この規格ページの目次
JIS K 0350-50-10:2006 規格概要
この規格 K0350-50-10は、工業用水及び工場排水中のレジオネラの試験方法について規定。
JISK0350-50-10 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K0350-50-10
- 規格名称
- 工業用水・工場排水中のレジオネラ試験方法
- 規格名称英語訳
- Testing method for detection and enumeration of Legionella in industrial water and wastewater
- 制定年月日
- 2006年3月25日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 11731:1998(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 07.100.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 環境測定 II 2021
- 改訂:履歴
- 2006-03-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 0350-50-10:2006 PDF [21]
K 0350-50-10 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本工業用水協会(JIWA)/財団法人
日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11731:1998,Water quality−Detection
and enumeration of Legionellaを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 0350-50-10には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定)グラム染色法
附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 0350の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 0350-10-10 用水・排水中の一般細菌試験方法
JIS K 0350-20-10 用水・排水中の大腸菌群試験方法
JIS K 0350-30-10 用水・排水中の従属栄養細菌試験方法
JIS K 0350-40-10 用水・排水中の全細菌試験方法
JIS K 0350-50-10 工業用水・工場排水中のレジオネラ試験方法
JIS K 0350-60-10 工業用水中の硫酸塩還元菌試験方法
JIS K 0350-70-10 工業用水中のスフェロチルス試験方法
JIS K 0350-80-10 工業用水中の鉄細菌試験方法
JIS K 0350-90-10 工業用水中の硫黄細菌試験方法
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 0350-50-10 pdf 1] ―――――
K 0350-50-10 : 2006
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 共通事項・・・・[1]
- 4.1 通則・・・・[1]
- 4.2 水・・・・[1]
- 4.3 試薬・・・・[1]
- 4.4 ガラス器具類・・・・[2]
- 4.5 器具などの滅菌及び除菌操作・・・・[2]
- 4.6 消毒操作・・・・[2]
- 5. 試料・・・・[2]
- 5.1 試料の採取・・・・[2]
- 5.2 試料の取扱い・・・・[3]
- 6. 試験方法・・・・[3]
- 6.1 試薬・・・・[4]
- 6.2 器具及び装置・・・・[6]
- 6.3 器具などの滅菌操作・・・・[7]
- 6.4 消毒操作・・・・[7]
- 6.5 試料の前処理・・・・[7]
- 6.6 推定試験・・・・[9]
- 6.7 確定試験・・・・[9]
- 7. 結果の表示・・・・[10]
- 附属書1(規定)グラム染色法・・・・[13]
- 附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[15]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 0350-50-10 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 0350-50-10 : 2006
工業用水・工場排水中のレジオネラ試験方法
Testing method for detection and enumeration of Legionella in industrial water and wastewater
序文
この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 11731,Water quality−Detection and enumeration
of Legionellaを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,工業用水及び工場排水中のレジオネラの試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 11731:1998,Water quality−Detection and enumeration of Legionella (MOD)
2. 引用規格
付表1に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成
する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0101,JIS K 0102,JIS K 0550及びJIS K 0211に
よるほか,次による。
3.1 レジオネラ レジオネラ属に属するグラム陰性の無芽胞のかん(桿)菌で,GVPCα寒天培地,WYO
α寒天培地などの選択培地で36±1 ℃,57日間培養したとき,青白から灰白の定型的集落を形成し,
L-システインを必す(須)に要求するもの。代表種はレジオネラ ニューモフィラ(Legionella pneumophila)で
ある。
備考 レジオネラは病原細菌であり,これを吸入することで感染する。したがって,レジオネラの試
験は病原細菌の取扱いに十分な知識及び技術をもった者が行うとともに,試験操作に伴いレジ
オネラ症発症の原因となるエーロゾルの発生及び吸入を極力避ける。
4. 共通事項
共通事項は,次による。
4.1 通則
化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。
4.2 水
JIS K 0557に規定するA2又はA3(1)の水。
注(1) 石英ガラス又はほうけい酸ガラス-1製の蒸留器で精製したもの。
4.3 試薬
試薬は,次による。
a) 試薬は,日本工業規格(日本産業規格)(以下,JISという。)に規定されているものの最上級の品質のものを用い,JIS
――――― [JIS K 0350-50-10 pdf 3] ―――――
2
K 0350-50-10 : 2006
に規定されているものがない場合には,試験に支障のないものを用いる。
b) 試薬類の溶液の濃度は,特に断らない限り質量濃度はg/L又はmg/L,モル濃度はmol/Lで示す。
なお,化合物については無水物としての質量を用いる。
c) 試薬類の溶液名称の後に括弧で示されている濃度は,概略の濃度であることを意味する。
d) 試薬類の名称は,国際純正及び応用化学連合(IUPAC)の無機化学命名法及び有機化学命名法を基にし
て,社団法人日本化学会が定めた化合物命名法及びJIS試薬の名称ともできるだけ整合させている。
e) 試薬類,廃液などの取扱いについては,関係法令などに従い,十分に注意する。
4.4 ガラス器具類
ガラス器具類は,一般にJIS R 3503及びJIS R 3505に規定するものを使用する。た
だし,特殊な器具を必要とする場合には,それぞれの項目に,その一例を図示又は説明する。また,加熱
操作を伴う場合には,JIS R 3503に規定するほうけい酸ガラス-1を用いる。
4.5 器具などの滅菌及び除菌操作
器具などの滅菌及び除菌操作は,次による。
a) 乾熱滅菌 ガラス製及び金属製器具類の滅菌に用いる。滅菌する器具類は,硫酸紙,アルミニウムは
くなどで包むか,滅菌用の金属箱などに収めた後,乾熱滅菌器内に入れ,器内の温度が約170 ℃に到
達した後,約1時間加熱する。
b) 高圧蒸気滅菌 培地,希釈水,試料容器,使用済み培地などの滅菌に用いる。また,比較的構造の複
雑なガラス器具,肉厚のガラス瓶などで乾熱滅菌では破損しやすいものの滅菌にも用いる。
なお,大きなガラス瓶,フラスコなどを高圧蒸気滅菌する場合には,その内部に少量の水を入れて
おく。滅菌時間は高圧蒸気滅菌器の内部の温度が121 ℃に到達した後,1520 分間とする。
c) 火炎滅菌 白金線又はニクロム線,移植操作時のフラスコの口部などの滅菌に用いる。試料採取時の
給水栓などの滅菌にも用いる。
d) ろ過除菌 水又は溶液の除菌に用いる。ろ過材に孔径0.2 μmのメンブレンフィルタ(2)(例えば,直径
47 mm)を用い,ろ過することによって除菌する。
注(2) 使用するメンブレンフィルタは,あらかじめ,アルミニウムはく(又は硫酸紙など)に包み,ガラ
ス製ペトリ皿に入れて高圧蒸気滅菌を行う。又は滅菌済みの市販品を用いてもよい。メンブレ
ンフィルタの取扱いには,ピンセットを用いる。
4.6 消毒操作
消毒操作は,次による。
a) 試験操作の前後には,手指及び実験台を消毒する。手指の消毒にはクレゾール石けん液(10 g/L),陽性
石けん液(110 g/L),消毒用エタノール(日本薬局方に規定するもの)又はエタノール(体積分率80 %)
[JIS K 8102に規定するエタノール(95)を用いて調製する。]を用いる。
実験台は,陽性石けん液(10 g/L),消毒用エタノール又はエタノール(体積分率80 %)などを噴霧する
か,これらを含ませた布でぬぐって消毒する。
b) 使用済みのピペット,試料容器,採水器などの器具は,クレゾール石けん液(3050 g/L)などの消毒液
中に1日間浸した後(又は高圧蒸気滅菌した後),消毒液が完全に除去されるまで,水でよくすすぐ。
5. 試料
5.1 試料の採取
試料は,試料容器又は採水器を用いて採取する。
5.1.1 器具 器具は,次による。
a) 試料容器 共栓ガラス瓶1001 000 ml。試料容器は,あらかじめ水で洗浄した後,栓部と首部とをア
ルミニウムはく(又は硫酸紙など)に包み,乾熱滅菌又は高圧蒸気滅菌を行う(3)。又は滅菌済みの細菌
試験用のポリエチレン瓶を用いてもよい。試料採取時まで汚染を受けないように注意する。
――――― [JIS K 0350-50-10 pdf 4] ―――――
3
K 0350-50-10 : 2006
注(3) 残留塩素などの酸化性物質を含む試料を採取する場合には,試料容器にJIS K 8637に規定する
チオ硫酸ナトリウム五水和物(粉末にしたもの。)2030 mgを入れ,高圧蒸気滅菌などにより滅
菌をしておく。市販の滅菌済みの細菌試験用ポリエチレン瓶でチオ硫酸ナトリウムの入ってい
るものを用いてもよい。
b) 採水器 ハイロート採水器。採水器は,携帯箱に収めて乾熱滅菌を行う。図 1に一例を示す。
A : ガラス製試料容器(1001 000 ml)
B : 栓
C : 鎖
D : 開栓用鎖
E : 瓶の保持板の止め金具用鎖
F : 瓶の保持板
G : 携帯箱
H : 携帯箱のふた
I : おもり
図 1 ハイロート採水器及び携帯箱の一例
5.1.2 操作 試料の採取は,次による。
a) 表層水の採取 湖沼,河川,水路,排水口,貯水槽などの表層水で,直接採取できる場合は,試料容
器で試料を採取する。この際,手指に触れた水は採取しない。直接採取できない場合は,採水器を用
いて採取する(3)。
b) 各深度の水の採取 一定の深さの水は,採水器を用いて採取する(4)。
注(4) ハイロート採水器による採取が困難な場合には,バンドーン採水器を用いて採取し,試料容器
に移す。
c) 給水栓からの採取 給水栓の材質が火炎滅菌に耐えるものである場合は,あらかじめ,火炎滅菌に準
じて給水栓口を滅菌し,栓を開き,配管中の水を十分に放出した後,試料容器に採取する。
火炎滅菌ができない場合は,あらかじめ,給水栓口の周辺及び内部の汚れを除去し,エタノール(体
積分率80 %)などで消毒し,栓を開き,配管中の水を十分に放出した後,試料容器に採取する。
d) 配管,装置からの採取 c)と同様に操作して採取する。
5.2 試料の取扱い
試験は試料採取後,直ちに行う。直ちに試験ができない場合には,05 ℃(凍結さ
せない。)の暗所に保存する。
6. 試験方法
試料中のレジオネラをメンブレンフィルタによるろ過又は遠心分離によって濃縮し,低pH
処理又は高温処理を行った後,選択培地に塗抹し,36±1 ℃で57日間培養し,集落を形成させる。その
中に湿潤性の青白又は灰白の集落が認められれば推定レジオネラとして判定し,計数する。
推定レジオネラとして判定した集落の一部又は全部をBCYEα寒天平板培地及びL-システインを含まな
い寒天平板培地に画線し,36±1 ℃で少なくとも2日間以上,通常,57日間まで培養し,集落を形成さ
せる。
L-システインを含まない寒天平板培地では集落を形成せず,BCYEα寒天平板培地だけに集落を形成し
――――― [JIS K 0350-50-10 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 0350-50-10:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11731:1998(MOD)
JIS K 0350-50-10:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 07 : 自然科学及び応用科学 > 07.100 : 微生物学 > 07.100.20 : 水中微生物学
JIS K 0350-50-10:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7132:1998
- 生物顕微鏡
- JISB9920:2002
- クリーンルームの空気清浄度の評価方法
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISK0102:2016
- 工場排水試験方法
- JISK0211:2013
- 分析化学用語(基礎部門)
- JISK0350-10-10:2002
- 用水・排水中の一般細菌試験方法
- JISK0550:1994
- 超純水中の細菌数試験方法
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK0950:1988
- プラスチック製滅菌シャーレ
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8263:2020
- 寒天(試薬)
- JISK8291:2015
- グリシン(試薬)
- JISK8291:2021
- グリシン(試薬)
- JISK8294:2016
- クリスタルバイオレット(試薬)
- JISK8470:2016
- L-システイン塩酸塩一水和物(試薬)
- JISK8521:2016
- しゅう酸アンモニウム一水和物(試薬)
- JISK8574:2006
- 水酸化カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8920:2008
- よう素(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JIST1701:1997
- 医療用遠心機
- JIST1702:1997
- ふ(孵)卵器
- JIST7322:2005
- 医療用高圧蒸気滅菌器
- JIST7324:2005
- 医療用小型高圧蒸気滅菌器