JIS G 0593:2002 水処理剤の腐食及びスケール防止評価試験方法

JIS G 0593:2002 規格概要

この規格 G0593は、淡水を使用する開放循環冷却水系の金属伝熱面における水処理剤の腐食及びスケール付着の防止効果を評価する方法について規定。

JISG0593 規格全文情報

規格番号
JIS G0593 
規格名称
水処理剤の腐食及びスケール防止評価試験方法
規格名称英語訳
Testing method for corrosion and scale inhibition performance of water treatment additives in cooling water system
制定年月日
2002年5月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.100.80, 77.060
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
2002-05-20 制定日, 2007-04-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS G 0593:2002 PDF [11]
                                                                                   G 0593 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会(JSSA)/財団法人日本規格協
会(JSA)から,工業標準原案を具して,日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS G 0593には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) データシート

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 0593 pdf 1] ―――――

G 0593 : 2002

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 試験装置・・・・[1]
  •  4. 試験材・・・・[2]
  •  4.1 試験用伝熱管・・・・[2]
  •  4.2 試験片・・・・[2]
  •  5. 試験・・・・[2]
  •  5.1 試験条件・・・・[2]
  •  5.2 水処理・・・・[3]
  •  5.3 水質測定項目・・・・[3]
  •  5.4 試験方法・・・・[3]
  •  6. 評価・・・・[4]
  •  6.1 試験用伝熱管の評価・・・・[4]
  •  6.2 試験片の評価・・・・[5]
  •  7. 記録・・・・[5]
  •  附属書(参考) データシート・・・・[7]
  •  解説・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 0593 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
G 0593 : 2002

水処理剤の腐食及びスケール防止評価試験方法

Testing method for corrosion and scale inhibition performance of water treatment additives in cooling water system

1. 適用範囲

 この規格は,淡水を使用する開放循環冷却水系の金属伝熱面における水処理剤の腐食及び
スケール付着の防止効果を評価する方法について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3445 機械構造用炭素鋼鋼管
JIS G 3459 配管用ステンレス鋼管
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0116 発光分光分析通則
JIS K 0119 蛍光X線分析方法通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
JIS R 6252 研磨紙

3. 試験装置

 試験装置は,次による。
a) 試験装置の全体は,付図1に示すように,冷却塔,水温制御装置,水槽,液面制御装置,水処理剤注
入装置,循環ポンプ,電気伝導率測定・制御装置,流量計,熱交換器及び試験片保持器で構成する開
放循環冷却水系とし,水槽の水温及び電気伝導率の制御ができるものとする。
b) 熱交換器の外管には付図2に示すガラス管を使用し,内部に試験用伝熱管を挿入する。ガラス管の寸
法は,次による。
ガラス管寸法 : 外径 25.0±0.1 mm
内径 20.2±0.1 mm
長さ 310±5 mm
c) 加熱装置は,付図3に示す電気ヒータを使用する。電気ヒータは,4.1の試験用伝熱管内に挿入して使
用する。電気ヒータの寸法及びヒータ容量は,次による。
電気ヒータ寸法 : 外径 10.0 +0.3 mm
0 mm
発熱長 300±5 mm
ヒータ容量 : 5.1 c) の条件を満たすものとする。
d) 冷却塔は,誘引通風向流接触型のものを使用し,冷却能力は,6 kW以上(1.5冷凍トン)とする。

――――― [JIS G 0593 pdf 3] ―――――

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G 0593 : 2002
e) 水槽及び配管材質は,ステンレス鋼(JIS G 3459のSUS 304)又は耐腐食性有機材料を使用する。有機
材料を使用する場合は,60 ℃まで耐える材料とする。
f) 水槽及び配管を含む系全体の水容量は,60±5 Lとする。
g) 水槽内の水位を一定に保つように液面制御装置を設置する。
h) 水温の変動は±1 ℃以内に保つ。
i) 循環水の電気伝導率を連続的に測定し,電気伝導率が設定範囲を超えた場合には,補給水を追加する
などして,その変動幅を±10 %以内に保つ。

4. 試験材

4.1 試験用伝熱管

 試験用伝熱管は,次による。
a) 材質は,炭素鋼(JIS G 3445のSTKM11A)を標準とし,必要に応じて他の材料(銅,銅合金又はス
テンレス鋼)を使用してもよい。
b) 形状及びヒータとのはめあいは,次による。
公称外径 : 12.7 mm,肉厚1.2 mm
長さ : 500510 mm
試験用伝熱管内径とヒータ外径の差が,0.6 mm以下になるようにヒータの外径を調整する。
c) 表面仕上は,JIS R 6252に規定する400番研磨紙によって研磨仕上げする。ただし,表面仕上げは,
当事者間の協定によって変更してもよい。
d) 試験用伝熱管は,試験前に適切な溶剤で脱脂・洗浄後,乾燥して,質量を0.1 mgのけたまで求め,試
験前質量(Ma)とする。

4.2 試験片

 試験片は,次による。
a) 材質は,炭素鋼(JIS G 3445のSTKM11A,又はJIS G 3141のSPCC)を標準とし,必要に応じて他
の材料(銅,銅合金及びステンレス鋼)を使用してもよい。
b) 形状は,循環水の表面流速が,試験用伝熱管と同一になるような寸法とする。
c) 表面仕上げ及び試験前質量の測定は,4.1に準じて行う。

5. 試験

5.1 試験条件

 試験条件は,次による。
a) 試験装置の各部は,試験前に水,0.30.5 %過酸化水素水溶液,0.51 %クエン酸水溶液などを用い
て十分に洗浄する。
b) 水槽の水温は,30±1 ℃を標準とする。
c) 熱交換器の熱流束は,70±2 kW/m2を標準とする。
熱流束の計算式は,次による。
QCD / L
ここに, Q : 熱流束 kW/m2
C : ヒータ容量 kW
D : 試験用伝熱管の外径 m
L : ヒータ発熱長 m
d) 循環水量は,350±10 L/hを,試験用伝熱管評価部の線流速は,0.5 m/sを標準とする。ただし,b),
c)及びd)は,当事者間の合意によって変更することができる。

――――― [JIS G 0593 pdf 4] ―――――

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G 0593 : 2002

5.2 水処理

 水処理は,次による。
a) 水処理剤の初期投入量,設定水質(電気伝導率など)及び水処理剤の設定濃度は,評価しようとする
水処理剤の使用基準による。
b) 微生物を制御する目的で処理剤を使用する場合は,その処理剤の使用基準による。

5.3 水質測定項目

 水質測定項目は,次による。
試験水は,次の項目をJIS K 0101に規定する方法によって測定し,記録する。
a) H
b) 電気伝導率
c) カルシウム硬度
d) マグネシウム硬度
e) 酸消費量 (pH 4.8)
f) 塩化物イオン
g) 硫酸イオン
h) シリカ
i) 全鉄
j) 濁度
必要に応じて,
k) ODMn
l) 一般細菌数

5.4 試験方法

5.4.1  オンサイト試験 オンサイト試験は,次による。
a) 試験水は,実プラントの開放循環冷却水系に供給している水を使用する。
b) 試験用伝熱管を,付図2に示す熱交換器に装着する。試験用伝熱管とヒータが4.1 b) に従って密着し
ていることを確認する。
c) 熱交換器数は付図1に示すように,6段とする。この際,ガラス管部は,必ず遮光する。
d) 水槽に試験水を所定水位まで加え,水処理剤を5.2によって投入し,水質を調整した後,水循環を開
始する。
e) 5.1の条件で熱負荷をかけ,試験水が5.2で設定した電気伝導率に達するまで,測定を行いながら循環
水系を稼動させる。
f) 試験水が目標の電気伝導率に達するまでの濃縮移行期間は,7日間を目途とする。
g) 濃縮移行期間の水質測定は,次による。
1) 水質測定は,2日ごとに行い記録する。
2) 測定項目は,5.3及び水処理剤濃度とする。
h) 目標電気伝導率に達したら,電気伝導率が一定となるように制御し,次の処置をとる。
1) 水質測定は,7日ごとに行い記録する。測定項目は,5.3及び水処理剤濃度とする。
2) 水処理剤は,設定濃度を保持するように補給する。
3) この定常運転期間は,20日以上とする。
4) 試験用伝熱管のスケールの付着状況は,7日ごとに観察し記録する。
5) 汚れ係数は,温度測定結果と合わせて,7日ごとに記録する。
6) 微生物制御を行う場合は,処理剤の使用方法及び一般細菌数の測定・記録を7日ごとに行う。

――――― [JIS G 0593 pdf 5] ―――――

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