JIS C 9711:1997 屋内配線用電線接続工具

JIS C 9711:1997 規格概要

この規格 C9711は、屋内配線及び屋側配線用電線コネクタのうち,(1)JIS C 2805に規定する銅線用裸圧着端子 (2)JIS C 2806に規定するものに使用する屋内配線用電線接続工具について規定。

JISC9711 規格全文情報

規格番号
JIS C9711 
規格名称
屋内配線用電線接続工具
規格名称英語訳
Compression tools for wire connectors of interior wiring
制定年月日
1974年6月1日
最新改正日
2017年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

29.120.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電気設備 I 2021, 電気設備 II-1 2021, 電気設備 II-2 2021, 電気設備 III 2021
改訂:履歴
1974-06-01 制定日, 1977-11-01 改正日, 1982-02-01 改正日, 1987-06-01 確認日, 1990-10-01 改正日, 1997-06-20 改正日, 2002-06-20 確認日, 2007-07-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS C 9711:1997 PDF [14]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 9711-1997

屋内配線用電線接続工具

Compression tools for wire connectors of interior wiring

1. 適用範囲 この規格は,主に屋内配線及び屋側配線用電線コネクタのうち,次のものに使用する屋内
配線用電線接続工具(以下,工具という。)について規定する。
(1) IS C 2805に規定する銅線用裸圧着端子(以下,端子という。)。
(2) IS C 2806に規定するもの(以下,スリーブという。)。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS C 0702 クラスII電気機器の絶縁構造通則
JIS C 2805 銅線用圧着端子
JIS C 2806 銅線用裸圧着スリーブ
JIS C 3301 ゴムコード
JIS C 3306 ビニルコード
JIS C 3312 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JIS C 3327 600Vゴムキャブタイヤケーブル
JIS C 8511 アルカリ一次電池
JIS C 8512 二酸化マンガンリチウム一次電池
JIS C 8701 可搬鉛蓄電池
JIS C 8705 円筒密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池
JIS G 3444 一般構造用炭素鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4105 クロムモリブデン鋼鋼材
JIS H 4040 アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 圧着接続 非対称的なダイスによって圧力を加え,接続部を変形させる接続。
(2) 設定圧力 ヘッド分離式工具の使用油圧力の最高値としてポンプ部に表示された値 (MPa) 。
(3) 成形確認機構 適正な圧着接続を得るためにダイス部間の位置を規制又は確認できる機構。
(4) 圧力規制装置 適正な圧着接続を得るために圧着が完了したとき自動放出弁などが作動してダイス部
に加わる圧力を規制する装置。

――――― [JIS C 9711 pdf 1] ―――――

2
C 9711-1997
(5) 圧着成形高さ(クリンプハイト) 圧着接続が完了した電線コネクタの圧着成形箇所の凹部と凸部間
の距離。
(6) 圧着マーク 圧着が完了したとき,使用したダイスが確認できるよう電線コネクタに付けられるマー
ク。
(7) ポンプ部 ポンプと圧力規制装置などを組み合わせたものの総称。
3. 種類及び着脱機構 工具の種類及び着脱機構は,表1による。
表1 工具の種類及び着脱機構
種類 ヘッド着脱機構 ダイス着脱機構
手動片手式工具 一体 固定
手動両手式工具 又は
手動油圧式工具 取替え
電動機械式工具
電動油圧式工具
手動油圧ヘッド分離式工具 取替え
足踏油圧ヘッド分離式工具
機動油圧ヘッド分離式工具
4. 性能
4.1 ダイス部の硬さ ダイス部の硬さは,6.2の試験を行ったとき,ロックウェル硬さHRC38以上でな
ければならない。
4.2 ハンドル部又はペダル部最大荷重 ハンドル部又はペダル部に加わる最大荷重は,手動又は足踏式
工具に適用し,6.3の試験を行ったとき,表2に示す値以下でなければならない。
表2 ハンドル部又はペダル部最大荷重
種類 最大荷重N
手動片手式工具 390 [590(1) ]
手動両手式工具 340
手動油圧式工具 ハンド形(2) 245
据置形(3) 490
手動油圧ヘッド分離式工具 490
足踏油圧ヘッド分離式工具 490
注(1) 端子及びスリーブB形,P形の呼び8以上用のもの並
びにスリーブE形(リングスリーブ)用のものに適
用する。
(2) ハンド形とは両手で支持して作業する目的で作られ
た工具をいう。
(3) 据置形とは,床などに置いて作業する目的で作られ
た工具をいう。
4.3 ポンプ部の油圧力 ポンプ部の油圧力は,油圧式工具に適用し,6.4の試験を行ったとき,設定圧力
の±5%以内でなければならない。
4.4 耐久性 耐久性は,6.5の試験を行ったとき,各部に実用に耐えないような損耗を生じないで,かつ,
次の各項に適合しなければならない。
(1) 手動片手式工具,手動両手式工具及び手動油圧式工具は,6.5(1)の試験を行ったとき,耐久試験終了後
のハンドル部最大荷重は,試験前の値に対する比率が表3に示す値以上でなければならない。

――――― [JIS C 9711 pdf 2] ―――――

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C 9711-1997
表3 耐久試験後のハンドル部最大荷重の比率
種類 比率 %
手動片手式工具 70
手動両手式工具 90
手動油圧式工具 90
(2) 電動機械式工具は,6.5(2)の試験を行ったとき,耐久試験終了後の最大消費電流は,試験前の値に対す
る比率が90%以上でなければならない。
(3) 油圧式工具は,6.5(3)の試験を行ったとき,耐久試験終了後の油圧力は,試験前の値に対する比率が
90%以上でなければならない。ただし,手動油圧式工具については(1)によってもよい。
4.5 温度上昇 温度上昇は,電動式工具に適用し,6.6の試験を行ったとき表4の値以下でなければなら
ない。
表4 電動式工具の温度上昇
単位 ℃
測定箇所 温度上昇
電動機の巻線 A種絶縁のもの 75
E種絶縁のもの 90
B種絶縁のもの 95
F種絶縁のもの 110
30
スイッチなどのつまみ,押しボタン 金属製のもの,陶磁器製のもの及びガラス製のもの
その他のもの 45
35
人が容易に触れるおそれがある外箱 金属製のもの,陶磁器製のもの及びガラス製のもの
(ギヤケース及び軸受部を含む。)
その他のもの 50
使用中に人が操作する取っ手 25
金属製のもの,陶磁器製のもの及びガラス製のもの
その他のもの 40
備考 基準周囲温度の限度は,30℃とする。
4.6 絶縁抵抗 絶縁抵抗は,商用電源を使用する電動式工具に適用し,6.7の試験を行ったとき,JIS C
0702の8.1(絶縁抵抗)に規定する性能を満足しなければならない。
4.7 耐電圧 耐電圧は,商用電源を使用する電動式工具に適用し,6.8の試験を行ったとき,これに耐え
なければならない。
4.8 漏れ電流 漏れ電流は,商用電源を使用する電動式工具に適用し,6.9の試験を行ったとき,JIS C
0702に規定する性能を満足しなければならない。
4.9 耐衝撃性 耐衝撃性は,電動式工具に適用し,6.10の試験を行ったとき,次の各項に適合しなけれ
ばならない。
(1) 充電部が露出しないこと。
(2) 工具に電源を接続したとき短絡しないこと。
(3) 商用電源を使用するものは,直流500V絶縁抵抗計によって測定した充電部と地絡するおそれがある
非充電金属部との間の絶縁抵抗は,2M 坎 上であること。
(4) ポリアミド加工したおもりを落下させたとき,感電,火災などの危険を生じるおそれがあるひび,割
れその他の異常を生じないこと。
4.10 圧着成形高さ 圧着成形高さは,6.11の試験を行ったとき,工具製造業者の指定した値以下でなけ
ればならない。
4.11 接続性能 接続性能は,次によらなければならない。

――――― [JIS C 9711 pdf 3] ―――――

4
C 9711-1997
(1) 端子は,6.12(1)の試験を行ったとき,JIS C 2805の3.2(温度),3.3(電気抵抗),3.4(塩水噴霧)及
び3.7(振動疲労)に規定する性能を満足すること。
(2) スリーブは,6.12(2)の試験を行ったとき,JIS C 2806の3.2(温度)及び3.3(引張強さ)に規定する
性能を満足すること。
4.12 コードの折曲げ コードの折曲げは,電源コードをもつ電動式工具に適用し,次によらなければな
らない。
(1) 本体とコードとの接続部の折曲げ 本体とコードとの接続部は,6.13.1の試験を行ったとき,コード
に短絡が生じないこと。
また,コードの素線の断線率は,10%以下であること。
(2) コード付一体成形の接続器のコード接続部の折曲げ コード付一体成形の接続器のコード接続部は,
6.13.2の試験を行ったとき,コードに短絡が生じないこと。
また,コードの素線の断線率は,20%以下であること。
5. 材料及び構造
5.1 材料 材料は,次による。
(1) ダイス部はJIS G 4105の種類SCM435のもの又はこれと同等以上の機械的性質をもつもの。
(2) ヘッド部,ポンプ部などの主要金属部はJIS G 3444, JIS G 4051, JIS G 4105, JIS H 4040若しくはJIS H
5202に規定するもの,又はこれらと同等以上の機械的性質をもつもの。
5.2 構造 構造は,次による。
(1) 工具の各部には有害なきず,割れ,さびその他の欠点がなく,仕上げが良好であること。
(2) 工具は操作が簡単であり,ダイス取替え式のものはその着脱が容易に,かつ,確実にできる構造であ
ること。
(3) 工具は,著しいがたつきなどがなく,操作が円滑で,使用状態における使い勝手が良好であること。
(4) ダイスの歯形部は,特に滑らかに仕上がり,圧着接続作業の際,電線コネクタにきず,割れなどを生
じないこと。
(5) 工具には,成形確認機構を次によって設けること。
(a) 手動片手式工具,手動両手式工具及び電動機械式工具は,ラチェット又はこれに類する機構によっ
て,ダイス部間の位置が適正な圧着接続ができる距離に達しなければ,ダイス部が開かず,工具か
ら電線コネクタを取り外すことができない機構。
(b) 油圧式工具のヘッド部は,ダイス部に加わる荷重が適正な圧着接続ができる値に達したとき,ピス
トンロッドの位置表示ができる機構。
(6) 油圧式工具は,ダイス部に加わる荷重が適正な圧着接続ができる値に達した後,自動放出弁(安全弁)
などが作動し,ダイス部に加わる荷重を規制する圧力規制装置を設けること。
(7) ポンプ部とヘッド部を油圧ホースなどで接続する形式のものは,その着脱が容易で,確実な接続がで
きる接続金具を備えていること。
(8) 油圧式工具は,ポンプ部,ヘッド部,油圧ホース及び接続金具が油圧力に十分耐えられること。
(9) 工具の歯形部に適合する電線コネクタの呼びに従い,表5の圧着マークが電線コネクタの圧着部に表
示できるよう歯形部に刻印すること。

――――― [JIS C 9711 pdf 4] ―――――

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C 9711-1997
表5 圧着マーク
歯形部に適合する電線コネクタの呼び 圧着マーク
端子 スリーブ
R RD B P E
1.25 − 1.25 − − 1
2 − 2 2 − 2
5.5 − 5.5 5.5 − 5
8 − 8 8 − 8
14 − 14 14 − 14
22 − 22 22 − 22
38 − 38 38 − 38
60 60 60 60 − 60
− − − 70 − 70
80 80 80 80 − 80
100 100 100 100 − 100
150 150 150 150 − 150
− − − 180 − 180
200 200 200 200 − 200
325 325 325 325 − 325
− − − − 小 (1.6×2の場合) ○
− − − − 小
− − − − 中 中
− − − − 大 大
備考 ダイスの凹歯形を共用するものは,適合する電線コネクタの最小及び最大の
呼びを示すこと。
(10) 電動機械式工具及び電動油圧式工具の電源は,商用電源又は電池電源であること。
(11) 電動機械式工具及び電動油圧式工具に使用する電池は,JIS C 8511, JIS C 8512, JIS C 8701若しくは
JIS C 8705に適合するもの又はこれらと同等以上の性能をもつものであること。
(12) 電池を使用する電動機械式工具及び電動油圧式工具には,適切な充電器を備えること。
(13) 電動機械式工具及び電動油圧式工具で商用電源を使用できるものは,JIS C 0702の3.(構造)7.(コ
ンデンサ)の規定に適合するものであること。
(14) 電動機械式工具及び電動油圧式工具に使用する電源コードは,JIS C 3301, JIS C 3306, JIS C 3312又は
JIS C 3327に適合するものであること。
6. 試験
6.1 試験条件 試験は特に指定がない限り,JIS Z 8703の常温 (20±15℃) 及び常湿 (65±20%) の室内
で行う。
6.2 ダイス部の硬さ試験 ダイス部の圧着接続面に近い側面を,JIS Z 2245によって試験を行う。
6.3 ハンドル部又はペダル部荷重試験 図1のように,ハンドル部又はペダル部末端から40mmの箇所
に荷重計を取り付け,工具の最大適用サイズの電線コネクタとその電線コネクタの最大適用サイズで,か
つ,最大占有率となる電線を組み合わせ,圧着接続作業を行い,成形確認機構又は圧力規制装置が作動し
て圧着が完了するまでのハンドル部又はペダル部に加わる最大荷重を測定する。

――――― [JIS C 9711 pdf 5] ―――――

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JIS C 9711:1997の国際規格 ICS 分類一覧

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