JIS L 1918:2011 繊維製品の皮膚一次刺激性試験方法―培養ヒト皮膚モデル法

JIS L 1918:2011 規格概要

この規格 L1918は、培養ヒト皮膚モデルを用いて,繊維製品の皮膚への化学刺激性を予測・予知するインビトロ試験方法について規定。

JISL1918 規格全文情報

規格番号
JIS L1918 
規格名称
繊維製品の皮膚一次刺激性試験方法―培養ヒト皮膚モデル法
規格名称英語訳
Testing for skin primary irritation on textile products -- in vitro human skin model method
制定年月日
2005年1月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.080.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
繊維 2020
改訂:履歴
2005-01-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2011-09-20 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS L 1918:2011 PDF [13]
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pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 試験の準備・・・・[2]
  •  4.1 培養ヒト皮膚モデル取扱時の条件・・・・[2]
  •  4.2 試験に用いる培養ヒト皮膚モデル・・・・[2]
  •  4.3 試薬,材料及び器具・・・・[3]
  •  4.4 殺菌方法・・・・[4]
  •  4.5 試薬の調製方法・・・・[4]
  •  4.6 コントロール試料・・・・[5]
  •  5 試験・・・・[5]
  •  5.1 試験手順・・・・[5]
  •  5.2 試験操作・・・・[6]
  •  5.3 試験結果・・・・[7]
  •  附属書A(参考)入手可能な培養ヒト皮膚モデル・・・・[11]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 1918 pdf 1] ―――――

L 1918 : 2011

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人繊維評価
技術協議会(JTETC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)であ
る。これによって,JIS L 1918:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 1918 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 1918 : 2011

繊維製品の皮膚一次刺激性試験方法−培養ヒト皮膚モデル法

Testing for skin primary irritation on textile products- in vitro human skin model method

序文

  この規格は,生体(ヒト又は動物)を用いることなく,繊維製品の皮膚への一次刺激性を予測・予知する
ため,培養ヒト皮膚モデルによるインビトロ試験方法の標準化を目的に2005年に制定され,今日に至って
いる。その後の新たな皮膚モデルの開発が進む中,試験手順又は試験方法の見直しが必要となったことか
ら,それらに対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,培養ヒト皮膚モデルを用いて,繊維製品の皮膚への化学刺激性を予測・予知するインビト
ロ試験方法について規定する。
注記 インビトロ試験方法由来の特性として,この規格の試験結果をもって臨床的に絶対に安全であ
るとはいえない。また,この培養ヒト皮膚モデルは,皮膚の角質層及び/又は角化細胞に直接
的に影響を及ぼす皮膚一次刺激性のうち化学刺激性を予測・予知するもので,熱及び物理刺激
性は予測・予知できない。さらに,免疫応答に関与する細胞などを含まないので,実際の皮膚
で見られるアレルギー性又は慢性の刺激性も予測・予知できない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 3600 バイオテクノロジー用語
JIS K 8101 エタノール(99.5)(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8839 2-プロパノール(試薬)
JIS K 9009 りん酸二水素ナトリウム二水和物(試薬)
JIS K 9019 りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)
JIS K 9050 L-ヒスチジン塩酸塩一水和物(試薬)

――――― [JIS L 1918 pdf 3] ―――――

2
L 1918 : 2011
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
JIS L 0848 汗に対する染色堅ろう度試験方法
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8805 pH測定用ガラス電極

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
培養ヒト皮膚モデル
ヒト皮膚由来の細胞を用いて3次元的に再構築させた角質層をもつ皮膚モデル。
3.2
細胞生存率
無刺激下における培養ヒト皮膚モデルの生存細胞量に対し,刺激下の培養ヒト皮膚モデルの生存細胞量
の比率(%)。
3.3
皮膚一次刺激性
繊維製品が皮膚の角質層,角化細胞に及ぼす急性の刺激性。
3.4
化学刺激性
繊維製品に含まれる化学物質が直接,皮膚の角質層及び/又は角化細胞に及ぼす刺激性。熱,摩擦など
の皮膚への物理刺激性と区別される。
3.5
インビトロ試験方法
生体から取り出した組織成分,細胞などを,試験管内などの生体外で試験する方法。
3.6
MTT法
培養ヒト皮膚モデルの細胞の生死を検出する方法。生細胞は青紫色に染色される。
3.7
貼付試験
培養ヒト皮膚モデルに被験試料を貼付し,24時間又は48時間インキュベーションする試験。

4 試験の準備

4.1 培養ヒト皮膚モデル取扱時の条件

  培養ヒト皮膚モデルは,クリーンベンチ内で開封し,無菌状態で使用する。試験操作時は,手袋を使用
する。

4.2 試験に用いる培養ヒト皮膚モデル

  この規格で用いる培養ヒト皮膚モデルは,次に規定する要件を満たすものとする。
a) ヒト由来の皮膚角化細胞又はヒト由来の皮膚角化細胞及び皮膚線維芽細胞で構成され,3次元的に再
構築された角質層をもつもの。

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L 1918 : 2011
b) 直径6 mm以上の試験片が接触できる表面積をもち,試験片を直接,培養ヒト皮膚モデル表面に接触
させることができるもの。
注記 2010年10月の時点で入手可能な培養ヒト皮膚モデルの製品名及び供給者名を表A.1に参考と
して示す。
なお,日本工業規格(日本産業規格)は,表A.1を推奨するものでなく,また,4.2の要件を満たすことを保証
するものではない。

4.3 試薬,材料及び器具

  この規格で用いる試薬,材料及び器具は,特に指定がない限り,次による。
a) エタノール(C2H5OH) JIS K 8101に規定する1級以上のもの。
b) 塩酸(HCl) JIS K 8180に規定する特級のもの。
c) 2-プロパノール[(CH3)2CHOH] JIS K 8839に規定するもの。
d) 塩化ナトリウム(NaCl) JIS K 8150に規定する特級のもの。
e) 蒸留水(H2O) 第十五改正日本薬局方の基準に適合するもの又はJIS K 0557に規定するA2又はA3
に適合するもの。
f) りん酸二水素ナトリウム二水和物(NaH2PO4・2H2O) JIS K 9009に規定するもの。
g) りん酸水素二ナトリウム・12水(Na2HPO4・12H2O) JIS K 9019に規定するもの。
h) ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)[CH3(CH2)11OSO3Na] 純度99.0 %以上の生化学試験用のもの。
i) L-ヒスチジン塩酸塩一水和物(C6H9N3O2・HCl・H2O) JIS K 9050に規定するもの。
j) MTT試薬[3-(4,5-ジメチル-2-チアゾリル)-2.5-ジフェニル-2H-テトラゾリウムブロマイド,
C18H16BrN5S] 生化学試験用のもの。
k) 人工汗液 JIS L 0848に規定する酸性人工汗液。
l) 基準布 JIS L 0803に規定する染色堅ろう度試験用添付白布の綿(通常,綿3-1号)を,ウォッシャ
ーで,60 ℃に保持して10分間湯洗いし,5分間のすすぎを2回行い,これを10回繰り返したものを
沸騰水中で30分間処理し,蒸留水すすぎを3回行い,風乾したもの。
m) 培地 試験に用いる培養ヒト皮膚モデル用のもの。
n) ピペット 細胞培養用のもの。
o) アスピレータ 化学試験用のもの。
p) ピンセット 試験に用いる直径6 mm以上の試験片を取り扱えるもの。
q) 全量フラスコ JIS R 3505に規定するもの。
r) 培養プレート 細胞培養用のもの。
s) メンブランフィルタ 孔径0.22 μm0.45 μmのもの。
t) 打抜きポンチ 試験片及び培養ヒト皮膚モデルを円形に打ち抜けるもので,直径6 mm以上の打抜き
径をもつもの。
u) O2インキュベータ 温度37 ℃±1 ℃及びCO2濃度510体積%に保てる細胞培養用のもの。
v) 乾熱殺菌器 温度を160 ℃170 ℃に保てるもの。
w) オートクレーブ 温度121 ℃(圧力103 kPa相当)に保てるもの。
x) クリーンベンチ 微生物試験用のもの。
y) 分光光度計 JIS K 0115に規定するもの。
z) マイクロプレートリーダ JIS K 3600に規定するもの。
aa) H測定器 JIS Z 8805に規定するもの。

――――― [JIS L 1918 pdf 5] ―――――

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