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JIS C 6481:1996 規格概要
この規格 C6481は、プリント配線板用銅張積層板の試験方法について規定。
JISC6481 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C6481
- 規格名称
- プリント配線板用銅張積層板試験方法
- 規格名称英語訳
- Test methods of copper-clad laminates for printed wiring boards
- 制定年月日
- 1963年7月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60249-1:1982(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 31.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 1963-07-01 制定日, 1966-04-01 改正日, 1968-05-01 改正日, 1971-05-01 確認日, 1974-04-01 確認日, 1976-12-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1986-03-25 改正日, 1990-10-01 改正日, 1996-01-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS C 6481:1996 PDF [35]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 6481-1996
プリント配線板用銅張積層板試験方法
Test methods of copper-clad laminates for printed wiring boards
1. 適用範囲 この規格は,プリント配線板用銅張積層板(以下,銅張積層板という。)の試験方法につい
て規定する。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 249-1 (1982) Base materials for printed circuits. Part 1 : Test methods. Amendment No.1 (1984)
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5603,JIS K 6900及びJIS Z 8103の規定に
よるほか,次による。
(1) 動的粘弾性分析 (DMA) 試料の温度を,調整されたプログラムに従って変化させながら,その試料
の動的粘弾性を,温度の関数として測定する方法。
(2) せん断弾性率 弾性限界内のごく小さい変形での,せん断応力を,そのときのせん断角で除した値。
(3) 対数減衰率 連続する二つの振動の振幅比の自然対数。
(4) 複素剛性率 ずりの複素弾性率。正弦的な振動ひずみに対する応力の比の値。
(5) 貯蔵剛性率 複素剛性率の実数部
(6) 損失剛性率 複素剛性率の虚数部
(7) 損失正接 振動ひずみと発生応力の位相差の正接。貯蔵剛性率に対する損失剛性率の比の値を表す。
(8) 無付加質量強制ねじり振動非共振法 測定系の慣性力が無視できる低周波数領域のある固定周波数で
振動ひずみ(又は振動応力)に対する発生応力(ひずみ)を直接測定する複素剛性率算出方法。
3. 試験項目 試験項目は,表1による。
表1 試験項目
試験項目 試験方法の項目 試験項目 試験方法の項目
外観 5.2 耐薬品性 5.13
寸法 5.3 吸水率 5.14
反り率及びねじれ率 5.4 耐燃性 5.15
(つり下げ法)
はんだ耐熱性 5.5 寸法変化率 5.16
耐熱性 5.6 ガラス転移温度Tg 5.17
引きはがし強さ 5.7 樹脂硬化度 5.18
――――― [JIS C 6481 pdf 1] ―――――
2
C 6481-1996
試験項目 試験方法の項目 試験項目 試験方法の項目
曲げ強さ 5.8 熱膨張係数 5.19
体積抵抗率 5.9 表面粗さ(十点平均粗さRz) 5.20
表面抵抗 5.10 耐トラッキング性 5.21
絶縁抵抗 5.11 反り率及びねじれ率 5.22
(静置法)
比誘電率及び誘電正接 5.12
4. 試料の作り方
4.1 試料の採り方 個別規格に規定がない限り,銅張積層板の端から6mm以上内側の所から,規定の大
きさに試料を切りとる。ただし,5.2,5.3,5.4,5.22は,適用外とする。加工中に試料が発熱しないよう
に注意する。
なお,試料の寸法に許容差の規定がない場合は,規定された寸法の±5%を許容差とする。
4.2 エッチングによる試料作製 銅はくをエッチングで除去する場合は,次の方法による。
(1) 銅はくを除去後直ちに,流れる清水で25分間洗う。
(2) 更に蒸留水で洗う。
(3) 最後に温度80±3℃の恒温槽中で約60分間乾燥する。
備考 電気的性能試験に用いる試料は,汚れないように特に注意して取り扱う。
5. 試験方法
5.1 試験の状態
5.1.1 標準状態 電気的性能を除く試験及び測定は,個別規格に規定がない限り,JIS C 0010の5.3[測
定及び試験のための標準大気状態(標準状態)]による標準状態(温度1535℃,相対湿度2575%,気
圧86106kPa)の下で行う。
5.1.2 試験場所の明るさ JIS Z 9110による照度目盛200lx(照度範囲150300lx)以上とする。
5.1.3 電気的性能の試験状態及び前処理 電気的性能の試験状態及び前処理は,次による。
(1) 試験状態 試験状態は,JIS C 0010の5.2[判定測定,及び判定試験のための標準大気条件(判定状態)]
による判定状態(温度20±2℃,相対湿度6070%)とする。
(2) 前処理 前処理は,(1)の試験状態で,96±4時間行う。
5.2 外観
5.2.1 装置 倍率約3倍の拡大鏡を用いる。
5.2.2 試料 試料は,受理のままの寸法の銅張積層板,及び4.2の方法によって銅はくを除去したものを
用いる。
5.2.3 試験 表面の状態を目視又は拡大鏡によって調べる。
5.3 寸法
5.3.1 大きさ
(1) 装置 JIS B 7512に規定の1級(1mm目盛のもの)の鋼製巻尺又はこれと同等以上の精度をもつもの
とする。
(2) 試料 試料は,受理のままの寸法の銅張積層板を用いる。
(3) 試験 試料を垂直又は水平に保持し,試料の4辺の長さを1mmの単位まで測定する。
5.3.2 直角度
――――― [JIS C 6481 pdf 2] ―――――
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C 6481-1996
(1) 装置 装置は,次による。
(a) IS B 7526に規定の平形直角定規又は台付直角定規2級と同等以上の精度で一辺の長さが1 200mm
以上の直角定規。
(b) IS B 7516に規定の1級(0.5mm目盛のもの)の金属製直尺又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2) 試料 試料は,受理のままの寸法の銅張積層板を用いる。
(3) 試験 銅張積層板の一片を平板上に固定された直角定規の一片に当て,この辺と直角に交わる他の一
辺と直角定規の他の辺とのすきまの最大値を金属製直尺を用いて,0.5mmの単位まで測定する(図1
参照)。
測定は,四つの角を測定し,四つの測定値の最大値を直角度の値とする。
図1 直角度の測定
5.3.3 厚さ
(1) 装置 JIS B 7502に規定の外側マイクロメータ,又はこれと同等以上の精度をもつものとする。
(2) 試料 試料は,次による。
(a) 受理のままの寸法の銅張積層板。
(b) 4.2の方法で全面銅はくを除去した絶縁基板。
(3) 試験 銅張積層板を垂直又は水平に保持し,図2に示すように銅張積層板の周辺から6mm以上の内
側を各辺ごとに2か所ずつ計8か所と中央部分2か所の合計10か所の厚さを0.01mmの単位まで測定
する。ただし,1か所の測定は2回行い,その平均値を各点の厚さとする。
図2 厚さ測定箇所
――――― [JIS C 6481 pdf 3] ―――――
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C 6481-1996
5.4 反り率及びねじれ率(つり下げ法)
5.4.1 装置 装置は,次による。
(1) IS B 7514に規定のB級(長方形断面をもつもの)の直定規で,有効長さ1 500mm以上のもの。
(2) IS B 7516に規定の1級(1mm目盛のもの)の金属製直尺,又はこれと同等以上の精度をもつもの。
5.4.2 試料 試料は,受理のままの寸法の銅張積層板を用いる。
5.4.3 試験 試験は,次による。
(1) 最大反りの測定 銅張積層板を図3(1)に示すように,一辺の中央で垂直につり下げ,その辺に平行に
直定規を当てる。
直定規は銅張積層板の凹面に当て,直定規と銅張積層板の面との間の最大の隔たりを金属製直尺で
1mmの単位まで測定する。
他の辺についても順次測定し,最も大きな隔たりを最大反りとする。
(2) 最大ねじれの測定 銅張積層板を図3(2)に示すように一角で垂直につり下げ,その銅張積層板のつり
下げ方向と異なる対角線に直定規を当て,最大反りと同様にして最も大きな隔たりを求め,これを最
大ねじれとする。
図3 つり下げ法による反り及びねじれの測定
5.4.4 算出 次の式によって,1 000mmに対する反り率又はねじれ率W1 000 (%) を算出する。ただし,各
片の長さが500mm未満のものは,図3のDをもって反り及びねじれとする。
1000 100
W1000
1000
ここに, D1000 : 1 000mmに対する反り又はねじれ (mm)
D1 000は,次の式によって算出する。
2
D1000 1000 (1)
2
ここに, D : 最大反り又は最大ねじれ (mm)
――――― [JIS C 6481 pdf 4] ―――――
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C 6481-1996
L : 直定規を当てた部分の試料の長さ (mm)
注(1) この式は,Lが500mm未満のものには適用しない。
5.5 はんだ耐熱性
5.5.1 装置 装置は,次による。
(1) 恒温槽 空気循環装置付きで,規定温度±2℃に保持できる恒温槽。
(2) はんだ槽 50mm以上の深さに溶解したはんだ(JIS Z 3282に規定のH60A又はH63Aとする。)を入
れた容器で,はんだの決められた位置の温度が200300℃にわたって設定温度±1℃の許容差に調節
できるはんだ槽。
(3) 温度計 200300℃の温度を測定できる熱電対温度計又は水銀L形温度計。
(4) ストップウオッチ 0.2秒目盛のストップウオッチ。
(5) ピンセット又はそれに類した試料つかみ具。
5.5.2 試料 試料は,次による。
(1) 常態の試料 常態のはんだ耐熱性の試料は,銅張積層板から原厚のまま,25±1mm角に切り取ったも
ので,表面の研磨その他の処理は行わず,切断面には,かえりのない状態とする。
(2) 煮沸後の試料 煮沸後のはんだ耐熱性の試料は,銅張積層板から原厚のまま,50±1mm角に切り取り,
切断面は十分滑らかな状態に仕上げを行い,図4に示すように,銅はくの半分を4.2の方法で除去す
る。両面銅張積層板の場合は,片面は銅はくの全部を除去し,片面だけ図4のように銅はくの半分を
4.2の方法で除去する。
図4 煮沸後のはんだ耐熱性試料
間処理する。
5.5.3 前処理 前処理は,105±2℃の温度に保った空気循環装置付恒温槽で,7560
5.5.4 試験 試験は,次による。
(1) 常態での測定 前処理後の試料について,熱電対を用いる場合は測温接点,水銀L形温度計を用いる
場合は球部のほぼ中心を,溶けたはんだの中央部の表面から25mmの深さのはんだの温度を測定し,
は26020 別規格に規定の温度の範囲に入るように調節する。熱電対を用いる
24620
場合は測温接点,水銀L形温度計を用いる場合は球部の垂直上部のはんだ表面に試料を銅はくのある
面を下に向け,その面がはんだに接触するように浮かべ,個別規格に規定の時間経過後,ピンセット
又は試料つかみ具によって試料を取り出し,室温まで冷やした後,銅はく面,銅はく除去面,端面及
び積層板面の膨れ又ははがれの有無を目視によって調べる。
時間の測定には,ストップウオッチを用いる。試料を浮かべてから取り出すまで,温度は,規定温
――――― [JIS C 6481 pdf 5] ―――――
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JIS C 6481:1996の引用国際規格 ISO 一覧
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JIS C 6481:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 31 : エレクトロニクス > 31.180 : プリント回路及びプリント配線板
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