JIS D 5705:1993 自動車用ミラー

JIS D 5705:1993 規格概要

この規格 D5705は、自動車に取り付け,運転者が自動車の後方又は周囲を視認するために用いるミラーについて規定。

JISD5705 規格全文情報

規格番号
JIS D5705 
規格名称
自動車用ミラー
規格名称英語訳
Mirrors for automobiles
制定年月日
1951年10月31日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 5740:1982(MOD)
国際規格分類

ICS

43.040.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 II 2020
改訂:履歴
1951-10-31 制定日, 1954-10-30 改正日, 1957-10-30 改正日, 1960-10-01 確認日, 1961-12-01 改正日, 1964-12-01 確認日, 1967-03-01 改正日, 1970-04-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1975-01-01 改正日, 1978-02-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1983-10-01 確認日, 1987-07-01 改正日, 1993-11-01 改正日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS D 5705:1993 PDF [15]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 5705-1993

自動車用ミラー

Mirrors for automobiles

1. 適用範囲 この規格は,自動車に取り付け,運転者が自動車の後方又は周囲を視認するために用いる
ミラーについて規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS C 1609 照度計
JIS D 0201 自動車部品の電気めっき通則
JIS D 0202 自動車部品の塗膜通則
JIS D 0203 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
JIS D 0205 自動車部品の耐候性試験方法
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS R 3201 普通板ガラス
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8720 測色用の標準の光及び標準光源
JIS Z 8741 鏡面光沢度測定方法
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 5740 Road vehicles−Rear view mirrors Test method for determining reflectance
3. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考値である。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) ミラー 鏡・保持部・調節部・支持部(衝撃緩和機構を含む。)などによって構成したもの(付図1
3参照)。
(2) 保持部 鏡を保持する部分。
(3) 調節部 鏡の角度を調節する部分。
(4) 支持部 鏡及び保持部と車体との間に介在し,鏡を所定の位置に支持する部分。
(5) 衝撃緩和機構 人体がミラーに衝突,接触などしたとき,ミラーが変位,脱落などして,乗員及び歩
行者への障害を防止又は軽減する機構。
(6) インサイドミラー 車室内に取り付けて,車両の後方を視認するミラー(付図1参照)。
(7) アウトサイドミラー 車室外又はモータサイクル(モペットを含む。)のハンドルなどに取り付けて車
両の側方及び後方を視認するミラー(付図2参照)。

――――― [JIS D 5705 pdf 1] ―――――

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(8) アウトサイドアンダミラー 車室外に取り付けて,車両の下方及び周辺を視認するミラー。
なお,大型トラックなどに取り付けるサイドアンダミラーも含む(付図3参照)。
(9) 平面鏡鏡 面が平らな鏡。
(10) 凸面鏡 鏡面が凸面で一定の曲率半径をもつ鏡。
(11) 反射率可変ミラー 夜間,後続車のヘッドランプの光がまぶしいときなどに,反射率を低くすること
ができる防げん(眩)性があるミラー。
なお,プリズム鏡も,この中に含める。
3. 種類 ミラーの種類は,インサイドミラー,アウトサイドミラー及びアウトサイドアンダミラーとす
る。
なお,参考として表1にミラーの種類に対応する車体取付位置,視界などを示す。
表1 ミラーの種類
種類 参考例
ミラーの取付位置 視界 鏡面
インサイドミラー 車室内前部 後方 平面
アウトサイドミラー 車体前側方部 後側方 凸面
ドアー部
車体前ピラー部
モータサイクルのフェア
リング,ハンドル部
アウトサイドアンダミラー 車体前面部 直前下方 凸面
車体前側方部 外側下方
車体後面,車体後側方部 直後下方
4. 性能
4.1 反射率 ミラーの鏡面の反射率は,10.2に規定する試験を行ったとき,35%以上でなければならな
い。ただし,反射率可変ミラーの低反射率側の反射率は,4%以上でなければならない。
4.2 ひずみ率 ミラーの鏡面のひずみ率は,10.3に規定する試験を行ったとき,平面鏡で2%以下,凸面
鏡で5%以下でなければならない。ただし,アウトサイドアンダミラーの凸面鏡のひずみ率は,8%以下で
よい。
4.3 凸面鏡の曲率半径 凸面鏡の曲率半径は,10.4に規定する試験を行ったとき,原則として600mm以
上(ただし,モータサイクル用は800mm以上)でなければならない。ただし,アウトサイドアンダミラ
ーの鏡面の曲率半径は,100mm以上でなければならない。
4.4 振動耐久性 ミラーの振動耐久性は,10.5に規定する試験を行ったとき,各部の変形・折損・脱落,
鏡の方向の変位,その他の有害な欠点を生じてはならない。
4.5 耐湿性 ミラーの耐湿性は,10.6に規定する試験を行ったとき,各部に異常がなく,試験後の鏡の
反射率は,試験前の反射率に対して,85%以上でなければならない。ただし,インサイドミラーには,適
用しない。
4.6 耐温度性 ミラーの耐温度性は,10.7に規定する試験を行ったとき,各部に変形・き裂,その他の
有害な異状を生じてはならない。

――――― [JIS D 5705 pdf 2] ―――――

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4.7 耐候性 ミラーの耐候性は,10.8に規定する試験を行ったとき,鏡面の曇り・劣化,その他の部分
の著しい変色・き裂・変形などが生じてはならない。ただし,インサイドミラーには,適用しない。
4.8 衝撃緩和性
4.8.1 要件 ミラーの衝撃緩和性は,ミラーを正規の使用状態に取り付けたとき,インサイドミラーは
4.8.2,アウトサイドミラーは4.8.3に規定する性能を満足しなければならない。ただし,他の規格又は基準
に適用の除外が定められているミラー,及び次のミラーについては,適用しない。
(1) インサイドミラーで,ミラーが,乗員の頭部衝撃範囲(1)外にあるもの。
注(1) 頭部衝撃範囲は,ほかで定める規格又は基準による。
(2) アウトサイドミラー及びアウトサイドアンダミラーで,次のもの。
(a) ミラーが,取付部付近の車体最外側線より内側にあるもの。
(b) ミラーが,地上高1.8mを超えているもの。
(c) モータサイクル用ミラー
(d) 車体側に衝撃緩和機構をもつもの。
4.8.2 インサイドミラーの衝撃緩和性 インサイドミラーの衝撃緩和性は,次のいずれかの性能を満足し
なければならない。
(1) 10.9.1(1)の加圧式試験によって加えられた力が441N{45kgf}以下で,ミラーが頭部衝撃範囲外に変位
するか,又は鋭い端部を残すことなく脱落するか若しくは破壊しなければならない。
(2) 10.9.1(2)の衝撃式試験によって,鉛直線に対し60度の位置から振り子が自由落下して,車両中心線に
平行な鉛直面内でミラーに衝突した後,鉛直線に対して20度以上振れなければならない。支持部など
が破壊した場合,鋭い端部があってはならない。
4.8.3 アウトサイドミラーの衝撃緩和性 アウトサイドミラーの衝撃緩和性は,次のいずれかの性能を満
足しなければならない。
(1) 10.9.2(1)の加圧式試験によって加えられた力が245N{25kgf}以下で,ミラーが変位し,ミラーの取付
部付近の車体最外側線より内側若しくは地上高1.8mより上側に入るか,又は脱落すること。ただし,
水平面に投影した状態で,鏡の支持部の回転中心と鏡の方向調節回転中心を結ぶ線と車両中心線との
なす角度が,標準の取付時より10度以上変位し,変位後40度以下になってもよい。
(2) 10.9.2(2)の衝撃式試験によって鉛直線に対し,60度の位置から振り子が自由落下して,車両中心線に
平行な鉛直面内でミラーに衝突した後,鉛直線に対して20度以上振れなければならない。支持部など
が破壊した場合,鋭い端部があってはならない。
5. 構造 ミラーの構造は,次のとおりとする。
(1) 鏡の向きを円滑に調節でき,しかも一定の向きに保持できること。
(2) インサイドミラーの保持部・支持部などには防げん処理を施す。
(3) 支持部は,車両へ正規の使用状態に取り付けることができる構造とし,必要な場合には,衝撃緩和機
構をもっていること。
(4) 反射率可変ミラーは,反射率を昼間用・夜間用などに切り替えられる構造とする。
6. 形状及び寸法 ミラーの形状及び寸法は,次のとおりとする。
(1) 鏡の有効反射面の寸法は,ミラーの種類によって,車両の後方,側方及び周辺を視認できる大きさと
し,モータサイクル用のアウトサイドミラーは,原則として円形のものは直径85mm以上,それ以外

――――― [JIS D 5705 pdf 3] ―――――

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の形状のものは面積50cm2以上とする。
(2) 鏡にガラスを用いる場合,その厚さは,原則としてJIS R 3201又はJIS R 3202の規定による。
(3) ミラーを正規の使用状態に取り付けたとき,各部に鋭利な角,突起などがあってはならない。
7. 外観 ミラーの外観は,次のとおりとする。
(1) ミラーに500lxの照度を与え,約50cmの距離から肉眼で45度の方向から観察したとき,鏡面に有害
な曲がり・曇り・筋・泡・きず・割れ,異物の混入その他の欠点があってはならない。
(2) めっきを施した金属部分の有効面は,JIS D 0201の7.1(外観試験方法)の規定による試験を行い,8.1
(外観判定基準)の規定による2級以上に適合しなければならない。
(3) 塗装を施した金属部分の有効面は,JIS D 0202の4.3(外観試験方法)の規定による試験を行い,3.2
(外観)の規定に適合しなければならない。
(4) ゴム部分には,き裂,割れその他の有害な欠点があってはならない。
(5) 合成樹脂部分には,著しい色むら・き裂がなく,有害なきず・ゆがみその他の欠点があってはならな
い。
8. めっき及び塗装 ミラーのめっき及び塗装は,次のとおりとする。ただし,インサイドミラーには適
用しない。
(1) めっきを施したものの有効面は,JIS D 0201の7.3(耐食性試験方法)の規定による試験を行い,8.3
(耐食性判定基準)の規定に適合すること。
(2) 塗装を施したものの有効面は,JIS D 0202の4.6(耐食性試験方法)の規定による48時間の試験を行
い,3.5(耐食性)の規定に適合すること。
(3) 鏡の反射被膜及び裏止めは,90℃の温水中に1時間浸し,空気中に10分間放置したとき,鏡面に曇り・
はん点,裏止めの軟化・はく離などを生じてはならない。
9. 防げん処理 ミラーの防げん処理を施した表面は,JIS Z 8741の4.2(測定条体)方法5の規定による
光学条件によって光沢度を調べ,その光沢度 [Gs (20°) ] は,40%以下でなければならない。
10. 試験方法
10.1 試験場所の標準状態 試験室の状態は,JIS Z 8703の温度20℃15級,湿度65%20級とする。
10.2 反射率試験 ミラーの反射率試験は,次に示す装置及び方法で行い,反射率を測定又は計算によっ
て求める。
(1) 装置 装置は,直接測定法では,図1に示すような光源,鏡の保持具,受光器及び指示器によって構
成し,また,間接測定法では,図2に示すような光源,鏡の保持具,受光器,積分球及び指示器で構
成する。
(2) 装置の配置及び条件 装置は,図1又は図2に示すように配置する。
JIS Z 8720の規定による標準の光Aを光源に使用した投光器からの鏡面への入射光は,ほぼ平行で
直径19mm以上で,鏡面の法線に対する入射光の角度及び反射光の角度は,25±5度以内でなければ
ならない。鏡面からの反射光は,受光器の測光面より小さく,かつ50%以上であることが望ましい。
ただし,積分球を用いて測定する場合には,入射光の角度は25±5度にすればよい。
(3) 指示器 受光器を含めた正確度は,最大目盛値の±2%以下,又は読みの大きさの±10%以下のいずれ

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か小さい方であること。ただし,JIS C 1609に規定する一般形A級以上の確度をもつ照度計又はこれ
と同等以上の性能をもつ計器によって測定し,反射率を計算で求めてもよい。
図1 反射率の直接測定法(例)
図2 反射率の間接測定法(例)
(4) 測定方法 測定方法は,次の直接測定法又は間接測定法によって行う。
(4.1) 直接測定法 直接測定法は,次による。
(a) 図1に示すように光源の投光器の光軸上に受光器を配置し,受光器に入射光がないときに,ゼロ調
整ダイヤルによって,指示器の目盛をゼロに合わせ,また投光器の光を直接受光したとき,指示調
整ダイヤルによって,指示器の目盛を100%に合わせる。
(b) 次に,測定する鏡を保持具に取り付け,反射光は,受光器を移動して受光し,このときの指示器の
目盛を読み取る。
(c) (3)のただし書きの照度計によって測定したときは,投光器の光を直接受光したときの照度と,測定
しようとする鏡の反射光の照度との比によって,反射率を計算する。

――――― [JIS D 5705 pdf 5] ―――――

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