JIS L 2701:1992 規格概要
この規格 L2701は、船舶,漁業,荷役,鉄道,鉱山及び一般陸上に用いるマニラロープ及びサイザルロープについて規定。
JISL2701 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L2701
- 規格名称
- 麻ロープ
- 規格名称英語訳
- Manila and sisal fibre ropes
- 制定年月日
- 1950年12月4日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 59.080.50
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 包装 2020
- 改訂:履歴
- 1950-12-04 制定日, 1952-03-08 改正日, 1955-03-05 確認日, 1957-06-28 改正日, 1958-12-16 改正日, 1962-02-01 改正日, 1965-02-01 確認日, 1965-08-01 改正日, 1968-10-01 確認日, 1971-08-01 確認日, 1974-06-01 確認日, 1978-05-01 改正日, 1984-03-01 改正日, 1988-12-01 確認日, 1992-03-01 改正日, 1997-10-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS L 2701:1992 PDF [8]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 2701-1992
麻ロープ
Manila and sisal fibre ropes
1. 適用範囲 この規格は,主に船舶,漁業,荷役,鉄道,鉱山及び一般陸上に用いるマニラロープ及び
サイザルロープ(以下,麻ロープという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 1425 さらし粉及び高度さらし粉
JIS K 8085 アンモニア水(試薬)
JIS K 8102 エタノール (95) [エチルアルコール (95)](試薬)
JIS K 8593 石油エーテル(試薬)
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 用途及び品質によって,表1のとおりに区分する。
表1 種類
種類 用途
1類 マニラロープ 1種 船舶用
マニラロープ 2種
サイザルロープ
2類 マニラロープ 1種 漁業用
マニラロープ 2種 その他
サイザルロープ
3. 品質
3.1 線密度及び質量 麻ロープの線密度及び質量は,付表1-1,付表1-2又は付表2のとおりとし,その
許容差は±5%とする。
3.2 長さ 麻ロープ1条の長さは,特に指定されない限り200mとし,指定された場合は,それによる。
ただし,許容差は,マイナスを認めない。
なお,1類については1条ごとに,2類については特に指定された場合に限り,引張強さ試験(切断試験)
に必要な余尺を付けるものとする。
3.3 引張強さ 引張強さ(切断荷重)は5.7によって試験したとき,付表1-1,付表1-2又は付表2に示
す値以上でなければならない。
4. 原料及び加工方法
――――― [JIS L 2701 pdf 1] ―――――
2
L 2701-1992
4.1 原料 麻ロープは,それぞれ類似繊維を含まないマニラ麻 (Musa texilis) 又はサイザル麻 (Agave
sisalance) を原料としてよく混合し,麻ロープの全長を通じて均等であるように加工しなければならない。
4.2 油脂分 麻ロープの製造に使用する油脂分は,製品の質量に対し,715%でなければならない。
4.3 打ち方 麻ロープの打ち方は,次のとおりとする。
(1) 麻ロープは,特に指定されない限り三つ打ちとし,ストランドのヤーン数は,付表1-1又は付表1-2
に定める数以上でなければならない。
(2) 四つ打ち麻ロープのストランドのヤーン数は,付表2に定める数以上でなければならない。
(3) 麻ロープのより方向は,特に指定されない限りZより(左より)とする。
(4) 麻ロープにおけるストランドのリード(1)は,麻ロープの呼称太さ(2)が12mm以下のものにあっては,
呼称太さの3.4倍以下,また,麻ロープの呼称太さが12mmを超えるものにあっては,呼称太さの3.2
倍以下でなければならない。
注(1) リードとは,ストランドの1回のよりてい(程)をいう。
(2) 麻ロープの呼称太さとは,麻ロープの直径を呼称するものであって,直径寸法そのものは規格
値としない。
5. 試験方法
5.1 試験室の状態 試験室の状態は,温度,湿度及び許容差が20±2℃・(65±2)%とする。ただし,試験
室が上記の状態に保たれない場合は,試験時の温湿度を試験成績表などに付記する。
5.2 試料の準備 各条の一端から5.7の試験に必要な長さの試験片を切り採り,これを5.1の試験室に放
置し,1時間以上の間隔で質量を量り,その前後の質量差が後の質量の0.3%以内となったとき,これを試
料の質量 (m) (kg) とし,この試料を試験に供する。
5.3 質量 5.1の試験室において,1条ごとに質量 (kg) を量る。
5.4 長さ 5.3の方法によって質量を量った後,試料の両端を手で引っ張り,これを平面上に置き,その
長さ (l1) を測った後,その中央部分に30cm又は50cmの間隔で二つのマークを付け,その間の長さ (d1) を
測る。
次に,この試料を定速緊張型引張試験機にかけ,荷重を徐々に増加し,荷重が付表1-1,付表1-2又は付
表2に定める初荷重に達したときに荷重の増加を中断し,先に試料の中央部分に付けた二つのマーク間の
長さ (d2) を測る。
試料の長さ (l) は,次の式によって算出する。
d2
l=l1×
d1
ここに, l : 試料の長さ (m)
l1 : 初荷重をかける前の試料の長さ (m)
d1 : 試料の中央部分に付けた二つのマーク間の,初荷重をかける
前の長さ (cm)
d2 : 試料の中央部分に付けた二つのマーク間の,初荷重をかけた
後の長さ (cm)
また,麻ロープ1条の長さ (L) は,次の式によって算出する。
M
L=l×m
ここに, L : 1条の長さ (m)
――――― [JIS L 2701 pdf 2] ―――――
3
L 2701-1992
M : 1条の質量 (kg)
m : 試料の質量 (kg)
5.5 線密度 線密度 (d) は,5.2で得た試料の質量 (m) と試料の長さ (l) から,次の式によって算出す
る。
d=lm×103
ここに, d : 線密度 (g/m)
5.6 リード 5.4の方法によって長さ (d2) を測ると同時に,ストランドの1回のよりていを3か所にお
いてmm単位で測り,その平均値とする。
5.7 引張強さ 5.6の方法によってリードを測った後,再び荷重を徐々に,かつ連続的に増加して,ロー
プを切断する。試験機の引張速度は,その麻ロープの規定引張強さの約50%までは300mm/min以内とし,
それ以上は150mm/min以内とする。このときの最大荷重を引張強さとする。
なお,試料の有効長(3)は,麻ロープの呼称太さの40倍以上とする。ただし,その長さが1.8mを超える
ものについては,1.8mとすることができる。
注(3) ここにいう有効長とは,試験機の両つかみ間の内側で測った長さをいう。
5.8 油脂分 試験片約10gを採り,これを量り,ソックスレー抽出装置に入れ,JIS K 8593に規定する
石油エーテルで約1時間抽出する。
次に,あらかじめ量っておいたフラスコの中で,石油エーテルを油脂分から蒸発させ,その残留物を約
60℃の温度で約1時間乾燥し,その質量 (g) を量り,次の式によって油脂分の含有量を算出する。この試
験を3回行い,その平均値を小数点以下1けたまで求める。
油脂分 (%) =Ww×100
ここに, w : 石油エーテルを蒸発させた残留物の質量 (g)
W : 試験片の質量 (g)
5.9 原料の鑑別方法
5.9.1 試験片の調製 試験ロープをほぐし1本のストランドを選び,これから約10cmを切り取る。
さらに,これをほぐして,よく繊維を混合した後,約1gを採り,石油エーテル又はエタノールで十分に
油脂分を除いて試験片とする。
5.9.2 マニラ麻とサイザル麻との鑑別 水500mlに対し,JIS K 1425に規定するさらし粉を約20gの割合
で加えてよく溶かし,その上澄み液を採り,これに酢酸数滴を加えてよくかき混ぜ,青リトマス試験紙が
赤変する程度に調製した液に,5.9.1の試験片を約20秒間浸す。
次に,これを引き上げて水洗し,十分に水を切ってJIS K 8102に規定するエタノールに浸した後,取り
出して,JIS K 8085に規定するアンモニア水の上にかざす。この結果,試験片が,マニラ麻のときは褐色
になり,サイザル麻のときは鮮紅色になるので,これによって鑑別する。
6. 検査 検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,5.によって試験を行い,3.及び4.の規定に適
合した場合は,そのロットを合格とする。
7. 表示 製品又は包装には,適切な方法で,次の事項を表示しなければならない。
(1) 種類(2.に規定する種類)
(2) 呼称太さ
――――― [JIS L 2701 pdf 3] ―――――
4
L 2701-1992
(3) 長さ
(4) 質量
(5) 製造番号
(6) 製造業者名
――――― [JIS L 2701 pdf 4] ―――――
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L 2701-1992
付表1-1 三つ打ち麻ロープ
呼称太さ 各ストラ 初荷重 線密度 1類
ンドのヤ 質量 引張強さkN [{tf}]
ーン数 マニラロープ 1種 マニラロープ 2種
mm daN [{kgf}] g/m (200mに付きkg) サイザルロープ
4 2 2.9[{ 3}] 11.8 2.35 1.27[{0.13}] 0.98[{0.10}]
6 2 5.9[{ 6}] 26.4 5.28 2.75[{0.28}] 2.16[{0.22}]
8 3 11 [{ 11}] 47.0 9.40 4.61[{0.47}] 3.73[{0.38}]
9 4 13 [{ 13}] 59.5 11.9 5.79[{0.59}] 4.61[{0.47}]
10 5 14 [{ 14}] 73.5 14.7 7.06[{0.72}] 5.69[{0.58}]
12 7 20 [{ 20}] 106 21.1 9.90[{1.01}] 7.94 [{0.81}]
14 8 29 [{ 30}] 144 28.8 13.1[{1.34}] 10.5 [{1.07}]
16 10 39 [{ 40}] 188 37.6 16.9[{1.72}] 13.5 [{1.38}]
18 13 49 [{ 50}] 238 47.6 21.0[{2.14}] 16.8 [{1.71}]
20 16 69 [{ 70}] 294 58.7 25.6[{2.61}] 20.5 [{2.09}]
22 19 78 [{ 80}] 355 71.0 30.5[{3.11}] 24.4 [{2.49}]
24 23 88 [{ 90}] 423 84.6 35.9[{3.66}] 28.7 [{2.93}]
26 27 108 [{ 110}] 496 99.2 41.6[{4.24}] 33.2 [{3.39}]
28 31 118 [{ 120}] 575 115 47.8[{4.87}] 38.2 [{3.90}]
30 36 137 [{ 140}] 660 132 54.3[{5.54}] 43.4 [{4.43}]
32 41 157 [{ 160}] 720 144 61.2[{6.24}] 48.9 [{4.99}]
34 46 177 [{ 180}] 815 163 68.5[{6.99}] 54.8 [{5.59}]
35 49 186 [{ 190}] 865 173 72.3[{7.37}] 57.9 [{5.90}]
36 52 196 [{ 200}] 915 183 76.3[{7.78}] 61.0 [{6.22}]
38 58 216 [{ 220}] 1 020 204 84.2[{8.59}] 67.4 [{6.87}]
40 64 235 [{ 240}] 1 120 225 95.4 [{9.73}] 76.3 [{ 7.78}]
42 70 265 [{ 270}] 1 240 249 105 [{10.7}] 83.6 [{ 8.52}]
45 81 294 [{ 300}] 1 420 285 119 [{12.1}] 95.1 [{ 9.70}]
50 83 363 [{ 370}] 1 760 352 144 [{14.7}] 116 [{11.8}]
55 100 431 [{ 440}] 2 130 426 173 [{17.6}] 138 [{14.1}]
60 119 500 [{ 510}] 2 540 507 203 [{20.7}] 163 [{16.6}]
65 140 588 [{ 600}] 2 980 595 235 [{24.0}] 188 [{19.2}]
70 162 667 [{ 680}] 3 460 691 271 [{27.6}] 216 [{22.0}]
75 186 745 [{ 760}] 3 960 793 307 [{31.3}] 246 [{25.1}]
80 212 824 [{ 840}] 4 510 902 346 [{35.3}] 278 [{28.3}]
85 238 922 [{ 940}] 5 100 1 020 387 [{39.5}] 310 [{31.6}]
90 268 1 020 [{1 040}] 5 700 1 140 431 [{44.0}] 345 [{35.2}]
95 298 1 130 [{1 150}] 6 350 1 270 477 [{48.6}] 381 [{38.9}]
100 331 1 240 [{1 260}] 7 050 1 410 525 [{53.5}] 420 [{42.8}]
110 400 1 470 [{1 500}] 8 550 1 710 627 [{63.9}] 501 [{51.1}]
120 476 1 770 [{1 800}] 10 200 2 030 736 [{75.1}] 589 [{60.1}]
備考1. 初荷重の許容差は,±5%とする。
2. 4120mmの呼称太さの麻ロープのうち,付表に示していないものの各ストランドのヤーン数などは,付表中
の近似の呼称太さのものから比例配分で算出する。
――――― [JIS L 2701 pdf 5] ―――――
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JIS L 2701:1992の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 2701:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK1425:1959
- さらし粉及び高度さらし粉
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8593:2015
- 石油エーテル(試薬)