JIS K 0094:1994 工業用水・工場排水の試料採取方法

JIS K 0094:1994 規格概要

この規格 K0094は、工業用水及び工場排水の試料の採取及びこれに伴う作業について規定。

JISK0094 規格全文情報

規格番号
JIS K0094 
規格名称
工業用水・工場排水の試料採取方法
規格名称英語訳
Sampling methods for industrial water and industrial wastewater
制定年月日
1974年2月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.060.25, 13.060.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 II 2021
改訂:履歴
1974-02-01 制定日, 1978-04-01 確認日, 1983-03-01 確認日, 1985-03-01 改正日, 1989-12-01 確認日, 1994-08-01 改正日, 2000-12-20 確認日, 2007-02-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 0094:1994 PDF [39]
                                                                                   K 0094 - 1994

pdf 目次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 共通事項・・・・[1]
  •  3. 試料容器及び洗浄・・・・[2]
  •  3.1 試料容器・・・・[2]
  •  3.2 洗浄方法・・・・[2]
  •  4. 試料採取の一般操作・・・・[3]
  •  4.1 採水器による採取・・・・[3]
  •  4.2 採水装置による採取・・・・[9]
  •  4.3 採取弁を用いる採取・・・・[14]
  •  5. 試験項目と試料の採取量・・・・[16]
  •  6. 試料採取時の記録事項・・・・[16]
  •  6.1 記録事項・・・・[16]
  •  7. 試料の保存処理・・・・[16]
  •  8. 流量の測定・・・・[18]
  •  8.1 測定方法の選択・・・・[18]
  •  8.2 容器による測定・・・・[18]
  •  8.3 せきによる測定・・・・[19]
  •  8.4 流速計による測定・・・・[25]
  •  8.5 流量計による測定・・・・[27]
  •  8.6 排水の流量測定条件及び測定値の表示・・・・[28]
  •  9. 工業用水の試料採取・・・・[31]
  •  9.1 取水地点での採取・・・・[31]
  •  9.2 受水地点での採取・・・・[34]
  •  9.3 工場及び事業所内での採取・・・・[34]
  •  10. 工場排水の試料採取・・・・[35]

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 0094 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0094 - 1994

工業用水・工場排水の試料採取方法

Sampling methods for industrial water and industrial wastewater

1. 適用範囲

 この規格は,工業用水及び工場排水の試料(以下,試料という。)の採取及びこれに伴う作
業について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. 溶存酸素,ヘキサン抽出物質,四塩化炭素抽出物質,不揮発性炭化水素,細菌試験及び生物
試験の試験における試料採取方法は,JIS K 0101及びJIS K 0102による。
また,超純水の試料採取方法は,JIS K 0550,JIS K 0551,JIS K 0552,JIS K 0553,JIS K
0554,JIS K 0555及びJIS K 0556による。そのほか,水質関係の個別の規格に試料採取の規
定がある場合には,それに従う。

2. 共通事項

 共通事項は,次のとおりとする。
(1) 通則 化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。
(2) 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0101又はJIS K 0102によるほかは,次によ
る。
(a) 試料 試料とは,試験を行うために採取した水。
(b) 採水器 採水器とは,試料を採取する際に用いる器具。
(c) 採水装置 採水装置とは,あらかじめ設定した条件に従って自動的に水を採取する装置。間欠採取
装置と混合試料採取装置に区分する。
(3) 水 JIS K 0557に規定するA1,A2又はA3の水
(4) 試薬 試薬についての共通事項は,次のとおりとする。
(a) 試薬は,該当する日本工業規格(日本産業規格)がある場合には,その種類の最上級又は適切な用途のものを用い,
該当する日本工業規格(日本産業規格)がない場合には,試験に支障のないものを用いる。
(b) 試薬類の溶液の濃度は,一般に質量濃度g/l(化合物の場合は無水物としての質量を用いる。)とし,
試薬類の溶液名称の後に括弧で示す。例えば,水酸化ナトリウム溶液 (200g/l) は約200g/lの濃度で
あることを意味する。
(c) 液体試薬の濃度は,水との混合比[試薬 (a+b) ]で表す。この表し方は,試薬amlと水bmlとを
混合したことを示し,JIS K 0050に従い,塩酸,硝酸,硫酸,りん酸,アンモニア水,過酸化水素
などに用いる。
ただし,これらの試薬を薄めないで用いる場合は,その試薬名だけで示す。
(d) 試薬類,廃液などの取扱いについては,関係法令規則などに従い,十分に注意すること。
(5) ガラス器具類 ガラス器具類は,原則としてJIS R 3503に規定するほうけい酸ガラス−1又はほうけ
い酸ガラス−2を用いる。

――――― [JIS K 0094 pdf 2] ―――――

2
K 0094 - 1994
備考 シリカ,ほう素,ナトリウム,カリウム,ひ素,亜鉛などを試験する場合には,ほうけい酸ガ
ラスからのこれらの成分の溶出に十分に注意する。
(6) 注,備考,図及び表 注,備考,図及び表は,各項目ごとに一連番号を付ける。

3. 試料容器及び洗浄

 共栓ポリエチレン瓶及び無色共栓ガラス瓶とし,密栓できるもので試験に支障が
ないように十分に洗浄して用いる。
備考 JIS K 0101,JIS K 0102及びJIS B 8224の試験方法中に試料容器が規定されている場合は,そ
の規定による試料容器を用いる。

3.1 試料容器

 試料容器は,次のとおりとする。
(1) 共栓ポリエチレン瓶 JIS Z 1703に規定するもの(1)(2)(3)(4)(5)。
(2) 無色共栓ガラス瓶 (2)(6)(7)(8)。
注(1) IS Z 1703には,細口瓶が規定されているが,広口瓶や肩部を洗浄しやすくした形状のものでも
よく,共栓ポリプロピレン瓶,共栓ポリスチレン瓶又は共栓ポリカーボネート瓶を用いてもよ
い。
(2) 栓には,瓶の材料と同じもの,又は合成樹脂製のねじぶた(蓋)のものを用いる。ただし,ゴ
ム製のもの及びコルク製のものは使用しない。
(3) ポリエチレン瓶は,製品によっては,モリブデン,クロム,チタンなどの金属がわずかに溶出
することがあるので使用目的に注意する。
(4) ポリエチレン瓶は,試料中の懸濁物,りん化合物,有機物,重金属元素などを付着又は吸着す
る傾向がある。重金属元素の吸着は,JIS K 8541に規定する硝酸又はJIS K 8180に規定する塩
酸の添加による保存処理を行えば防止できる(7.参照)。
(5) ポリエチレン瓶は通気性があるため,藻類などが繁殖しやすいので注意する。
(6) IS R 3503には広口瓶と細口瓶の規定があり,いずれを用いてもよく,肩部を洗浄しやすくし
た形状のものでもよい。
(7) 栓には,すり合わせのもの,又はねじぶたのものを用いる。すり合わせのものを用いる場合に
は,すり合わせのよいものを用いる。すり合わせ部は汚れが付着しやすいので注意する。
ねじぶたのものを用いる場合には,ねじぶたはポリエチレン製のもの,ポリプロピレン製の
もの,又は四ふっ化エチレン樹脂で内張りしたものなどを用いる。中ぶたにはポリエチレン製
などのものを用いると試料の汚染もなく使用しやすい。
(8) ガラス瓶は試料の保存中にナトリウム,カリウム,ほう素,シリカ,アルミニウムなどがわず
かに溶出するガラス瓶の種類によっては,ひ素及び亜鉛がわずかに溶出することがある。ガラ
スの成分の溶出量は,硬質ガラス1級の方が少ない。

3.2 洗浄方法

 洗浄の一般的な操作は,次のとおり行う。
(1) 共栓ポリエチレン瓶の洗浄
(a) 使用前(9)に水道水などで洗浄し,更にA1の水で十分に洗浄する。
(b) 金属元素及び有機物を試験する試料(10)を採取する場合は,(a)の操作を行った後,温硝酸 (1+10)
又は温塩酸 (1+5) で洗い,硝酸 (1+65) を満杯にし,密栓して16時間以上放置した後,A1の水
で十分に洗い,更にA2の水又はA3の水で十分に洗浄する。
(c) 陰イオンなど(b)以外の項目を試験する試料を採取する場合は,(a)の操作を行った後,A2の水を満
杯にし,密栓して16時間以上放置した後,A2の水又はA3の水で十分に洗浄する。

――――― [JIS K 0094 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
K 0094 - 1994
(d) 水質関係の個別規格の試験方法で洗浄方法が規定されている場合には,それに従う。
(e) 洗浄が終了した試料容器は,水を排出した後,試料採取まで密栓して保存する。
注(9) 一般に新品を用いる。前に使用した状態によって,次の試験に影響がない場合には,再使用す
ることができる。
(10) 微量の金属元素の試験に用いる試料を採取する場合には,新品を用いる。
(2) 無色共栓ガラス瓶の洗浄
(a) (1)による(11)。
注(11) ガラス瓶を再使用する場合は,注(9)による。

4. 試料採取の一般操作

 試料採取の一般操作は,採水器による採取操作と,採水装置による採取操作及
び採取弁を用いる操作に区分する。

4.1 採水器による採取

 採水器を用いて行う採取には,直接試料容器を用いて行う採取,ポリエチレン
製などのバケツによる採取,ハイロート採水器による採取及びバンドーン採水器による採取に区分する。
4.1.1 試料容器による採取 試料容器を用いて表層の水を採取する方法である。
(1) 器具 器具は,次のとおりとする。
(a) 試料容器 3.による。
(2) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 試料容器を,採取場所の水で3,4回洗う(1)。
(b) 試料容器を静かに沈めて満水(2)になるまで採取場所の水を流し入れ密栓する。
注(1) 試料容器を洗浄した水で,採取場所の水を汚染しないように注意する。
(2) 試料が凍結するおそれがある場合には,試料容器の容量の10%程度の空間を残す。
4.1.2 バケツ類による採取 バケツや柄付き採水器(ひしゃく)などを用いて表層の水を採取する方法で
ある。
(1) 器具 器具は,次のとおりとする。
(a) 採水器 バケツ又は柄付き採水器(ひしゃく)(3)など,いずれもポリエチレン製(4) 図4.1に柄付
き採水器の一例を示す。
(b) 試料容器 3.による。
注(3) バケツには必要に応じロープなどを付けて使用する。この際,ロープを泥などで汚さないよう
に注意する。
なお,ひしゃくは柄の長さを調節できるものを用いると便利である。
(4) ポリプロピレン製など他の合成樹脂製のものを用いてもよい。ステンレス鋼製のものは,微量
の重金属類の試験に用いる試料採取以外であれば用いてもよい。

――――― [JIS K 0094 pdf 4] ―――――

4
K 0094 - 1994
図4.1 柄付き採水器の一例
(2) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 採取場所の水で,採水器を洗う(1)。
(b) 採水器で採取場所の水をくみ取り,その水で手早く試料容器を洗浄した後,満水(2)になるまで試料
容器に流し入れ密栓する(5)。
注(5) 懸濁物が多い試料の場合は,懸濁物が不均一にならないように試料をよくかき混ぜながら
手早く試料容器に流し入れる。
4.1.3 ハイロート採水器による採取 ハイロート採水器を用い,貯水槽,水路,河川,湖沼,井戸,海域
などにおける各深度の試料を採取する方法である。
(1) 器具 器具は,次のとおりとする。
(a) ハイロート採水器 おもりを付けた枠に,試料容器(6)を取り付けたもの。図4.2に一例を示す。
(b) 試料容器 3.による。
注(6) 容量は,5001 000mlのものがある。

――――― [JIS K 0094 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS K 0094:1994の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0094:1994の関連規格と引用規格一覧