JIS K 5553:2002 厚膜形ジンクリッチペイント

JIS K 5553:2002 規格概要

この規格 K5553は、鋼材の防せい(錆)に用いる厚膜形ジンクリッチペイントについて規定。

JISK5553 規格全文情報

規格番号
JIS K5553 
規格名称
厚膜形ジンクリッチペイント
規格名称英語訳
High build type Zinc rich paint
制定年月日
1991年8月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.150.60, 87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
1991-08-01 制定日, 2002-03-20 改正日, 2006-10-20 確認日, 2010-05-20 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 5553:2002 PDF [10]
K 5553 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によってJIS K 5553 : 1991は,改正され,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 5553 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5553 : 2002

厚膜形ジンクリッチペイント

High build type Zinc rich paint

1. 適用範囲 この規格は,鋼材の防せい(錆)に用いる厚膜形ジンクリッチペイントについて規定する。
備考 厚膜形ジンクリッチペイントは,亜鉛末及びアルキルシリケート又はエポキシ樹脂及び硬化剤,
顔料及び溶剤を主な原料としたものである。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5551 エポキシ樹脂塗料
JIS K 5552 ジンクリッチプライマー
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部;通則−第7節 : 膜厚
JIS K 5600-2-6 塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第6節 : ポットライフ
JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部 : 塗膜の形成機能−第3節 : 硬化乾燥性
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-5-3 塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第3節 : 耐おもり落下性
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部 : 塗膜の化学的性質−第1節 : 耐液体性(一般的方法)
JIS K 5600-7-1 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第1節 : 耐中性塩水噴霧性
JIS K 5600-7-6 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第6節 : 屋外暴露耐候性
JIS K 5600-8-2 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第2節 : 膨れの等級
JIS K 5600-8-3 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第3節 : さびの等級
JIS K 5600-8-4 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第4節 : 割れの等級
JIS K 5600-8-5 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第5節 : はがれの等級
JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第1節 : 試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 加熱残分
JIS K 5622 鉛丹さび止めペイント
JIS K 8034 アセトン(試薬)

――――― [JIS K 5553 pdf 2] ―――――

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K 5553 : 2002
JIS K 8680 トルエン(試薬)
JIS K 8903 4-メチル-2-ペンタノン(試薬)
ISO 8501-1 Preparation of steel substrates before application of paints and related products−Visual
assessment of surface cleanliness−Part 1 : Rust grades and preparation grades of uncoated steel substrates
and of steel substrates after overall removal of previous coatings
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。
4. 種類 厚膜形ジンクリッチペイントは,次の2種類に分ける。
a) 1種 厚陣形無機ジンクリッチペイント アルキルシリケートをビヒクルとした,1液1粉末形のもの。
b) 2種 厚膜形有機ジンクリッチペイント エポキシ樹脂をビヒクルとした,2液1粉末形又は2液形(亜
鉛末を含む液と硬化剤)のもので,硬化剤にはポリアミド,アミンアダクトなどを用いる。
5. 品質 品質は,6.によって試験したとき,表1とする。
表1 品質
項目 種類
1種 2種
容器の中での状態 粉は微小で一様な粉末とする。
液はかき混ぜたとき堅い塊がなくて一様になるものとする。
乾燥時間 h 5以下 6以下
塗膜の外観 塗膜の外観が正常であるものとする。
ポットライフ 5時間で使用できるものとする。
耐衝撃性(デュポン式)衝撃によって割れ及びはがれが生じてはならない。
厚塗り性 厚塗り性に支障があってはならない。
耐塩水噴霧性 塩水噴霧に耐えるものとする。
耐水性 − 水に浸したとき異常がないものとする。
混合塗料中の加熱残分 % 70以上 75以上
加熱残分中の金属亜鉛 % 75以上 70以上
エポキシ樹脂の定性 − エポキシ樹脂を含むこと。
屋外暴露耐候性 2年間の試験でさび,割れ,はがれ及び膨れがあってはならない。
6. 試験方法
6.1 サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
6.2 試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
6.3 試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
6.3.1 試験の場所
a) 養生及び試験を行う場所は,特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6の4.1[標準条件(可能な場合常に
使用するべき条件)]で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス,蒸気及びほこりなど
がなく,通風の少ない室内とする。
b) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)とする。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。

――――― [JIS K 5553 pdf 3] ―――――

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K 5553 : 2002
6.3.2 試験片の作製
6.3.2.1 試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。ただし,特に規定する以外は,ブラスト洗浄によっ
て調整した鋼板 (150×70×3.2mm) とする。ブラストの条件は,表2による。
備考 鋼板は,JIS G 3101に規定するSS400の鋼板とする。
表2 ブラストの条件
除せい度 ISO 8501-1 Sa221以上
研掃材 グリット
表面粗さ 25 刀稀 準とする。
6.3.2.2 試料の混合と薄め方 液と粉末の混合は,その製品の指定する方法による。試料の薄め方は,そ
の製品に指定する薄め液を用いて,混合物の10%(質量)以下で薄めてもよい。
6.3.2.3 試料の塗り方 混合した試料は,よくかき混ぜた後,目開き600 網でろ過し,直ちに塗る。
初めの混合から時間を測定して,ポットライフの5時間を過ぎたものは試験に用いてはならない。試料の
塗り方は,特に規定する以外は,吹付け塗り(エアスプレー塗り)とし,7日間乾燥したときに測定して,
塗膜の厚さが75±10 塗る。吹付け条件は製品に指定された条件による。
6.3.2.4 乾燥方法 乾燥方法は,特に規定する以外は,JIS K 5600-1-1の3.3.8 a)(自然乾燥の場合)とす
る。
6.3.2.5 試験片の周辺塗り包み 表面に試料を塗り塗面が乾いた後,試料を用いて試験片の裏面及び周辺
を塗り包む。
なお,液に浸して試験する試験片のほか,塗膜の長期耐久性を試験する試験片の場合も同様に処理する。
6.3.2.6 膜厚の測定 膜厚の測定は,JIS K 5600-1-7による。
6.4 容器の中での状態 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1(容器の中の状態)による。
ただし,粉末については目視によって観察し判定する。
6.5 乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-3によって評価する。
6.6 塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,判定は試
料を塗ってから48時間置いて,目視によって観察し,流れ,むら,割れ及びはがれを調べる。
6.7 ポットライフ ポットライフの試験は,JIS K 5600-2-6による。ただし,標準条件のときポットライ
フは5時間とする。容器は密閉できる金属製を用い,試験板は鋼板とし,塗装はエアスプレー塗りで乾燥
は自然乾燥とする。
6.8 耐衝撃性 耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3の6.(デュポン式)による。この場合,6.7に用いた
試験片を更に5日間置いて,質量500±1gのおもりを高さ500mmから撃ち型の上に落とす。塗面の試験
位置を変えてこの操作を2回繰り返し,割れ及びはがれのないときは,“衝撃によって割れ及びはがれがで
きない。”とする。
6.9 厚塗り性 厚塗り性の試験は,試料を垂直に保持した試験板の片面に6.3.2.3の方法によって,乾燥
膜厚が約65 垈 する。試験片をそのまま3分間置いて,再び乾燥膜厚が約65
ように塗り重ね,合計膜厚が130±10 晶 視によって塗膜を調べ,塗
面に割れ及びはがれを認めないときは,“厚塗り性に支障がない。”とする。ただし,このとき試験片の周
辺約20mm以内の部分の塗膜は,評価の対象外とする。

――――― [JIS K 5553 pdf 4] ―――――

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K 5553 : 2002
6.10 耐塩水噴霧性 耐塩水噴霧性の試験は,JIS K 5600-7-1による。試験板として,6.3.2.1によってブラ
ストで処理した鋼板 (150×70×3.2mm) を,試料1個について2枚ずつ用意し,その両面を6.3.2.3の方法
で1回塗り,直ちに周辺をはけで1回塗り増し,1種は48時間,2種は7日間置いて試験片とする。試験
は1種で360時間,2種では240時間行い,試験片を取り出して流水で洗い,室内に24時間置いて目視に
よって観察する。このとき,試験片の周辺約10mm以内及び塗膜に付けたきずの両側それぞれ3mm以内
の塗膜は,評価の対象外とする。2枚の試験片の双方の塗膜に,赤さび及び膨れを認めないときは,“塩水
噴霧に耐える。”とする。
6.11 耐水性 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]による。試験板として,6.3.2.1
によってブラストで処理した鋼板 (150×70×3.2mm) を,試料1個につき3枚ずつ用意し,その両面を
6.3.2.3の方法で1回塗り,直ちに周辺をはけで1回塗り増し,7日間置いて試験片とする。そのうち1枚
を評価用の塗膜見本に用いる原状試験片とし,2枚を23±1℃の脱イオン水に240時間浸す。試験片を液か
ら取り出した直後と2時間置いた後とに,目視によって観察し,試験片2枚の液面から幅約10mmを含む
双方の塗膜にしわ,膨れ,割れ及びはがれを認めず,更に2時間置いた後の塗膜を原状試験片と比べて,
つやの変化,くもり及び変色の程度が大きくないときは,“水に浸したとき異常がない。”とする。
6.12 混合塗料中の加熱残分 混合塗料中の加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,1種は液
について105±2℃,1時間で測定し,粉末との混合比から混合物の加熱残分を求める。2種は混合物につ
いて105±2℃,3時間で測定する。
6.13 加熱残分中の金属亜鉛 加熱残分中の金属亜鉛の定量試験は,JIS K 5552の附属書による。ただし,
1液1粉末形及び2液1粉末形の試料については,粉末中の金属亜鉛の量を求め,加熱残分中の金属亜鉛
は,粉末の混合比と加熱残分から,次の式によって算出する。
A=B×C/D
ここに, A : 加熱残分中の金属亜鉛 (%)
B : 混合物中の粉末の割合 (%)
C : 粉末中の金属亜鉛 (%)
D : 混合物の加熱残分 (%)
2液形の試料については,亜鉛末の入っている液からJIS K 5622の附属書1によって溶剤不溶物を分取
し,溶剤不溶物について金属亜鉛の量を求め,加熱残分中の金属亜鉛は,溶剤不溶物及び加熱残分から次
の式によって算出する。
なお,溶剤不溶物を分取するときに用いる溶剤は,JIS K 8903に規定する4−メチル−2−ペンタノン(メ
チルイソブチルケトン)及びJIS K 8034に規定するアセトンを容量比1 : 1で混合する。
A=B×C/D
ここに, A : 加熱残分中の金属亜鉛 (%)
B : 混合物中の溶剤不溶物 (%)
C : 溶剤不溶物中の金属亜鉛 (%)
D : 混合物の加熱残分 (%)

――――― [JIS K 5553 pdf 5] ―――――

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JIS K 5553:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5553:2002の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-7:2014
塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
JISK5600-2-6:2016
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第6節:ポットライフ
JISK5600-3-3:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第3節:硬化乾燥性
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-5-3:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第3節:耐おもり落下性
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK5600-7-1:1999
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第1節:耐中性塩水噴霧性
JISK5600-7-6:2002
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
JISK5600-8-2:2008
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
JISK5600-8-3:2008
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第3節:さびの等級
JISK5600-8-4:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
JISK5600-8-5:1999
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第5節:はがれの等級
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8142:2018
塩化鉄(III)六水和物(試薬)
JISK8247:2015
過マンガン酸カリウム(試薬)
JISK8371:2006
酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
JISK8903:2014
4-メチル-2-ペンタノン(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8997:2012
硫酸マンガン(II)五水和物(試薬)
JISK9005:2006
りん酸(試薬)