.1.3(溶接継手の位置による分類)の規定によって,次による。
a) 分類A 次に示す溶接継手は,分類Aの継手とする。
1) ジャケット胴,ジャケット成形閉鎖部,ジャケット穴の閉鎖部(図4参照)などの圧力を受ける部
分にある長手継手。
2) ジャケットの成形鏡板及び平板閉鎖部にあるすべての溶接継手。ただし,次のb) d)に規定するも
のを除く。
b) 分類B 次に示す溶接継手は,分類Bの継手とする。
1) ジャケット胴,ジャケット成形閉鎖部,ジャケット穴の閉鎖部などの圧力を受ける部分にある周継
手。ただし,次のc)及びd)に規定するものを除く。
2) ジャケット成形閉鎖部を圧力容器本体外面に重ねて取り付ける周継手[図3 a-1), a-2)及びa-3)参照]。
3) ジャケット胴を平板又は形鋼のジャケット閉鎖部の外周縁に重ねて取り付ける周継手[図3 d-1),
e-1), g-4), g-5)及びg-6)参照]。
4) 成形鏡板状のジャケットを圧力容器本体外面に重ねて取り付ける周継手[図3 i-2) 参照]。
c) 分類C 次に示す溶接継手は,分類Cの継手とする。
1) 成形,平板又は形鋼のジャケット閉鎖部を圧力容器本体に完全溶込み溶接又は両側すみ肉溶接で取
り付ける周継手[図3 b-1), b-2), b-3), c), d-1), d-2), e-1), e-2), f-1), f-2)及びf-3)参照]。

――――― [JIS B 8279 pdf 5] ―――――

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