JIS K 2236:1997 規格概要
この規格 K2236は、自動車の車体塗装表面のつや出しに用いるつや出しワックスについて規定。はっ水性を持たないつや出しワックス及び補修用つや出しワックス,並びにコーティングつや出し剤には適用しない。
JISK2236 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K2236
- 規格名称
- 自動車用つや出しワックス
- 規格名称英語訳
- Polish for automobiles
- 制定年月日
- 1974年7月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 75.140
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 石油 2020
- 改訂:履歴
- 1974-07-01 制定日, 1978-01-01 確認日, 1983-03-01 確認日, 1985-03-01 改正日, 1991-06-01 確認日, 1997-11-20 改正日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS K 2236:1997 PDF [26]
K 2236 : 1997
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS K 2236-1985は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS K 2396との整合化を図り,不要な項目は削除した。
JIS K 2236には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) ワックスの種類における分類試験方法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 2236 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 2236 : 1997
自動車用つや出しワックス
Polish for automobiles
序文 この規格を適用するに当たっては,その規格が引用している規格も同時に参照しなければならない。
また,本製品の使用上類似である製品に関しては,JIS K 2396(自動車用つや出しコーティング剤)があ
るが,主成分及び耐久性などが異なり,使用前の洗浄方法が異なる場合があるため,この規格とは一本化
はできない。今般のつや出しワックス規格の改正は,規格様式を含めて全面見直しを行い改正したもので,
改正点は密度,はっ水性,耐候性,金属に対する影響,ゴムに対する影響,プラスチックに対する影響を
新規項目として採用し,耐水光沢度に関しては測定精度の不明確さ及びはっ水性,耐候性の採用によって
削除した。
1. 適用範囲 この規格は,自動車の車体塗装表面のつや出しに用いるつや出しワックス(以下,ワック
スという。)について規定する。ただし,はっ水性をもたないつや出しワックス及び補修用つや出しワック
ス,並びにコーティングつや出し剤には,適用しない。
備考 つや出しワックスは,ろう類,シリコーン,溶剤などを混合したもので,塗装表面に容易に塗
付することができ,塗面に光沢・保護性を与えるように作ったもの。
2. 引用規格 付表1に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構
成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
3. 種類ワックスの種類は,表1のとおりとする。
表1 種類
種類 形状 記号
1種 固形(1) WH
2種 ねり状(2) WS
3種 液状(3)(4) WL
注(1) 附属書(規定)によって測定したちょう度が120以下で,
常温で表面変形がないもの。
(2) ペースト状又はねり状で,1種,3種に該当しないもの。
(3) 附属書(規定)によって試験し,フォードカップから流
出可能なもの。
(4) エアゾール及びスプレー製品は,3種に相当するものと
して評価する。
――――― [JIS K 2236 pdf 2] ―――――
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K 2236 : 1997
4. 品質 ワックスの品質は,5.によって試験したとき,表2のとおりとする。
表2 品質
項目 規格 試験項目
1種 2種 3種 番号
密度 g/cm3 (20℃) 0.70以上 5.6
pH値 (25℃) 5.010.0 5.7
光沢増加度 10以上 15以上 5.8
安定性 高温安定性 5.9
溶剤や成分の分離 溶剤や成分の分離 振り混ぜた後,溶
(50±2℃,4±0.5h) [5.9.2 a) ]
など著しい状態の など著しい状態の 剤や成分の分離な
注 3種だけ 変化がないこと。 変化がないこと。
ど著しい状態の変
(50±2℃,1h) また,容器を横向 化がないこと。
きに倒したときに
内容物が流出しな
いこと。
低温安定性 5.9
溶剤や成分の分離 溶剤や成分の分離 振り戻したとき,
(−12±2℃,4±0.5h) [5.9.2 b) ]
など著しい変化が など著しい変化が 均一な状態に復元
ないこと。 ないこと。 し,分離など著し
い変化がないこ
と。
金属に対する腐食 試験片 アルミニウム板 目視によって認めることができる腐食がないこと。 5.10
性 の外観 黄銅板 ただし,変色は差し支えない。
(50±2℃,48 h) 亜鉛めっき鋼板
ゴムに対する影響硬さの 天然ゴム ±5 5.11
変化
(50±2℃,120 h) クロロプレンゴ ±3
IRHD ム
試験片の外観 表面のねば付き,カーボンブラックの離脱及びき裂がな
いこと。
塗膜に対する影響試験片 焼付けアクリル 塗膜にはがれ,しわ,膨れ又は変色がないこと。 5.12
(50±2℃,6 h) の外観 樹脂エナメルメ
タリック・青
アミノアルキド
樹脂エナメル・白
及び黒
プラスチックに対 試験片 ポリエチレン 表面のき裂,著しい変形及び変色がないこと。 5.13
する影響 の外観 ABS樹脂
(50±2℃,120 h)
塗り広げやすさ g 0.2以下 0.3以下 0.3以下 5.14
ふき取りやすさ 回 10以下 10以下 8以下 5.15
参考 不揮発分% 報告 5.16
はっ水性 報告 5.17
耐候性 光沢保持率 % 報告 5.18
接触角変化率 %
5. 試験方法
5.1 一般事項 試験において共通する一般事項は,JIS K 0050による。
なお,試験上の注意事項を次に示す。
a) 保護具の着用 必要に応じて,皮膚,目などを守るために保護具を着用すること。
b) 操作 操作は,安全を確認しながら行うこと。
――――― [JIS K 2236 pdf 3] ―――――
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c) 廃棄物の処理 廃棄する試料などは,水質,大気などの汚染源とならないように処理すること。
d) 法規の順守 関連する法令・法規等に従って,取り扱うこと。
5.2 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に規定する常温 (20±15℃),常湿 (65±
20) %とする。
5.3 数値の丸め方 数値の丸め方は,JIS Z 8401による。
5.4 試料採取方法 試料採取方法は,次のとおりとする。
a) 試料抜取数 同一製造条件で製造し,同一品質とみなされる製品でロットを形成し,そのロットの容
器数に応じて,表3に示す個数を乱数表など適当な方法によってランダムに抜き取る。
表3 試料抜取数
容器数 抜取数
1 300 1
301 600 2
601 1 000 3
1 001 5 000 4
5 001 10 000 5
10 001 以上 6
備考 抜取数については,工程能力に
応じて減じることができる。
5.5 試料の調製
5.5.1 一般製品の場合
a) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
1) ビーカ JIS R 3503に規定する2 000ml。
2) ガラス棒 市販の適宜なもの。
3) 広口共栓瓶又はポリエチレン瓶 容量1lの市販のもの。
4) へら 市販の適宜なもの。
5) フォードカップ JIS K 5400の4.5.4(フォードカップNo.4法)に規定するもの。
b) 1種の試料調製法
1) 採取した製品容器からへらで均等に試料をビーカに移し取り,溶剤の蒸発に注意しながら,温度
50℃で2時間保つ。
2) 試料を室温に戻した後,ちょう度を測定し,120以下で確認したものを試験試料とする。
備考 移し取った試料のちょう度が変化する場合は,製品現物を試験試料とする。
c) 2種の試料調製法 採取した製品容器からへらで均等に一定量をビーカに移し取り,ガラス棒でよく
かき混ぜた後,室温で2時間保ったものを試験試料とする。
備考 溶剤の蒸発性が著しい場合は,製品現物を試験試料とする。
d) 3種の試料調製法 採取した製品から一定量を均等にビーカ又は広口共栓瓶に移し取り,ガラス棒で
よくかき混ぜた後,室温で2時間保った後,フォードカップを用いて流出可能なことを確認したもの
を試験試料とする。
5.5.2 エアゾール製品の場合
a) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
1) 溶存ガス脱気装置
1.1) 加熱器 50℃に保つことができる恒温水槽又は可変抵抗器付マントルヒータ
――――― [JIS K 2236 pdf 4] ―――――
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1.2) かくはん装置又はマグネチックスターラ 市販のもの。
1.3) 冷却器 JIS R 3503に規定する蛇管冷却器380mm。
1.4) 三角フラスコ JIS R 3503に規定する共通すり合わせ三角フラスコ1 000ml。
1.5) 温度計測器 JIS B 7410に規定する温度計番号42又はそれと同等の温度計測器。
2) ビーカ JIS R 3503に規定する1 000ml。
3) 広口共栓瓶又はポリエチレン瓶 1lの市販のもの。
b) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 5.4で抜き取った容器にあなを開けて(5)液をビーカに移し取り,混合した後,三角フラスコに100
200mlを取り,図1に示すような溶存ガス脱気装置を組み立てる。
2) 三角フラスコ内の液を約50℃に保ちながら,30分間かくはんし,溶存ガス(6)(7)を除く。
3) 三角フラスコ内の液を室温に冷却して試料とし,広口共栓瓶又はポリエチレン瓶に入れて冷暗所に
保存し,よくかき混ぜた後試験に用いる。
気泡などが認められる場合は,2)及び3)の操作を繰り返す。
注(5) エアゾール製品の容器は,冷却してからあなを開けることが望ましい。また,あなの大きさは
液が出る程度に開けることが望ましい。
(6) エアゾール製品の充てんガスによってワックスに対する溶存ガス量は異なるが,二酸化炭素,
液化石油ガス,ジメチルエーテルなどの単体又は混合充てんガスの場合は,b)の操作を省くこ
とができる。
(7) 市販製品で,低沸点溶剤を使用している場合は,約50℃での加熱が適当でないものがあるから,
十分に注意する。
なお,注(5)(7)の操作に関しては,安全性を確認しながら操作すること。
図1 溶存ガス脱気装置の一例
――――― [JIS K 2236 pdf 5] ―――――
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JIS K 2236:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.140 : ワックス,瀝青物質及びその他の石油製品
JIS K 2236:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7753:2007
- サンシャインカーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- JISB7754:1991
- キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機
- JISC2338:2012
- 電気絶縁用ポリエステル粘着テープ
- JISD0205:1987
- 自動車部品の耐候性試験方法
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK2207:1996
- 石油アスファルト
- JISK2220:2013
- グリース
- JISK2397:1991
- 自動車用解氷剤
- JISK3370:2019
- 台所用合成洗剤
- JISK5538:2002
- ラッカー系シンナー
- JISK5591:2003
- 油性系下地塗料
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-2-2:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第2節:粘度
- JISK5600-2-4:2014
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)
- JISK5600-4-7:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度
- JISK5651:2002
- アミノアルキド樹脂塗料
- JISK6253:2006
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方
- JISK6873:1975
- ABS樹脂板
- JISK6922-1:2018
- プラスチック―ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK8937:2020
- リグロイン(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ2381:2017
- 大気暴露試験方法通則
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8741:1997
- 鏡面光沢度―測定方法
- JISZ8802:2011
- pH測定方法