JIS Z 3140:2017 スポット溶接部の検査方法及び判定基準

JIS Z 3140:2017 規格概要

この規格 Z3140は、板厚が0.4mm以上,5.0mm以下の軟鋼,低合金鋼,高強度鋼,ステンレス鋼,アルミニウム及びアルミニウム合金のスポット溶接部の等級及び検査方法,並びにその判定基準について規定。

JISZ3140 規格全文情報

規格番号
JIS Z3140 
規格名称
スポット溶接部の検査方法及び判定基準
規格名称英語訳
Method of inspection and acceptance levels for resistance spot welds
制定年月日
1978年9月1日
最新改正日
2017年4月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.160.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
溶接 I(基本) 2021, 溶接 II(製品) 2021
改訂:履歴
1978-09-01 制定日, 1983-10-01 確認日, 1989-03-01 改正日, 1994-02-01 確認日, 2000-10-20 確認日, 2005-07-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2017-04-20 改正
ページ
JIS Z 3140:2017 PDF [12]
                                                                                   Z 3140 : 2017

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 溶接部の等級・・・・[2]
  •  5 検査項目・・・・[2]
  •  5.1 検査及び試験・・・・[2]
  •  5.2 対応する試験方法・・・・[3]
  •  6 溶接試験片・・・・[3]
  •  6.1 試験片作製上の留意点・・・・[3]
  •  6.2 試験片の作製・・・・[4]
  •  7 試験方法・・・・[4]
  •  7.1 外観試験・・・・[4]
  •  7.2 くぼみ深さ試験・・・・[4]
  •  7.3 断面試験・・・・[5]
  •  7.4 現場試験・・・・[5]
  •  7.5 硬さ試験・・・・[5]
  •  7.6 引張せん断試験・・・・[5]
  •  7.7 十字引張試験・・・・[5]
  •  8 合否判定基準・・・・[5]
  •  8.1 溶接部の外観・・・・[5]
  •  8.2 くぼみ深さ・・・・[5]
  •  8.3 ナゲット径又は溶接径・・・・[6]
  •  8.4 ナゲットの溶込み率・・・・[6]
  •  8.5 溶接部断面に認められる割れ及びブローホール・・・・[6]
  •  8.6 溶接部の硬さ・・・・[7]
  •  8.7 引張せん断強さ・・・・[7]
  •  8.8 十字引張強さ・・・・[9]
  •  9 記録・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 3140 pdf 1] ―――――

Z 3140 : 2017

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
溶接協会(JWES)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 3140:1989は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 3140 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 3140 : 2017

スポット溶接部の検査方法及び判定基準

Method of inspection and acceptance levels for resistance spot welds

1 適用範囲

  この規格は,板厚が0.4 mm以上,5.0 mm以下の軟鋼,低合金鋼,高強度鋼,ステンレス鋼,アルミニ
ウム及びアルミニウム合金のスポット溶接部(以下,溶接部という。)の等級及び検査方法,並びにその判
定基準について規定する。この規格は,表面処理材に適用してもよい。
なお,この規格は,溶接部にナゲット(溶融部)が形成された場合にだけ適用できる。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 3001-1 溶接用語−第1部 : 一般
JIS Z 3001-2 溶接用語−第2部 : 溶接方法
JIS Z 3001-6 溶接用語−第6部 : 抵抗溶接
JIS Z 3136 抵抗スポット及びプロジェクション溶接継手のせん断試験に対する試験片寸法及び試験
方法
JIS Z 3137 抵抗スポット及びプロジェクション溶接継手の十字引張試験に対する試験片寸法及び試
験方法
JIS Z 3139 スポット,プロジェクション及びシーム溶接部の断面試験方法
JIS Z 3144 スポット及びプロジェクション溶接部の現場試験方法
JIS Z 3400 金属材料の融接に関する品質要求事項

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 3001-1,JIS Z 3001-2,JIS Z 3001-6,JIS Z 3144及びJIS Z
3400によるほか,次による。
3.1
高強度鋼
母材の引張強さが,370 MPa以上で1 180 MPa以下の強度をもつ鋼。
3.2
第1種試験
溶接条件設定,溶接機器の性能評価,材料の溶接性の確認などに用いるため,単点のスポット溶接試験
片又は多点のスポット溶接によって得られた試験材から切り出した単点のスポット溶接試験片による試験。

――――― [JIS Z 3140 pdf 3] ―――――

2
Z 3140 : 2017
3.3
第2種試験
製品若しくは製品相当部材の溶接部から切り出した試験片を用いて行う試験,又は製品から溶接部を切
り出さないで直接溶接部を対象として行う試験。
注記 この試験は,主に,製品の溶接部の品質検査に用いられる。
3.4
合否判定基準
試験又は検査によって要求事項を満足しているか否かを決めるための基準。

4 溶接部の等級

  溶接部の等級は,溶接部のナゲット径及び表面の平面性によって,表1のとおり区分する。ナゲット径
の代わりに,溶接径を用いてもよい。溶接部の等級がA級,AF級及びB級,BF級の場合,引張せん断強
さ及び十字引張強さが要求される。したがって,溶接部強度については,それぞれ表7,表8,表9に記
載の要求強度を満足する必要がある。この要求等級は,溶接施工要領書又は設計情報としてあらかじめ文
書として記載しておく。
注記 溶接施工要領書の作成方法に関しては,JIS Z 3400で規定されている。
表1−溶接部の等級
溶接部の等級 要求するナゲットの径及び表面の平面性
A級 平均値で5√t以上の径のナゲットが形成される溶接部
B級 平均値で4√tの径のナゲットが形成される溶接部
C級 平均値で3.5√tの径のナゲットが形成される溶接部
AF級 A級の大きさのナゲットが形成し,かつ,表面の平面性を要する溶接部
BF級 B級の大きさのナゲットが形成し,かつ,表面の平面性を要する溶接部
CF級 C級の大きさのナゲットが形成し,かつ,表面の平面性を要する溶接部
注記 t : 板厚(mm)

5 検査項目

5.1 検査及び試験

  検査の項目は,溶接部の等級によって第1種試験又は第2種試験とし,表2による。ただし,具体的に
試験する項目は,受渡当事者間の協議で決定し,表2の一部を省いてもよい。採用する検査項目の種類は,
溶接施工要領書に記載する。
ナゲット径又は溶接径のいずれを選択するかは,被溶接材料の種類,試験片寸法及び溶接部の寸法によ
って判断し,利用しやすいものとする。
A級及びB級に対する第1種試験の場合で,ナゲット径又は溶接径と引張せん断強さとの関係が事前に
明確になっている場合には,受渡当事者間の協定によってナゲット径(又は溶接径)の測定又は引張せん
断強さの測定のいずれか一方を省略することができる。
溶接部の硬さ及び十字引張強さは,特に必要とされる場合にだけ測定する。
注記 ナゲット径及び溶接径の定義については,JIS Z 3001-6で規定されている。

――――― [JIS Z 3140 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 3140 : 2017
表2−検査の項目
溶接部の等級 第1種試験による場合 第2種試験による場合
A級,B級 溶接部の外観 溶接部の外観
ナゲット径又は溶接径 ナゲット径又は溶接径
ナゲットの溶込み率
溶接部の割れ及びブローホール
溶接部の硬さ
引張せん断強さ
十字引張強さa)
C級 溶接部の外観 溶接部の外観
ナゲット径又は溶接径 ナゲット径又は溶接径
AF級,BF級 溶接部の外観 溶接部の外観
くぼみ深さ(平面性) くぼみ深さ(平面性)
ナゲット径又は溶接径 ナゲット径又は溶接径
ナゲットの溶込み率
溶接部の割れ及びブローホール
溶接部の硬さ
引張せん断強さ
十字引張強さa)
CF級 溶接部の外観 溶接部の外観
くぼみ深さ(平面性) くぼみ深さ(平面性)
ナゲット径又は溶接径 ナゲット径又は溶接径
注a) 十字引張試験は,鋼材に対してだけ適用する。

5.2 対応する試験方法

  溶接部のそれぞれの検査項目に対応する試験方法を,表3に示す。
表3−溶接部を評価するための試験方法
検査項目 対応する試験方法 試験の箇条
溶接部の外観 外観試験 7.1
くぼみ深さ(平面性) くぼみ深さ試験 7.2
ナゲット径 断面試験 7.3
溶接径a) 現場試験 7.4
ナゲットの溶込み率 断面試験 7.3
溶接部の割れ及びブローホール 断面試験b) 7.3
溶接部の硬さ 硬さ試験 7.5
引張せん断強さ 引張せん断試験 7.6
十字引張強さ 十字引張試験 7.7
注a) 溶接径は,超音波試験などの非破壊試験によって測定してもよい。この非破壊試験は,第2種
試験での溶接径の測定にも利用できる。
b) 断面試験で割れ及びブローホールを観察する場合は,断面を腐食する前に行う。

6 溶接試験片

6.1 試験片作製上の留意点

6.1.1  材料
試験片の作製に使用する材料は,材質,板厚,熱処理,表面性状などについて,実際の製品に使用する
材料と同じか又は同等のものでなければならない。

――――― [JIS Z 3140 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS Z 3140:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3140:2017の関連規格と引用規格一覧