JIS K 5552:2002 ジンクリッチプライマー

JIS K 5552:2002 規格概要

この規格 K5552は、鋼材の防せい(錆)に用いるジンクリッチプライマーについて規定。

JISK5552 規格全文情報

規格番号
JIS K5552 
規格名称
ジンクリッチプライマー
規格名称英語訳
Zinc rich primer
制定年月日
1991年8月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.150.60, 87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
1991-08-01 制定日, 2002-03-20 改正日, 2006-10-20 確認日, 2010-05-20 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 5552:2002 PDF [11]
K 5552 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によってJIS K 5552 : 1991は,改正され,この規格に置き換えられる。
JIS K 5552には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) 溶剤不溶物中の金属亜鉛の定量

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 5552 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5552 : 2002

ジンクリッチプライマー

Zinc rich primer

1. 適用範囲 この規格は,鋼材の防せい(錆)に用いるジンクリッチプライマーについて規定する。
備考 ジンクリッチプライマーは,亜鉛末及びアルキルシリケート又はエポキシ樹脂及び硬化剤,顔
料及び溶剤を主な原料としたものである。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5551 エポキシ樹脂塗料
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第6節 : ポットライフ
JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第3節 : 硬化乾燥性
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第3節 : 耐おもり落下性
JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第1節 : 耐中性塩水噴霧性
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第6節 : 屋外暴露耐候性
JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第2節 : 膨れの等級
JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第3節 : さびの等級
JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第4節 : 割れの等級
JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第5節 : はがれの等級
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 加熱残分
JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント
JIS K 8101 エタノール (99.5)(試薬)
JIS K 8142 塩化鉄 (III) 六水和物(試薬)

――――― [JIS K 5552 pdf 2] ―――――

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K 5552 : 2002
JIS K 8247 過マンガン酸カリウム(試薬)
JIS K 8371 酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8997 硫酸マンガン (II) 五水和物(試薬)
JIS K 9005 リン酸(試薬)
ISO 8501-1 Preparation of steel substrates before application of paints and related products−Visual
assessment of surface cleanliness−Part 1 : Rust grades and preparation grades of uncoated steel substrates
and of steel substrates after overall removal of previous coatings
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。
4. 種類 種類は,次とする。
a) 1種 無機ジンクリッチプライマー アルキルシリケートをビヒクルとした,1液1粉末形のもの。
b) 2種 有機ジンクリッチプライマー エポキシ樹脂をビヒクルとした,2液1粉末形又は2液形(亜鉛
末を含む液と硬化剤)のもの。
5. 品質 品質は,6.によって試験したとき,表1による。
表1 品質
項目 種類
1種 2種
容器の中での状態 粉は微小で一様な粉末であるものとする。
液はかき混ぜたとき堅い塊がなくて一様になるものとする。
塗装作業性 塗装作業に支障があってはならない。
乾燥時間 h 1以下
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
ポットライフ 5時間で使用できるものとする。
耐衝撃性 衝撃によって割れ及びはがれが生じてはならない。
耐塩水噴霧性 塩水噴霧に耐えるものとする。
混合塗料中の加熱残分 % 70以上
加熱残分中の金属亜鉛 % 80以上 70以上
エポキシ樹脂の定性 − エポキシ樹脂を含むこと。
屋外暴露耐候性 6か月間の試験でさび,割れ,はがれ及び膨れがあってはならない。
6. 試験方法
6.1 サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
6.2 試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
6.3 試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
6.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験を行う場所は,特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6の4.1[標準条件(可能な場合常に
使用するべき条件)]で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス・蒸気・ほこりなどが
なく,通風の少ない室内とする。

――――― [JIS K 5552 pdf 3] ―――――

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K 5552 : 2002
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)とする。ただし,5.3(色観察ブースの人工照明)
に規定するブースを用いても差し支えない。
6.3.2 試験片の作製
6.3.2.1 試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。ただし,特に規定する以外は,ブラスト処理した鋼
板 (150×70×3.2mm) とする。ブラストの条件は,表2による。
備考 鋼板は,JIS G 3101に規定するSS400の鋼板とする。
表2 ブラストの条件
除せい度 ISO 8501-1 Sa21
2以上
研掃材 グリット
表面粗さ 25 刀稀 準とする。
6.3.2.2 試料の混合と薄め方 液と粉末の混合は,その製品の指定する方法による。試料の薄め方は,そ
の製品に指定するシンナーを用いて,混合物の20%(質量)以下で薄めてもよい。
6.3.2.3 試料の塗り方 混合した試料は,よくかき混ぜた後,目開き600 網でろ過し,直ちに塗る。
初めの混合から時間を測定して,5時間を過ぎたものは試験に用いてはならない。試料の塗り方は,特に
規定する以外は,吹付け塗り(エアスプレー塗り)とし,7日間乾燥したときに測定して,塗膜の厚さが
1520 塗る。
6.3.2.4 乾燥方法 乾燥方法は,特に規定する以外は自然乾燥とする。
6.3.2.5 膜厚の測定 膜厚の測定は,JIS K 5600-1-7による。
6.4 容器の中での状態 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1(容器の中の状態)による。
ただし,粉末については目視によって観察し判定する。
6.5 塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2(塗装作業性)による。
6.6 乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-3によって評価する。
6.7 塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は試
料を塗ってから48時間置いて,目視によって観察し,流れ・むら・割れ・はがれを調べる。
6.8 ポットライフ ポットライフの試験は,JIS K 5600-2-6によるほか,次による。
6.8.1 試験容器 試験容器は,密封できる金属製,ガラス瓶又はポリエチレン製とする。
6.8.2 試験 試験板は,JIS G 3141に規定するSPCC-SBの鋼板 (150×70×0.8mm) とする。
6.8.3 操作 操作は,次による。
a) 主剤と硬化剤をその製品に規定した方法によって,よく混合し,容器に入れふたをし,標準条件で5
時間静置したものを試料とする。
b) 試料をかくはん棒でよくかき混ぜ,容器の中での状態を調べる。
c) 試料を目開き600 網でろ過し,エアスプレーで塗り,試験片を立て掛けて48時間置いた後,
塗膜の外観を調べる。
6.8.4 判定 判定は,試料をかき混ぜたとき,顔料の沈降がないか,あってもかき混ぜれば容易に一様に
分散し,混合直後に比べて著しい粘度の上昇及びゲル化がなく,更に,塗膜の外観が正常で,流れ・あな
及びしわの程度が大きくないときは,ポットライフは“5時間で使用できる。”とする。
6.9 耐衝撃性 耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)による。この場合,6.8に用いた
試験片を更に5日間置いて試験する。試験は,質量が500±1gのおもりを高さ500mmから撃ち型の上に
落とす。塗面の試験位置を変えてこの操作を2回繰り返し,割れ・はがれのないときは“衝撃によって割
れ・はがれができない。”とする。

――――― [JIS K 5552 pdf 4] ―――――

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K 5552 : 2002
6.10 耐塩水噴霧性 耐塩水噴霧性の試験は,JIS K 5600-7-1による。試験板は,JIS G 3141に規定する
SPCCSBの鋼板 (150×70×0.8mm) を試料1個について3枚ずつ用意し,6.3.2 c)の方法で乾燥膜厚が20
25 合した試料を1回塗り,直ちに周辺をはけで1回塗り増し,1種は48時間,2種は
168時間置いて試験片とする。1種は168時間,2種は72時間試験を行った後,試験片を取り出して流水
で洗い,室内に2時間置いて,目視によって塗膜を調べる。このとき,試験片の周辺約10mm以内及び塗
膜に付けたきずの両側それぞれ3mm以内の塗膜は,評価の対象としない。試験片2枚以上について塗膜
に赤さびを認めないときは,“塩水噴霧に耐える。”とする。
6.11 混合塗料中の加熱残分 混合塗料中の加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,1種は液
について,105±2℃で1時間の条件で測定し,粉末との混合比から混合塗料の加熱残分を求める。2種は
混合塗料について105±2℃で3時間の条件で測定する。
6.12 加熱残分中の金属亜鉛 加熱残分中の金属亜鉛の定量試験は,この規格の附属書による。ただし,1
液1粉末形及び2液1粉末形の試料については,粉末中の金属亜鉛の量を求め,加熱残分中の金属亜鉛は,
粉末の混合比と加熱残分から次の式によって算出する。
A=B×C/D
ここに, A : 加熱残分中の金属亜鉛 (%)
B : 混合物中の粉末の割合 (%)
C : 粉末中の金属亜鉛 (%)
D : 混合物の加熱残分 (%)
2液形の試料については,亜鉛末の入っている液からJIS K 5622の附属書1によって溶剤不溶物を分取
し,溶剤不溶物中の金属亜鉛の量を求め,溶剤不溶物及び加熱残分から金属亜鉛を,次の式によって算出
する。
なお,溶剤不溶物を分取するときに用いる溶剤は,2−メチル−4−ペンタノン及びアセトンを容量比1 :
1で混合する。
A=B×C/D
ここに, A : 加熱残分中の金属亜鉛 (%)
B : 混合物中の溶剤不溶物 (%)
C : 溶剤不溶物中の金属亜鉛 (%)
D : 混合物の加熱残分 (%)
6.13 エポキシ樹脂の定性 エポキシ樹脂の定性は,JIS K 5551の附属書による。この場合,抽出溶剤は
トルエン及びアセトンを容量比1 : 1で混合したものを用いる。定性は,試料の赤外吸収スペクトルを図1
のエポキシ樹脂の赤外吸収スペクトルと比べ,次に表3のエポキシ樹脂の特性吸収を調べる。試料の赤外
吸収スペクトルパターンが,図1のエポキシ樹脂の赤外吸収スペクトルパターンと類似し,試料のスペク
トルに表3に示す15すべての特性吸収を認めたときは,試料中に“エポキシ樹脂を含む。”とする。

――――― [JIS K 5552 pdf 5] ―――――

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JIS K 5552:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5552:2002の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-7:2014
塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-6:2016
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第6節:ポットライフ
JISK5600-3-3:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第3節:硬化乾燥性
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-5-3:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
JISK5600-7-1:1999
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第1節:耐中性塩水噴霧性
JISK5600-7-6:2002
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
JISK5600-8-2:2008
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
JISK5600-8-3:2008
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第3節:さびの等級
JISK5600-8-4:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
JISK5600-8-5:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8142:2018
塩化鉄(III)六水和物(試薬)
JISK8247:2015
過マンガン酸カリウム(試薬)
JISK8371:2006
酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
JISK8903:2014
4-メチル-2-ペンタノン(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8997:2012
硫酸マンガン(II)五水和物(試薬)
JISK9005:2006
りん酸(試薬)