JIS C 8905:1993 規格概要
この規格 C8905は、システム出力100W以上の場合 : a)標準太陽電池アレイ開放電圧 750V以下 b)システム出力電圧 直流750V以下,又は交流600V以下とシステム出力が10W以上で,100W未満の場合 : a)標準太陽電池アレイ開放 30V以上 750V以下 b)システム出力電圧 : 直流300V以上 750V以下,又は交流30V以上 600V以下に該当する独立形太陽光発電システムについて規定。
JISC8905 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C8905
- 規格名称
- 独立形太陽光発電システム通則
- 規格名称英語訳
- General rules for stand-alone photovoltaic power generating system
- 制定年月日
- 1993年7月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 27.160
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1993-07-01 制定日, 1999-06-20 確認日, 2005-06-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS C 8905:1993 PDF [20]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 8905-1993
独立形太陽光発電システム通則
General rules for stand-alone photovoltaic power generating system
1. 適用範囲 この規格は,次の項目に該当する独立形太陽光発電システム(以下,システムという。)に
ついて規定する。
なお,この場合,専用負荷システム及び一般負荷システムのオンサイトシステムを対象とし,一般負荷
システムで分散負荷システムを除く。
(1) システム出力100W以上の場合
(a) 標準太陽電池アレイ開放電圧 : 750V以下
(b) システム出力電圧 : 直流750V以下,又は交流600V以下
(2) システム出力が10W以上で100W未満の場合
(a) 標準太陽電池アレイ開放電圧 : 30V以上750V以下
(b) システム出力電圧 : 直流30V以上750V以下,
又は交流30V以上600V以下
備考1. システムを構成する太陽電池アレイ,蓄電池,パワーコンディショナなどの各要素機器につ
いては,それぞれの個別規格で規定する。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0703 低圧電気機器の絶縁基準
JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式)
JIS C 4402 浮動充電用サイリスタ整流装置
JIS C 8303 配線用差込接続器
JIS C 8306 配線器具の試験方法
JIS C 8702 小形シール鉛蓄電池
JIS C 8704 据置鉛蓄電池
JIS C 8906 太陽光発電システム運転特性の測定方法
JIS C 8911 二次基準結晶系太陽電池セル
JIS C 8918 結晶系太陽電池モジュール
JIS C 8953 太陽電池アレイ出力のオンサイト測定方法
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 8911によるほか,次による。
(1) 太陽光発電システム 光起電力効果によって太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し,負荷に適し
た電力を供給するために構成された装置及びこれらに附属する装置の総体。
(2) 独立形太陽光発電システム 商用電力系統から独立して電力を供給(1)する太陽光発電システム。
注(1) 負荷要求を満たすために,他の発電装置から電力を供給する場合がある。
――――― [JIS C 8905 pdf 1] ―――――
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C 8905-1993
(3) 専用負荷システム 既知の特定な負荷の要求だけに合わせて構成,設計されたシステム。
(4) 一般負荷システム ある範囲の不特定の負荷を対象として構成,設計されたシステム。
(5) オンサイトシステム 太陽光発電システムと同一構内に設置された負荷だけを対象とし,電力がその
構内で発電,消費されるシステム。
(6) 分散負荷システム 小規模の配電線を設置して,太陽光発電システムと同一構内以外の負荷に対して
も発電電力を融通するシステム。
(7) 標準試験条件 (STC) (2) 日射強度1 000W/m2,エアマス1.5,アレイ代表温度25±2℃の状態。
(8) 標準動作条件 (SOC) (3) 日射強度が1 000W/m2,エアマスが1.5,アレイ代表温度がNOCTの状態。
(9) 公称動作セル温度 (NOCT) (4) 日射強度800W/m2,外気温20℃,風速1m/sで,電気的に開放状態で
ラックに設置されたモジュールに南中時に日射が垂直に入射したと仮定したとき,熱平衡状態に達し
たモジュール内太陽電池のセルの平均温度。
(10) 標準太陽電池アレイ開放電圧 STCにおける太陽電池アレイの開放電圧。
注(2) tandard Test Conditionの略
(3) tandard Operating Conditionの略
(4) ominal Operating Cell Temperatureの略
参考 STC, NOCTについてはIEC 904-3(末尾“関連規格”参照)で規定している。
3. 使用状態
3.1 標準使用状態 標準使用状態は,(1)(3)のとおりとする。システムは特に指定がない限り,この状
態で使用する。
(1) 屋内に設置される部分については,周囲温度が最高40℃,最低0℃の範囲を超えないこと。
(2) 屋外に設置される部分については,周囲温度が最高40℃,最低−20℃の範囲を超えないこと。
(3) 標高が,1 000m以下の場所で使用すること。
3.2 特殊使用状態 特殊使用状態は,次のいずれかに該当するものとし,これらの使用状態の場合は特
に指定しなければならない。
(1) 周囲温度及び標高が3.1に定める状態以外の場所で使用する場合。
(2) 潮風を著しく受ける場所で使用する場合。
(3) 氷雪が特に多い場所で使用する場合。
(4) 砂じん,じんあいを著しく受ける場所で使用する場合。
(5) その他特殊な条件下で使用する場合。
4. 種類
4.1 種類及び記号 システムの種類及び記号は,表1のとおりとする。
――――― [JIS C 8905 pdf 2] ―――――
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C 8905-1993
表1 種類及び記号
番号 区分 種類 記号
1 蓄電池の有無 蓄電池あり WBA
蓄電池なし WOB
2 出力の形態 直流 DC
交流 AC
直流・交流両用 DC/AC
3 負荷の性質 一般負荷(5) CO
専用負荷(6) SP
4 太陽電池の種類 シリコン単結晶太陽電池 Si-s
シリコン多結晶太陽電池 Si-p
シリコンアモルファス太陽電池 Si-a
その他の太陽電池 OC
注(5) システム出力電圧・周波数・相数が5.に定めるものであって,
システム出力端子形状が9.に規定するもの。
(6) システム出力条件が一般負荷に含まれないもの。
備考 記号の意味は,次のとおりとする。
WBA : With Battery
WOB : Without Battery
CO : Common Load
SP : Specific load
Si-s : Silicon single crystal
Si-p : Silicon poly crystal
Si-a : Silicon amorphous
OC : Other Cell
4.2 種類の表記方法 種類の表記方法は,次による。
(1) 一般表記法 “独立形”,蓄電池の有無(表1番号1の種類),出力の形態(表1番号2の種類),負荷
の性質(表1番号3の種類),“太陽光発電システム”,太陽電池の種類[表1番号4の種類を( )内に
記す。]の順に並べる。ただし,太陽電池の種類は省略してもよい。
例 独立形蓄電池あり直流出力専用負荷用太陽光発電システム(シリコン単結晶太陽電池)
(2) 記号表記法 独立形を表す“SA”,“−”,蓄電池の有無(表1番号1の記号),“−”,出力の形態(表
1番号2の記号),“−”,負荷の性質(表1番号3の記号)の順に並べる。太陽電池の種類(表1番号
4)を示す場合は,( )を付けて末尾に記す。
例 SA-WBA-DC-SP (Si-s)
5. 一般負荷の標準出力条件 一般負荷の標準出力条件は,次による。
(1) 出力が直流の場合
電圧 : 6V,12V,24V,100V又は200V
(2) 出力が交流の場合
周波数 : 50Hz又は60Hz
電圧 : 単相100V,単相200V又は三相200V
6. 性能
6.1 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,10.2によって試験を行ったとき,1M 坎 上でなければならない。
備考 この規定は,JIS C 0703の4.2(絶縁抵抗)(2)に該当する。
――――― [JIS C 8905 pdf 3] ―――――
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C 8905-1993
6.2 耐電圧 耐電圧は,10.3によって試験を行ったとき,これに1分間耐えなければならない。
6.3 太陽電池アレイ出力 10.4によって試験を行ったとき,次の各特性値が仕様書又はカタログに記載
された値を満足しなければならない。
(1) 標準太陽電池アレイ出力
(2) 実効太陽電池アレイ出力
(3) 標準太陽電池アレイ出力電圧
(4) 実効太陽電池アレイ出力電圧
(5) 標準太陽電池アレイ出力電流
(6) 実効太陽電池アレイ出力電流
6.4 システムの出力・機能 10.5によって試験を行ったとき,次の各特性値が仕様書又はカタログに記
載された値を満足しなければならない。
(1) 直流出力の場合
(a) 公称システム出力
(b) 公称システム出力電圧
(c) 公称システム出力電流
(2) 交流出力の場合
(a) 定格システム出力
(b) 定格システム出力電圧
(c) 定格システム出力電流
(d) 定格システム出力周波数
(3) 不日照想定期間(7)(蓄電池があり,補助電源がないシステムに適用する。)
注(7) 連続的な不日照状態に対して,システム設計上電力供給が可能な期間[日 (d) 又は時間 (h)]。
太陽電池アレイからの入力のない状態で,蓄電池が完全充電状態から放電が許容される放電深
度まで,規定された負荷の動作状態で運転可能な期間[日 (d) 又は時間 (h)]である。
6.5 システム運転特性 10.6によって試験を行ったとき,次の各特性値が仕様書又はカタログに記載さ
れた値を満足しなければならない。
(1) 実測年間システム発電電力量(××年××月××年××月)
(2) 実測期間システム発電電力量(××年××月××年××月)
(3) 推定年間システム発電電力量
(4) 推定期間システム発電電力量(××月××月)
(5) 実測年間システム発電効率(××年××月××年××月)
(6) 実測期間システム発電効率(××月××月)
(7) 推定年間システム発電効率
(8) 推定期間システム発電効率(××月××月)
(9) 実測年間システム利用率(××年××月××年××月)
(10) 実測期間システム利用率(××年××月××年××月)
(11) 推定年間システム利用率
(12) 推定期間システム利用率(××月××月)
(13) 実測年間太陽エネルギー依存率(××年××月××年××月)
(14) 実測期間太陽エネルギー依存率(××年××月××年××月)
――――― [JIS C 8905 pdf 4] ―――――
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C 8905-1993
(15) 推定年間太陽エネルギー依存率
(16) 推定期間太陽エネルギー依存率(××月××月)
7. 構成要素 システムの基本構成を,図1に示す。各構成要素機器及び材料は,表2に示すもの又はこ
れらと同等の性能をもつものとする
図1 太陽光発電システムの主要構成要素と電力流れ図
表2 構成要素機器
構成要素機器 適用規格
太陽電池アレイ(モジュール) JIS C 8918
蓄電装置(蓄電池) JIS C 8702
JIS C 8704
8. 構造 システムが構成要素別に分割されている場合は,それぞれの要素に該当する個別規格において
規定する。一体に構成された構造のものは,次の各項に適合しなければならない。
(1) 電気回路の充電部は露出していないこと。
(2) 外箱及び外枠は,輸送又は施設中に生じる一般的な衝撃に十分耐える機械的強度と,長期間にわたり
耐候性をもつ金属又はこれと同等の性能をもつ材料によって作られていること。
(3) 外箱は,使用状態において内部に機能上支障となるような浸水や結露が生じない構造であること。
(4) 収納された機器の温度が最高許容温度を超えない構造であること。
(5) 太陽電池モジュールの支持物は,自重,積載荷重,積雪及び風圧並びに地震その他の振動及び衝撃に
対して安全な構造のものでなければならない。
(6) 太陽電池に接続する負荷側の電路には,その接続点に近接して開閉器その他これに類する器具(負荷
電流を開閉できるものに限る。)を施設すること。
(7) 太陽電池を並列に接続する電路には,その電路に短絡を生じた場合に電路を保護する過電流遮断器そ
の他の器具を施設すること。ただし,当該電路が短絡電流に耐えるものである場合は,この限りでは
ない。その他の保護項目は,個別規格で規定する。
――――― [JIS C 8905 pdf 5] ―――――
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JIS C 8905:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.160 : 太陽エネルギー工学
JIS C 8905:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0703:1980
- 低圧電気機器の絶縁基準
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC4402:2010
- 浮動充電用サイリスタ整流装置
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8306:1996
- 配線器具の試験方法
- JISC8702:1995
- 小形シール鉛蓄電池
- JISC8704:1995
- 据置鉛蓄電池
- JISC8906:2000
- 太陽光発電システム運転特性の測定方法
- JISC8911:1998
- 二次基準結晶系太陽電池セル
- JISC8918:2013
- 結晶系太陽電池モジュール
- JISC8953:2006
- 結晶系太陽電池アレイ出力のオンサイト測定方法