JIS R 1757:2020 ファインセラミックス―アセトアルデヒドを用いた可視光応答形光触媒の完全分解性能試験方法

JIS R 1757:2020 規格概要

この規格 R1757は、室内環境などが可視光照射される条件での可視光応答形光触媒がもつアセトアルデヒドを完全分解する性能を試験する方法について規定。主として二酸化チタン,三酸化タングステン,その他のセラミック材料からなる金属酸化物半導体である光触媒のうち,粉状のものに適用。

JISR1757 規格全文情報

規格番号
JIS R1757 
規格名称
ファインセラミックス―アセトアルデヒドを用いた可視光応答形光触媒の完全分解性能試験方法
規格名称英語訳
Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics) -- Test method of complete decomposition by photocatalytic materials under indoor lighting environment -- Decomposition of acetaldehyde
制定年月日
2013年2月20日
最新改正日
2020年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 19652:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

81.060.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2013-02-20 制定日, 2017-10-20 確認日, 2020-10-20 改正
ページ
JIS R 1757:2020 PDF [15]
                                                                                   R 1757 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[3]
  •  5 装置・・・・[3]
  •  6 試験体・・・・[4]
  •  7 試験方法・・・・[4]
  •  7.1 一般・・・・[4]
  •  7.2 光照射容器及び光源の準備・・・・[5]
  •  7.3 試験体の前処理・・・・[5]
  •  7.4 アセトアルデヒド分解試験・・・・[5]
  •  8 試験結果の計算・・・・[7]
  •  8.1 一般・・・・[7]
  •  8.2 二酸化炭素濃度・・・・[7]
  •  8.3 測定の終点・・・・[7]
  •  8.4 完全分解の判定・・・・[7]
  •  8.5 完全分解までの時間・・・・[9]
  •  9 試験結果の報告・・・・[9]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS R 1757 pdf 1] ―――――

           R 1757 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本ファインセラミックス協会(JFCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添
えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正
した日本産業規格である。これによって,JIS R 1757:2013は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS R 1757 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
R 1757 : 2020

ファインセラミックス−アセトアルデヒドを用いた可視光応答形光触媒の完全分解性能試験方法

Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)-Test method of complete decomposition by photocatalytic materialsunder indoor lighting environment-Decomposition of acetaldehyde

序文

  この規格は,2018年に第1版として発行されたISO 19652を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,室内環境などが可視光照射される条件での可視光応答形光触媒がもつアセトアルデヒドを
完全分解する性能を試験する方法について規定する。この規格は,主として二酸化チタン,三酸化タング
ステン,その他のセラミック材料からなる金属酸化物半導体である光触媒のうち,粉状のものに適用する。
この規格は,フィルム状,平板状,その他の板状の光触媒材料には適用しない。また,この規格は,水
質浄化,セルフクリーニング,防曇,抗菌,抗かび,抗ウイルスなどのその他の光触媒材料が発現する他
の機能については適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 19652:2018,Fine ceramics (advanced ceramics, advanced technical ceramics)−Test method for
complete decomposition performance of semiconducting photocatalytic materials under indoor
lighting environment−Decomposition of acetaldehyde(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1609-1 照度計 第1部 : 一般計量器
JIS K 0055 ガス分析装置校正方法通則
JIS K 0114 ガスクロマトグラフィー通則
JIS K 0151 赤外線ガス分析計

――――― [JIS R 1757 pdf 3] ―――――

           2
R 1757 : 2020
JIS K 0557 用水·排水の試験に用いる水
JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語
JIS R 1750 ファインセラミックス−屋内照明環境で用いる光触媒試験用光源
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8806 湿度−測定方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS R 1600による。
3.1
光触媒(photocatalyst)
光照射下で,酸化·還元作用によって,空気浄化·脱臭,水質浄化,抗菌,抗かび,抗ウイルス,セル
フクリーニングなどの諸機能を発現する物質。機能性ファインセラミックスの一種である。
3.2
可視光(indoor light)
波長が380 nm以上780 nm未満の範囲の光。
3.3
可視光応答形光触媒(indoor light-active photocatalyst)
光触媒のうち,可視光だけの照射下においても諸機能を発現する物質。
3.4
ゼロガス(zero calibration gas)
汚染物質も二酸化炭素も含まない空気(主要な汚染物質の濃度が体積分率0.01 ppm以下であり,二酸化
炭素の濃度が体積分率1.0 ppm以下である高圧容器入りの合成空気)。
3.5
標準ガス(standard gas)
濃度が既知のガス,又はJIS K 0055によって調製された校正用のガス。
3.6
試験用ガス(test gas)
標準ガス,又は標準ガスとゼロガスとを混合して調製した濃度既知の汚染物質を含む空気。
3.7
供給濃度(supply air concentration)
試験を行うために光照射容器に導入する試験用ガスの濃度。
3.8
暗条件(dark condition)
光源を点灯せず,外部の光も入射しない試験条件。通常は,試験用ガスを導入し,光照射下の反応と対
比させた測定を行う。
3.9
完全分解(complete decomposition)
光触媒による炭化水素の酸化分解における完全無機化。炭化水素は,完全分解されると,二酸化炭素及
び水になる。

――――― [JIS R 1757 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
R 1757 : 2020

4 原理

  この試験方法は,実用的な可視光応答形光触媒の特性及び能力を比較及び評価するために,評価対象の
ガスとしてアセトアルデヒドを用いて,室内光環境下における可視光応答形光触媒材料の完全分解性能の
定量的な指標を求める,客観的で再現性の高い方法である。
可視光応答形光触媒の試験体を密閉した光照射容器内に設置し,アセトアルデヒドを含む空気を供給し,
可視光を照射することによって,アセトアルデヒドは酸化し,二酸化炭素などに分解する。二酸化炭素の
発生が終了したとみなすまで可視光の照射を行い,その時点での二酸化炭素の発生量によって完全分解し
たか否かを判定する。
可視光応答形光触媒によるアセトアルデヒドの完全分解が起これば,生成する二酸化炭素のモル量は,
供給したアセトアルデヒドのモル量の2倍となる。2倍に満たない場合は,可視光応答形光触媒による酸
化分解力が不十分であり,アセトアルデヒドは酢酸などの中間体生成の段階で酸化反応が停止したと考え
られる。このことによって,室内光環境下における可視光応答形光触媒材料の完全分解性能の定量的評価
を行う。

5 装置

  装置は,次による。
5.1 構成 装置は,光照射容器,光源,紫外線シャープカットフィルタ,アセトアルデヒド濃度測定装
置及び二酸化炭素濃度測定装置で構成し,5.25.6による。装置については,アセトアルデヒドを含む空
気を扱うため,吸着などによる損失が最小となるように配慮しなければならない。
5.2 光照射容器 光照射容器は,500 mL±25 mLの容量であり,光透過窓板を設けた密閉できる構造と
する。容器の材料は,アセトアルデヒドの吸着が少なく,各種のガスの発生がなく,また,近紫外線の照
射に耐えることができるものとし,ガラス製が望ましい。光透過窓板は,光照射する波長領域において光
吸収の小さい石英ガラス又はほうけい(硼珪)酸ガラス板とする。光照射容器の例を,図1に示す。
光照射容器には,空気置換及び容器内のガスを採取するためのガス導入·採取口を2か所又は3か所設
ける。
1 ゴムパッキング 2 光透過窓板 3 クランプ 4 ガス導入·採取口
5 フラットシャーレ 6 光照射容器本体 7 ゴム栓
図1−光照射容器の例(断面図)
5.3 光源 光源は,JIS R 1750に規定する光源のうち,広帯域発光形蛍光ランプの普通形白色(記号W)
とする。照度計は,JIS C 1609-1に規定する一般形A級照度計,一般形AA級照度計又は一般形精密級照

――――― [JIS R 1757 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS R 1757:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 19652:2018(MOD)

JIS R 1757:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 1757:2020の関連規格と引用規格一覧