この規格ページの目次
JIS C 2521:1999 規格概要
この規格 C2521は、銅及びニッケルを主成分とする合金で,電気抵抗温度係数が小さい電気抵抗用銅ニッケル線,帯,条及び板について規定。
JISC2521 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C2521
- 規格名称
- 電気抵抗用銅ニッケル線,帯,条及び板
- 規格名称英語訳
- Copper-nickel alloy wires, rolled wires, ribbons and sheets for electrical resistance
- 制定年月日
- 1953年8月21日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60182-4:1971(NEQ)
- 国際規格分類
ICS
- 29.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 非鉄 2021
- 改訂:履歴
- 1953-08-21 制定日, 1956-08-21 確認日, 1957-07-23 改正日, 1960-09-20 確認日, 1964-03-01 確認日, 1965-10-01 改正日, 1968-11-01 改正日, 1972-02-01 確認日, 1975-08-01 改正日, 1976-11-01 改正日, 1980-02-01 確認日, 1986-07-01 改正日, 1992-05-01 確認日, 1999-12-20 改正日, 2005-02-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS C 2521:1999 PDF [14]
C 2521 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS C 2521 : 1986は改正され,この規格に置き換えられる。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS C 2521 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 2521 : 1999
電気抵抗用銅ニッケル線,帯,条及び板
Copper-nickel alloy wires, rolled wires, ribbons and sheets for electrical resistance
序文 この規格は,1971年に第1版として発行されたIEC 60182-4, Basic dimensions of winding wires−Part
4 : Diameters of conductors for round resistance wiresを元に,対応する部分(5.寸法及びその許容差のうち線
の直径)については,対応する国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)
であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目(3.5.及び7.12.)を日本工業規格(日本産業規格)として追加
している。この規格(付表2)のうち,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項であ
る。
なお,現在IEC 60182-4は1990年に廃止され,IEC 60317-0-1, Specifications for particular types of winding
wires−Part 0 : General requirements−Section 1 : Enamelled round copper wireに移行されている。移行後の国
際規格の適用範囲はこの規格の適用範囲と異なるため,当該規格とは対応関係がない。
1. 適用範囲 この規格は,銅及びニッケルを主成分とする合金で,電気抵抗温度係数(以下,温度係数
という。)が小さい電気抵抗用銅ニッケル線,帯,条及び板(以下,線,帯,条及び板という。)について
規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 60182-4 : 1971, Basic dimensions of winding wires−Part 4 : Diameters of conductors for round
resistance wires
2. 引用規格 付表1に示す引用規格は,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その
最新版を適用する。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 帯 線素材を圧延又は圧延後引き抜き加工を施し巻き取ったもの。
b) 条 板材を長さ方向に切断し巻き取ったもの。
c) 体積抵抗率 単位断面積,単位長さの電気抵抗 ( 圀 堰止 抗率と呼ぶことがある。
d) 一次温度係数及び二次温度係数 電気導体の電気抵抗変化率を,温度の二次関数として表す場合,温
度の一次の係数を一次温度係数,二次項の係数を二次温度係数。
通常,温度係数に用いる記号は,次による。
一次温度係数 : 愀
――――― [JIS C 2521 pdf 2] ―――――
2
C 2521 : 1999
二次温度係数 : 戀
t℃における一次温度係数 : 愀
e) 平均温度係数 電気導体の温度による電気抵抗変化率を所定の温度区間における温度差tで除した
値。通常,温度係数に用いる記号は,次による。
平均温度係数 : 愀 愀‡ 戀‡ ta<tb) の平均温度係数愀愀戀
f) 有効断面積 帯の場合における厚さ及び幅から求めた断面積に,一定の係数を乗じたもの。
g) 導体抵抗 均一な断面をもつ電気導体の長さ方向における所定の長さ当たりの電気抵抗 ( 圀
通常,1m当たり又は1km当たりの電気抵抗 ( 圀一 は( 圀一
4. 種類,等級及び記号 種類,等級及び記号は,表1による。
表1 種類,等級及び記号
種類 等級 記号 参考
特性及び用途
電気抵抗用銅ニッケル線AA級 CNWAA 耐食,耐酸化性があり,AA級は55℃以
A級 CNWA 下,A級,B級は200℃以下で使用する
B級 CNWB ことができる。
電気抵抗用銅ニッケル帯 − CNRW
電気抵抗用銅ニッケル条 − CNR
電気抵抗用銅ニッケル板 − CNP
5. 品質
5.1 外観 線,帯,条及び板は,その表面が滑らかで,使用上有害なきず,ねじれ,割れ,付着物その
他の欠陥があってはならない。
5.2 化学成分 線,帯,条及び板の化学成分は,表2による。
表2 化学成分
% (m/m)
化学成分
Ni(1) Mn Cu+Ni+Mn
42.048.0 0.52.5 99.0以上
注(1) ニッケルには少量のコバルトを含んでもよい。
5.3 体積抵抗率 線,帯,条及び板は,8.2.2によって試験を行い,表3の規格に適合しなければならな
い。ただし,直径0.355mm未満の線,厚さ0.5mm未満の帯,条及び板については適用しない。
表3 体積抵抗率
体積抵抗率
圀
基準値 許容差
0.490 ±0.030
5.4 一次温度係数及び二次温度係数 線は,8.2.3によって試験を行い,表4の規定に適合しなければな
らない。
5.5 平均温度係数 線は,8.2.4によって試験を行い,表4の規定に適合しなければならない。
――――― [JIS C 2521 pdf 3] ―――――
3
C 2521 : 1999
表4 一次及び二次温度係数並びに平均温度係数
種類 等級 温度係数
測定点の 一次温度係数 二次温度係数 平均温度係数
温度 ℃ 愀 10-6/K 戀 10-6/K 愀 10-6/K
電気抵抗用銅ニッケル線AA級 23±2 −10+10 −1.50 −
38±2
53±2
A級 23±2 − − −20+20
B級 53±2 − − −40+40
電気抵抗用銅ニッケル帯 −
電気抵抗用銅ニッケル条 −
電気抵抗用銅ニッケル板 −
5.6 機械的性質 線,帯,条及び板は,8.2.5によって試験を行い,表5の規定に適合しなければならな
い。ただし,直径0.20mm未満の線,厚さ0.5mm未満の帯,条及び板については適用しない。
表5 機械的性質
引張強さ 伸び
MPa %
410540 25以上
5.7 導体抵抗及び導体抵抗許容差
5.7.1 導体抵抗 線,帯,条及び板は,8.2.6によって試験を行い,線の規定寸法に対する導体抵抗は付
表2,帯の規定寸法に対する導体抵抗は付表4の規定に適合しなければならない。ただし,条及び板の導
体抵抗は規定しない。
なお,規定寸法にない線,帯の導体抵抗は,受渡当事者間の協定による寸法を用いて8.2.6に示した計算
式によって求めた値に適合しなければならない。
5.7.2 導体抵抗許容差 線の導体抵抗許容差は表2,帯の導体抵抗許容差は表4による。
なお,規定寸法にない線の導体抵抗許容差は付表7,規定寸法にない帯の導体抵抗許容差は付表8によ
る。
6. 寸法及びその許容差 線,帯,条及び板の寸法並びに許容差は,8.2.7によって試験を行い,それぞれ
付表2, 付表3, 付表5及び付表6の規定に適合しなければならない。ただし,規定寸法にない線の直径,
帯の厚さ,帯の幅,条及び板の厚さ,条及び板の幅については当分の間,受渡当事者間の協定によること
ができる。この場合,寸法の許容差は,付表9,付表10による。
7. 製造方法 線,帯,条及び板は,伸線,引抜き又は圧延した後,適切な温度と雰囲気で焼なましを施
す。
8. 試験
8.1 試験場所の標準状態 8.2.2,8.2.5,8.2.6及び8.2.7の試験は,JIS Z 8703に規定する常温で行う。
8.2 試験方法
8.2.1 化学分析試験 化学成分の化学分析試験は,JIS H 0321及びJIS H 1413による。
8.2.2 体積抵抗率試験 体積抵抗率試験は,JIS C 2525によって行う。ただし,標準状態の温度は23℃
とする。
――――― [JIS C 2521 pdf 4] ―――――
4
C 2521 : 1999
8.2.3 一次温度係数及び二次温度係数 一次温度係数及び二次温度係数試験は,次によって行う。
a) 電気抵抗−温度特性 電気抵抗−温度特性は,適用温度範囲において,次の式による。
Rt=R23 [1+愀 t−23) +戀 t−23) 2 ]
ここに, Rt : t℃における抵抗 ( 圀
R23 : 23℃における抵抗 ( 圀
愀 23℃における一次温度係数 (×10-6/K)
拿 二次温度係数 (×10-6/K)
23 : 抵抗測定の基準とする温度 (℃)
t : 試験温度 (℃)
b) 温度係数試験 温度係数試験は,JIS C 2526によって行い,a)の特性式における 愀 び 戰
ただし,標準状態の温度は23℃とする。
8.2.4 平均温度係数試験 平均温度係数試験は,JIS C 2526によって行い,測定点の温度間の平均温度係
数を求める。
8.2.5 引張試験 引張試験は,JIS Z 2241によってJIS Z 2201に規定する試験片を用いて行う。この場合,
線は9A 号試験片,帯及び条は7号試験片,板は5号試験片とする。ただし,帯及び条の試験に7号試験
片を用いることができない場合は,9A号試験片を用いてもよい。7号試験片の評点距離は,計算によって
求めた値が30mm未満のときは30mmとする。
8.2.6 導体抵抗試験 導体抵抗試験は,JIS C 2525によって行う。ただし,標準状態の温度は23℃とす
る。
なお,規定寸法にない寸法の導体抵抗は,次の式によって算出し,JIS Z 8401によって,有効数字3け
たに丸める。
Rc
=
A
ここに, Rc : 導体抵抗 ( 圀一
体積抵抗率で,表3の体積抵抗率 ( 圀
A : 断面積で,受渡当事者間の協定による寸法から算出するが,
帯の場合は幅10mm未満のものは厚さ×幅×0.96,幅10mm
以上のものは厚さ×幅×0.98で求め,JIS Z 8401によって有
効数字4けたに丸める (mm2)。
8.2.7 寸法試験 寸法試験は,次による。
a) 線の寸法は,長さ方向に直角な平面の最大及び最小の直径を測定し,その平均値を表す。最大値及び
1mmまで測定できる測定器を用いて
最小値は,許容差内でなければならない。直径の測定は,最小000
1
行う。ただし,直径5.6mm以上のものは,JIS B 7502に規定するマイクロメータを用いてもよい。
b) 帯の場合 帯の寸法は,長さ方向に直角な同一平面の厚さ及び幅を測定する。厚さは幅の中央部を測
1mmまで測定できる測定器を用いて行う。ただし,厚さ1.70mm以上
定する。厚さの測定は,最小000
1
のものは,JIS B 7502に規定するマイクロメータを用いてもよい。幅の測定は,JIS B 7502に規定す
るマイクロメータを用いて行う。
c) 条の場合 条の寸法は,長さ方向に直角な同一平面の厚さ及び幅を測定する。厚さは幅の中央部を測
定する。ただし,幅50mm以上の場合は,幅方向の両端から10mm以上の内側の箇所を測定する。厚
1mmまで測定できる測定器を用いて行う。幅の測定は,JIS B 7502に規定するマ
さの測定は,最小000
1
イクロメータを用いて行う。ただし,幅25mmを超える幅の測定は,JIS B 7507に規定するノギスを
用いてもよい。
――――― [JIS C 2521 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS C 2521:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60182-4:1971(NEQ)
JIS C 2521:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2521:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISC2525:1999
- 金属抵抗材料の導体抵抗及び体積抵抗率試験方法
- JISC2526:1994
- 金属抵抗材料の電気抵抗―温度特性試験方法
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH1413:1996
- 銅ニッケル抵抗材分析方法
- JISZ2201:1950
- 医療用遠心沈デン器
- JISZ2201:1998
- 金属材料引張試験片
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態